【決定版】SVCになる動詞をまとめ -SVOとSVCの違い/例文付き

基本単語

 

生徒からよく受ける質問に、「SVOとSVCの違いがわからない…」というものがあります。

 

SVOとSVCの違いは、

  • SVO: 後ろに目的語をとるもの。「S=C (SはCだ、SはCである)」の関係が成り立たない(「~を、~に」などの訳になることが多い)
  • SVC: 後ろに補語を取るもの。「S=C (SはCだ、SはCである)」の関係が成り立つ

という説明も出来ますが、慣れるまではじゃっかんわかりづらいですよね。

 

 

そこでさらにわたしがオススメするのは、SVCになりやすい単語をザっと押さえてしまうという方法です。

 

SVCになりやすい単語は比較的限られているため、まずはそれらをザっと頭に入れてしまうのが、案外効果的なのです。(逆に、SVOになる単語はほぼ無限にあります…笑)

 

ということで、今回はSVCになりやすい代表的な単語をまとめてみました。

 

SVCになりやすい単語まとめ

SVCになりやすい単語まとめは下記の通りです。

 

ポイント

<「なる」系>

  • go: ~になる(悪い状態になる)
  • come: ~になる(良い状態になる)
  • become: ~になる(getの方がくだけた表現)
  • get: ~になる(getの方がくだけた表現)
  • turn: ~になる(全く違う状態への変化)
  • fall: : ~になる(病気など、ある状態へ急に陥ること)

 

<「~のまま」系>

  • hold, keep, remain, stay, lie: ~のままである

 

<感覚系>

  • look, appear, seem: ~に見える、思われる(lookは外見、appear/seemは視覚的/頭で考えてそう見える。appearはseemよりカタい)
  • feel, smell, sound, taste: 感じる、匂う、聞こえる、味がする

 

<その他>

  • be動詞: ~だ
  • stand: ~である(ある立場や状態、関係にあること)
  • prove, turn out: ~だとわかる、判明する

 

 

S=C (SはCだ、SはCである)という関係が成り立つことからもわかる通り、

SVCで使われやすい単語は、Sの性質をなんらかの形で説明しています。

 

この点を頭の隅に起きながら、それぞれの表現を例文付きで見ていきましょう。

 

SVCの例文

SVCの例文です。

 

「なる」系

まずは「なる」系の例文から。

 

goの例文です。全て悪い状態になっています。goには「離れる」という意味があるので、ネガティブな意味を持ちやすいのですね。

The milk will go bad soon. (牛乳はすぐに悪くなる)

The man went bankrupt. (男は破産した)

The company went bankrupt. (その会社は破産した)

I will go mad from boredom. (わたしは退屈で、正気でなくなるだろう)

The mission went wrong. (そのミッションはうまくいかなかった)

The clock went wrong. (その時計は故障した)

 

次はcomeです。comeはgoと真逆で、「近づく」というイメージを持つので、ポジティブな意味を持ちやすいのです。

Dreams come true. (夢はかなう)

 

become, get, turn, fallの例文です。

He became a doctor. (医者になった、長い時間をかけた変化)

It is getting dark. (暗くなっている、短い時間での変化)

The weather has turned cold. (冷たくなる、全く違う状態になること)

He fell ill. (病気になる、ある状態に急に陥ること)

 

「~のまま」系

「~のまま」系の例文です。全て、ある状態を保持するイメージを持っています。

 

hold, keep, remain, stay, lieに注目して例文を見てください。

The weather will hold clear. (天気は晴れたままだろう)

He kept quiet. (彼は静かにしていた)

Many stores remained open. (多くの店は開いたままだった)

Many stores stayed open. (多くの店は開いたままだった)

She stays young. (彼女は若々しいままだ)

A cat lay motionless for ten minutes. (猫は10分間動かなかった)

 

感覚系

感覚系の例文です。

 

まずはlook, appear, seemです。

She looks beautiful. (彼女は美しくみえる = 視覚的)

She appears beautiful. (彼女は美しく見える = 視覚的/頭で考えてそう見える。seemよりカタい)

She seems beautiful. (彼女は美しいように思われる = 資格的/頭で考えてそう見える)

 

 

feel, smell, sound, tasteです。

I feel good. (わたしは気分よく感じる)

This flower smells sweet. (この花は良い匂いがする)

Something smells good. (何か良い匂いがする)

This fruit tastes bitter. (このフルーツは苦い味がする)

This soup tastes salty. (このスープは塩っぽい味がする)

 

その他

その他の単語です。

 

まずはbe動詞です。これはSVCを取る動詞としては、鉄板ネタです。

He is young. (彼は若い)

 

次にstandです。

The door stands open. (ドアが開いている)

She stands accused of stealing a car. (彼女は車を盗んだとして責められている)

 

最後にprove, turn outです。

His business proved successful. (彼の事業はうまくいったとわかった)

He turned out nice. (彼はステキな人だとわかった)

 

まとめ

いかがでしたか?

 

一気に覚えるのは難しいかもしれませんが、ことあるごとにこの表を確認し、「これはSVCの動詞だな」と覚えていくのが良いと思います。

 

SVCがわかるようになれば、文法的な理解がグッと進みますよ!

 

コメント