今回はdoの「もたらす」という意味についてまとめてみたいと思います。
- do me a favor(わたしの頼みを聞き入れる)
- do you good(あなたのためになる)
- do him harm(彼の害になる)
等々…
doの「もたらす」には様々な表現がありますが、「ある法則」を把握しておけば、一発で理解できます。
「ある法則」とはなんなのか?
そもそも、どうしてdoが「もたらす」という意味を持つのか?
サクッと説明いたします!
※今回の記事はYouTubeでもわかりやすく解説しています。
do O1 O2「O1にO2をもたらす」
do O1 O2/O2 to O1で「O1にO2をもたらす」という意味がベースになっています。
※O1には人、O2にはモノがきます。
よく使われる表現は下記の通りです。
O1には人、O2にはモノが使われています。
- do 人 credit: 人に評判・信頼を与える
- do 人 damage: 人に損害をもたらす
- do 人 good: 人のためになる
- do 人 harm: 人の害になる
- do 人 a favor: 人の頼みを聞き入れる

どうしてこんな意味になるの?
これには「ある秘密」があります。
第4文型は「与える」系の意味になる
「ある秘密」とは、
第4文型は「与える」系の意味になるというものです。
第4文型とは、SVO1O2(SV人モノ)の形をとるものですね。
この形を取る動詞は、非常にざっくり「O1にO2を与える(人にモノを与える)」という意味になるのですね。
その代表格がgiveという動詞ですが、
下記の例文ではO1にher、O2にa cupが来ていますね。
He gave her a cup.
(彼は彼女にカップを与えた)
いかがでしょう?
O1にO2を与える(人にモノを与える)という意味になっていますね。
これを踏まえて先ほどのまとめを改めてみてみましょう。
- do 人 credit: 人に評判・信頼を与える(=人にcreditを与える)
- do 人 damage: 人に損害をもたらす(=人にdamageを与える)
- do 人 good: 人のためになる(=人にgoodを与える)
- do 人 harm: 人の害になる(=人にharmを与える)
- do 人 a favor: 人の頼みを聞き入れる(=人にa favorを与える)
※favorは「親切な行為」という意味です。「親切な行為を1つ」ということで、aが付いています。
doが第4文型を取っているので、全て「与える」系の意味で解釈できますね!
※第4文型の話をさらに詳しく知りたい方はコチラの記事も是非お読みください。文型って奥が深いです。
例文はコチラです。
His kindness does him credit.
(彼の優しさは彼に評判を与えている =優しいので評判が良い)
He did her spiritual damage.
(彼は彼女に精神的損害をもたらした)
Exercise does you good.
(運動はあなたのためになる)
Too much exercise does you good.
(運動のしすぎはあなたの害になる)
Could you do me a favor?
(わたしの頼みを聞いてくださりませんか?)
文型を理解出来れば、意味を一瞬で覚えることが出来ますね!
文型は奥が深いので、よろしければ下記の記事もお読みくださいね!
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