【例文付】”程度”の副詞の書き換えまとめ -enough to/too~to/so~as to/so~that SV

基本単語

 

今回は程度の副詞の書き換えパターンをまとめてみたいと思います。

 

そもそも程度の副詞ってなに?

 

書き換え時の注意点はなに?

 

そういった疑問にサクッとお答えしたいと思います。

 

「程度」の副詞の書き換えまとめ

程度の副詞とは、”~”に入る形容詞や副詞が、「どれくらい~なのか」を修飾する表現(=説明する表現)です。”~”の形容詞や副詞の部分を修飾しているわけなので、程度の副詞と呼ぶのですね。

 

程度の副詞は、全てso~that SV-の形で書き換え可能です。

 

ポイント
  • too ~ to V: Vするには~すぎる(~すぎてVできない)
  • ~ enough to V: Vするには十分~だ
  • so ~ as to V: Vするほど~だ
⇔ so ~ that SV-: とても~なのでSV-だ
※1 文全体の主語とto Vの目的語が一致している場合、to Vの目的語は省略するのが普通
※2 試験の書き換え問題では~ enough to Vとso~ that SV-の書き換えがよく出ますが、厳密にはやや意味が出来るので注意

 

 

これだけ見てもよくわからないと思います。下記にて具体的に見ていきましょう。

 

enough to V/too~to V/so~as to V/so~that SVの例文

具体的な説明とともに、それぞれの例文をチェックしていきましょう。

 

too ~ to V: Vするには~すぎる(~すぎてVできない)

「too ~ to V: Vするには~すぎる(~すぎてVできない)」です。

 

文全体の主語The deskとto carryの目的語が一致しているので、too~to Vのパターンではit (=the desk)が省略されています。

The desk is too heavy for me to carry (it).※

⇔ The desk is so heavy that I can’t carry it.

(その机は重すぎて、わたしは持ち運ぶことが出来ない)

※for 人 to Vの形になっている場合は、一致していてもitを省略しないこともあります。for 人がなければ、一致していればitは必ず省略します。

 

 

文全体の主語Iとto carryの目的語が一致していないので、too~to Vのパターンでもthe deskが省略されていません。

I was too tired to carry the desk.

⇔ I was so tired that I couldn’t carry the desk.

(わたしはとても疲れていたので、机を持ち運ぶことができなかった)

 

~ enough to V: Vするには十分~だ

「~ enough to V: Vするには十分~だ」です。

 

He got up early enough to catch the first train.

= He got up so early that he could catch the first train.

(彼は始発に乗るのに十分なほど早起きをした

=彼はとても早く起きたので始発に乗ることが出来た)

 

 

試験の書き換え問題では~ enough to Vとso~ that SV-の書き換えがよく出ますが、厳密にはじゃっかん意味の違いが出ることもあるので注意してください。

He is old enough to go to school.

(彼は学校へ行くには十分年を取っている)

 

≒ He is so old that he can go to school.

(彼はとても年老いているので、彼は学校へ行くことが出来る)

 

 

これだけだとよくわからない…

 

 

 

たとえば、下記の例文を考えてみましょう。

The hall is large enough to seat 1,500 people.

(そのホールは1,500人収容するのに十分な大きさがある)

 

The hall is so large that it can seat 1,500 people.

(そのホールはとても大きいので1,500人収容できる)

 

 

英和辞典 第5版ジーニアスのenoughの項目の説明をざっくり解釈すると、

  • 「large enough: 十分大きい」は「〇〇人収容するのに十分大きい ⇒○○人収容できるという人数を強調
  • 「so large that: とても大きいので」は「とても大きいので○○人収容できる ⇒ホールの大きさを強調

という違いがあるとのことです。

 

つまり、下記のように「15人しか入らないホール(≒あまり大きくはないホール)」では、so large thatは不自然に響きます。15人しか入らないので、大きさを強調するのはおかしいのですね。

〇:The hall is large enough to seat 15 people.

(そのホールは1,500人収容するのに十分な大きさがある)

 

△:The hall is so large that it can seat 1,500 people.

(そのホールはとても大きいので1,500人収容できる)

 

so ~ as to V: Vするほど~だ

「so ~ as to V: Vするほど~だ」です。

 

He was so kind as to help me.

= He was so kind that he helped me.

(彼は親切にもわたしを助けてくれた

=彼はわたしを助けてくれるほど親切だった)

 

The skirt is so long as to touch the floor.

= The skirt is so long that it touches the floor.

(そのスカートはとても長いので、床に触れてしまう)

 

まとめ

いかがでしたか?

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