今回は「多い/少ない」に関する表現を扱います。
可算名詞に対して使うのか、不可算名詞に対して使うのかで、使用される単語が違うということをみなさん知っていました?
可算名詞と不可算名詞で使われる単語が違うの??
※「可算名詞/不可算名詞ってなに?」という方は、以下の記事をお読みください。
可算名詞と不可算名詞で何がどのように違うのか? 早速見ていきましょう!
具体例many / muchで考える
まずは「多い」という単語で具体的に考えてみましょう。
可算名詞はbook、不可算名詞はinformationを例にします。
- 可算名詞:many books (多くの本)
- 不可算名詞:much information (多くの情報)
可算名詞にはmany、不可算名詞にはmuchを使用していますね。manyは数が多い、muchは量が多いって意味なんです。
可算名詞は数えられる名詞ですね。つまり、「たくさんの=数が多い」ってことなんです。
一方の不可算名詞は数えられない名詞です。つまり、「たくさんの=量が多い」ってことなんです。
図で示すとこんな感じでしょうか。日本語で「たくさん」と言うとき、二つの違いをあまり意識しませんが、英語は数にうるさい言語なのです。
可算名詞と不可算名詞の「多い/少ない」組み合わせ
上記を押さえたうえで、可算名詞と不可算名詞の「多い/少ない」に関する表現をまとめてみましょう。
可算名詞 とセット | 不可算名詞 とセット | |
ほとんどない (-イメージ) | few
| little
|
少しはある (+イメージ) | a few
| a little
|
たくさんの
| many
| much
|
たくさんの
| a good number of *1, *2 | a good deal of *3 |
かなり多くの *4
| quite a few (= not a few/ 固い表現) | quite a little (= not a little/ 固い表現) |
*1 goodではなくgreat/ largeもOK
*2 a number of単体だとsomeやseveralの意味にとらえられることもあるので、goodなどを付けるのが普通
*3 goodではなくgreat / largeもOK。また、dealがamountに変わることも
*4 quiteが、a fewやa littleの「プラスイメージ」を強めていると考える
可算名詞/不可算名詞 どちらもOK | |
たくさんの | a lot of / lots of a large quantity of / plenty of |
いくらかの | some
|
「可算名詞/不可算名詞どちらもOK」の方はぜひ押さえておいてください。英作文で非常に重宝します。
英作文は「ミスをいかに減らすか?」の勝負なので、とりあえず”a lot of”を使っておけば、可算名詞だろうと不可算名詞だろうと「×」は食らわないで済みます。
なお、「多い/少ない」という表現が付いた場合、可算名詞は複数形扱いになりますが、不可算名詞は単数形扱いのままです。
不可算名詞は数えようがないので単数形、あくまで量が増えただけという感覚ですね。
一応例文でも確認しましょう。上は可算名詞の「多い」なので複数形、下は不可算名詞の「多い」なので単数形扱いとなっています。
A good number of books were stolen. (多くの本が盗まれた)
A good deal of knowledge was gained. (多くの知識が獲得された)
おわりに
いかがでしたか?
可算名詞と不可算名詞の表現は試験でもよく狙われるポイントですので、これを機会にぜひ押さえておいてくださいね。
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