こんにちは、講師のNです。
今の時代、特に20代の皆さんは転職すべきかどうか悩んでいるのではないでしょうか。
今回は「転職は若ければ若い方が良い」という話について、実体験を交えつつ語ります。
実はわたし、28歳の時に某商社から塾講師に転身しているのですね。今年で5年目に突入し、先日誕生日を迎えて無事アラフォーになってしまいました。振り返りの意味も込め、自らの転職の成功・失敗をざっとまとめてみたいと思います。
結論から言うと、転職は早ければ早い方が良いのですが、それはなぜなのか?
実体験を交えつつ振り返りたいと思います。
転職をした理由
まずはわたしが転職した理由を少しだけ説明させてください。
それはズバリ、
- 以前から教育産業に興味があった(学生時代は塾でアルバイトをして、結構楽しかった)
- フリーで働ける身分になりたかった(独立を目指したかった)
- 年功序列ではなく、実力主義で働ける職に就きたかった
- 職場の人間関係が悪化した
です。
長いこと1~3の思いを抱きつつ仕事をしていたのですが、
28歳で「人事部⇒企画部門」への異動を命ぜられ、
そこでの人間関係がメチャクチャ悪かったのですね。
部長のパワハラでメンタル寸前までいってしまい、「自分で上司を選べる職に就きたい」と思い、最後のトリガーを引くに至ったのです。
若いうちに転職をするメリット
ただ、28歳で異業種へ飛び込んでみたものの、1,000万円弱あった収入が激減、当初は半分以下にまで落ち込みました。
実は、最初はかなり後悔しました。
「もっと早くに挑戦しておけばよかったな」と。
若いうちに転職をするメリットは次の通りです。
- 失敗できる
- 周囲に意見を乞いやすい
- 結婚などのライフイベントを考慮せずに済みやすい
- 友人たちに対する劣等感
失敗できる
まずは「 失敗できる」から説明します。
一般的に、異業種への転職は年を取ってからだと難しいです。
わたし自身、商社時代は人事部を経験したのでわかるのですが、経験値のない20代、30代、40代が並んでいたら、確実に「20代>30代>40代」という序列になります。これはほぼ断言しても良いです。
同業種での転職なら話は別です。むしろ、年を取っていた方が「経験値がある」と判断され有利なケースもあります。
ただ、異業種への転職となると、経験値がほぼリセットされるわけですから、若ければ若い方が良いのです。
わたしを例に考えてみましょう。
「①商社 (某食材の海外取引)⇒②教育」という転職をしたわけですが、
正直最初の数年は、
「転職失敗したかも…」
「別の業界へ逃げたいな…」
なんてことをずっと考えていました。
つまり、「①商社 (某食材の海外取引)⇒②教育⇒③別業種」という道を考えたこともあったのです。
ただ、その時には既に35歳が目前に見えていました。
転職エージェントへ相談に行ったりもしたのですが、
その時点での別業種への転職は中々厳しいものがありました。
給与面ではもちろんですし、コッソリ転職試験を受けた時も、
履歴書や面接でばっさり落とされる経験もしました。
つまり、教育業界から異業種へチャレンジする道は、イバラの道と化していたのです。商社時代に扱っていた食材関連の業界であれば、それなりのキャリアに戻ることも出来たでしょうが、正直そこでの仕事にはもう興味がありませんでした。
もし自分が20代半ばまでに教育業界への転職を決意出来ていたら、異業種への挑戦の道も拓けていたかもしれないな、と思ってしまうのです。
(その後も塾講師を続け、結果的にいまは仕事を楽しめている&給与も前職の水準を超えたので、異業種へ飛び込まなくて良かったのかもしれませんが…)
周囲に意見を乞いやすい
周囲に意見を乞いやすい。
これも若いうちに転職をするメリットです。
「年を取っても謙虚に学び続けるべきだ!」
「年功序列に関係なく、若者からも色々学ぶべきだ!」
なんてお叱りを受けそうですし、
わたしもそれには強く同意したいのですが、やっぱり気は遣います。
わたしが32歳の頃、そこでは「先輩」の大学院生のアルバイト講師に色々と意見を乞うこともあったのですが、相手もやりづらそうで、最初は話すのに苦労をしました。
わたしの模擬授業や板書案を見てもらい、意見を聞いてみようとしたのですが、相手も年上である私に気を遣い、正直な意見を引き出すことがなかなか出来なかったのですね。
