今回はif it were not for~とif it had not been for~について解説します。
倒置したりと、一見ややこしい表現ですが、ポイントさえ押さえてしまえば簡単です。
3~4分で読めますよ!
「if it were not for~ = もし~がなければ」、「if it had not been for = もし~がなかったら」
まずは意味から確認してみましょう。それぞれ下記のように使うことが出来ます。
・if it were not for~: もし~がなければ
=were it not for~ (倒置)
・if it had not been for~: もし~がなかったら
=had it not been for~ (倒置)
※どちらの表現も”if not for~”のように省略されることもあります
倒置の場合もシンプルです。
- were / hadを文頭に持ってくる
- ifを消す
この2ステップで、全く同じ意味を表すことが出来るのですね。
(仮定法では、このように倒置させることで、ifを省略できます)
例文はコチラです。
まずはif it were not forです。現在の意味で使えるのがポイントですね。
If it were not for her, he would not be here now.
= Were it not for her, he would not be here now.
= If it not for her, he would not be here now.
(彼女がいなければ、彼は今ここにはいないだろう)
まずはif it had not been forです。過去の意味で使えるのがポイントですね。
If it had not been for his effort, he would not have succeeded.
= Had it not been for his effort, he would not have succeeded.
= If it not for his effort, he would not have succeeded.
(彼の努力がなかったら、彼は成功しなかっただろう)
なお、今回の表現は下記のように書き換えることが出来ます。
- if it were not for~ ⇒but for~, without~
- if it had not been not for~ ⇒but for~, without~

全く同じ表現だね!
その通り! 全く同じ表現で代替可能なのですね。時制を気にしなくてよい分、but for~やwithout~の方が使い勝手が良いかもしれませんね!
詳しい用法などは過去の記事をご参照ください。
参考記事:【決定版】but for, without, withを用いた仮定法とは?
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