今回取り上げるのは、too~to Vとso~that SVの書き換えです。
書き換えの問題でよく出るのですが、目的語を省略するかどうか?という点がよく狙われます。
いったいどういうコト?
具体的に見ていきましょう!
too~to Vとso~that SVの違い/書き換えまとめ
too~to Vとso~that SVの書き換えまとめは下記のとおりです。
- 文全体のSと、to VのOが一致 ⇒Oは省略される
※ただし、for A to Vの形では、Oを省略しなくてもよい
下記にて詳しく見ていきましょう!
too~to Vとso~that SVの意味
まずは意味を確認していきましょう。
too~to Vには「~すぎるのでVできない」という意味があります。
これは、so~that SVと書き換え可能なのです。
He is too poor to buy the car.
= He is so poor that he cannot buy the car.
(彼はとても貧乏なので、その車を買うことが出来ない)
で、ややこしいのが、too~to Vでは目的語(O)に省略が起きることがある、
ということなのです。
too~to Vで省略が起きる/起きない場合
では、一体どんなときに省略が起きるのか?
コチラの例文を見てください。too~to Vでは、itの省略が起きています。
This problem is too difficult to solve
it.= This problem is so difficult that we cannot solve it.
(この問題はとても難しいので、解くことが出来ない)
どうして?
それは、文全体の主語と、to Vの目的語が一致しているからです。
今回であれば、
- 文全体の主語 = the problem
- to Vの目的語 = it (the problem)
です。
the problem = it (the problem)
となっていますね。
「同じことを繰り返すのは野暮だから省略しちまえ!」というわけです。
なお、最初の例文ではto Vの目的語が省略されていませんでしたが、それは、文全体の主語とto Vの目的語が一致していないからです。
He is too poor to buy the car.
= He is so poor that he cannot buy the car.
(彼はとても貧乏なので、その車を買うことが出来ない)
ここでは、
- 文全体の主語 = He
- to Vの目的語 = the car
となっており、He≠the carですね。
なので、省略は起きていません。
so~that SVで省略が起きない理由
ひょっとしたら、こんな疑問を持つ方もいるかもしれません。
so~that SVで、文全体の主語と目的語が一致していても、
目的語が省略されないのはなぜ?
それは、thatが接続詞だからです。接続詞の後には、完全な文が来なければいけません。
I think that~のthatも接続詞ですが、その後ろはいつも完全な文が来ているハズです。
I think that he has a car.
(彼が車を持っていると私は思います)
他にも、「when/if SV: SVするとき/もしSVなら」も接続詞の一種ですが、やはり後ろには完全な文が来ます。
このように、so~thatのthatも接続詞なので、後ろには完全な文が来なければいけないのです。
too~to Vの省略の例外
too~to Vで、文全体の主語とto Vの目的語が一致していれば、目的語に省略が起きるのでした。
それは意味上の主語(for A)がついても、基本的には同じことです。
This problem is too difficult for us to solve
it.(この問題は、私たちにはとても難しいので、解くことが出来ない)
itに省略が起きているね。
このように、一致した目的語を省略するのが普通です。
ただ、for Aが入る場合、一致した目的語を省略しなくてもよいのです。
(註:for Aがない場合、一致した目的語は必ず省略します)
参考書によっては、「for Aが入った場合も、全体の主語と一致した目的語は必ず省略!」というトーンで書かれていることも多いですが、「省略するのが一般的」という方が正確です。
ただ、特に学校の試験などでは、余計な減点につながるリスクがあるため、特別な意図がない限り省略しておいた方が無難です。
おわりに
いかがでしたか?
いままでなんとなく書き換えていたtoo~to Vとso~that SVですが、仕組みがわかれば怖いものなしですね!
みなさんの英語学習のお役に立ったのであれば嬉しいです。質問等あればコメント欄までお願いします。
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