また、これは別のアルバイト講師になるのですが、コイツは実力があるのですがなかなか生意気で (笑)、内心イラっとする気持ちを抑えつつ話を聞いていました。
結婚などのライフイベントを考慮せずに済みやすい
そして、結婚などのライフイベントを考慮せずに済みやすいというのもメリットです。
わたしは25歳の時に結婚しているのですが、商社から教育業界へ飛び込むという話をして、周囲から猛烈な反対を受けました。
妻は幸い理解があり良かったのですが、
- 両家の親
- おせっかいな友人
- 職場の同僚
等々、かなりの批判を浴びました。
無視出来れば良いのですが、なかなかそうもいきません。
一つ一つ反論したり、説き伏せたり、あるいは喧嘩別れをしたり…
相当に骨の折れる作業でした。
あとは、実際問題として、結婚式、新婚旅行、子供の出産…ライフイベントが重なると、出費もかさみます。
商社である程度の地位・収入を築きつつあったので、
そこから年収が半分以下になる教育業界への転職は、かなり勇気の要る行為でした。
正直、あと5年早く転職していたら、このような苦労はせずに済んだのかなと考えてしまいます。
友人たちに対する劣等感
最後は友人たちに対する劣等感です。
若いうちはいいんですよ。みんな駆け出しのペーペーだから、たいして差が付かないんです。
けれど、それも30代になると、
- ニューヨークに駐在することになった
- 起業に成功した
- 大学で研究者のポストを得た
なんていう情報がちらほら入ってくるようになるんですね。
一方、わたしは「塾講師Lv.1」です。
同級生たちが大舞台で華々しく活躍しているのを横目に、いい年してわたしは、シコシコ下積みをしているわけです。年収だってメチャクチャ低い。
これ、結構きついですよ。
「自分のやりたいことに集中しなさい!」
「オマエは見栄を張り過ぎだ!」
なんてお叱りを受けてしまいそうですが、心の中の嫉妬・羨望というのは抑えようがありません。
ここ1~2年、自分の中で「塾講師として自分も自信を持てる!」という状態になりはしましたが、そこに至るまでの期間、心情的にかなりキツイものがありました。
若いうちに転職をするデメリット
若いうちに転職をするデメリット…これはあまりないと思います。
唯一例外があるとすれば、あなたが同業種内での転職を目指している場合です。
同業種内での転職の場合、一つの会社である程度経験を積んでからの方が、待遇が上がりやすいことがあります。(もちろんケース・バイ・ケースですが)
「今の業種での仕事は好きだけど、なんとなく今の会社は微妙…」という場合は、
- 現在の上司がかなりのパワハラ
- 転職先の会社での収入が相当上がる
- 転職先の会社で心からやりたいことがある
等でない限り、転職に対しては少し慎重になった方が良いでしょう。
ただ、基本的に、若いうちの転職に大きなデメリットはないと思います。
まずは相談してみる、というのも立派な選択肢
転職に迷っているのであれば、まずはプロに相談してみるというのも立派な選択肢です。
彼らが持つ情報量は豊富です。今回の記事の情報には、わたしがエージェントの方に実際に会って聞いたものも結構含まれています。
また、労働市場が現在どのようになっているのか知ることが出来るのも大きいですね。なにより、プロと話をすることで、自分の考えが整理されることもあります。
わたしは30歳になってからエージェントに登録し、プロの話を聞いたのですが、
もっと早くに登録していればよかったな、と後悔しました。
とりあえず登録するというのであれば、まずは大手が無難です。
リクルートエージェントやdoda (デューダ)、JAC リクルートメント、マイナビ
辺りが鉄板でしょうか。
(また、単に求人情報だけを見たいのであれば、ビズリーチもおすすめです)
そこで良い話があればそのまま転職しても良いですし、イマイチ…ということであれば、
- 今の仕事をそのまま頑張る
- エージェントから得た情報を元に自分で転職活動を進めてみる
というのも悪くはないですね。
いずれにせよ、まずは動いてみることです。
この会社にずっと居て良いのかな…と飲み屋とかで愚痴っていても何も始まりません。
時間のムダです。(←わたしの失敗談…笑)
とにかくまずは、動きましょう。
というわけで以上、わたしの転職バナシでした。
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