今回はit is time that SV-「もうSVしてもよい頃だ」について解説します。
これは仮定法に関する表現で、“SV-“部分の時制に注意する必要があります。
また、時制の一致、主語が一人称/三人称単数の場合も要チェックですね。

どういうこと…?
一緒に確認していきましょう。記事は5分程度で読めますよ!
it is time that SV-の意味は「そろそろSV-してもよい頃だ」
まずは全体像を確認しましょう。意味と注意すべき点は下記の通りです。
- SV部分には仮定法の時制を適用 (過去形を使用)
- 仮定法なので時制の一致は起きない
- 主語が一人称単数、三人称単数の場合、be動詞はwasを使用
- it is time for A to V-で書き換え可

<用法>の部分がよくわからない…
順に説明していきます!
SV部分には仮定法の時制を適用 (過去形を使用)
まずは具体的な用例を見てみましょう。
It is time that you went to bed.
≒It is high time that you went to bed.
≒It is about time that you went to bed.
(君はそろそろ寝てもよい頃だ)
ポイントは、現在の話をしているにもかかわらず、goが全て過去形になっている点ですね。
仮定法というのは、「現実に反するコト」を表現するものです。
この時点で「君は寝ていない」のです。そこで、「君は本当なら寝ているべき時間だけど、現実を見れば君は寝ていない ⇒ もう寝なさい」というコトを仮定法を使って表現しているのですね。
仮定法なので時制の一致は起きない
仮定法なので、時制の一致は起きません。
具体例はコチラ。
It was time that you went to bed.
(君はそろそろ寝てもよい頃だった)
“It was time~”のように、「~してもよい頃だった」と過去形が使われていますね。
にもかかわらず、”you went to bed”の部分は”had gone“とはなっていません。
“is⇒was”となったのに、”went⇒had gone”というズレが起きていないのですね。
主語が一人称単数、三人称単数の場合、be動詞はwasを使用
主語が一人称単数、三人称単数の場合、be動詞はwasを使用します。
一般的に、仮定法だと主語に関係なくwereを使用することが多いですが、この表現に限っては違うのですね。
こちらが例文です。
It is time that he was leaving.
(彼はそろそろ立ち去ってもよい頃だ)
it is time for A to Vで書き換え可
it is time that SV-は、it is time for A to V-で書き換え可能です。
「AはそろそろVしてもよい頃だ」と訳せばOKです。
こちらが具体例です。
It is time that he was leaving.
⇒ It is time for him to leave.
(彼はそろそろ立ち去ってもよい頃だ)
なお、意味はあまり変わらないと考えて問題ありません。
ただ、あえて違いを挙げるとすれば、it is time SV-の方が、「まだやっていないの?」という気持ちが強く込められています。
仮定法を使っているので、「現実に反するコト」というニュアンスが出ます。「本当はやっているべきなのに、まだやっていない(=現実にしていないの?)」という意味になるのですね。
おわりに
いかがでしたか?
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それでは!
コメント
大変わかりやすい説明、有難うございました。ここではwent bedとなっていますが、went to bedではないでしょうか?
コメント誠にありがとうございます。おっしゃる通りです…コピペで執筆したので、全て”went bed”になっておりました…。全て修正しておきました。大変助かります。