こんにちは、講師のNです。
今回は日本人のわたしが、留学なしでどのように英会話を学んだかをご紹介したいと思います。
国内に引きこもりつつ、どのように英会話を学んだのか?
わたしが自分の中で「英語を話せる」と自信を持てたのは、実際に海外へ出ていく前のことでしたが、わたしの体験が、皆さんの参考になれば嬉しいです。
英語をマスターするための3つの方法 (全体像)
まずは全体像を先に示したいと思います。
(個別の話はのちほど詳しく説明します)
- 発音の矯正
- 大量のインプット (≒大量のシャドウイング)
- 少量のアウトプット (≒少量のskype英会話)
⇒上記を同時並行でひたすら行う
え、これだけ?
そう、英会話を学ぶためにすべきことはシンプルなのです。
シンプルな積み重ねを続ければ、英語は必ず話せるようになるのです。
発音の矯正
まずは発音の話から始めましょう。
突然ですが、次の赤字部分の発音の違いはわかりますか?
- bat
- but
カタカナ読みをすると、どちらも「BATTO (バット)」「BATTO (バット)」です。
赤字部分に注目すると、どちらも「A (ア)」の音になっていますね。
それの何がおかしいの?
実は、batとbutの赤字部分の発音はまるで違うのですね。
日本語では同じ「ア」になってしまいますが、
英語ではまるで違う発音なのです。
それも当然です。
日本語は母音が5個しかないのに対し (「あいうえお」)、
英語では母音が26個あると言われています (数え方次第で多少変化します)。
つまり、batとbutはまるで違う発言のはずなのに、
日本人の耳には全く同じに聞こえてしまうのです。
これが日本人がリスニングを出来ない原因の一つです。
したがい、日本語のカタカナ読みを卒業し、英語の発音をマスターする必要があります。
カンペキでなくとも良いので、少しずつ英語の発音を身につけていく必要があります。
そのためにわたしは、英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができるという参考書を使い倒しました。カタカナ読みの発音を矯正したのです。
著者の松澤さん自身、大人になってから英語力を磨かれた方なので、
とてもわかりやすく英語の発音がまとめられています。
あとは、予備校教師の関先生が書かれたカラー改訂版 CD付 世界一わかりやすい英語の発音の授業も導入としては悪くないと思います。
イラストが豊富&語り口が優しく、独学ではとっつきにくい英語の発音をスルっと理解できます。
* 詳しさでは松澤さんの本の方が上だと思います。最終的には松澤さんの本をゴリゴリやるのが良い気がします。
松澤さんの「英語耳」
関先生の「世界一わかりやすい英語の発音」
大量のインプット (≒大量のシャドウイング)
発音の矯正と同時にやって頂きたいのが、大量のインプット (≒大量のシャドウイング)です。
シャドウイングとは、カンタンに言うと、
ネイティブの音声をまねしつつ音読する行為です。
何度も音読をすることで、
- 自分自身の発音が向上し、リスニング力がアップ
- 様々な単語・表現を暗記できるので、スピーキング力がアップ
するのです。
英会話を学ぶ上で、これが最も重要な作業です。
え、音読するだけ?
外国の人と実際に話した方が良いのでは?
外国語学習*における最新の研究では、
ひたすらインプット (=音読などを通じ単語や表現を覚える)を行い、
ほんの少しだけアウトプット (=実際に英会話)をするのが良いとされているのです。
* SLA = Second Language Aqcuisitionと呼ばれています
「英語で話そうとしたけど何も話せない!」という経験を振り返って欲しいですが (わたしもよくありました…)、それってその表現を英語で知らないからですよね。
知らないモノは話せません。
結局のところ、英会話が出来るかどうかは、その表現を知っているかどうかという問題なのです。
だから、大量のインプットを繰り返すことで、英語表現を自分の中に蓄積させる必要があるのです。
目安として、まずは一日15~30分程度を目標に音読するのが良いと思います。
大切なのは毎日続けることです。
音読 (シャドウイング)の導入としては、門田さん・玉井さんの
がわかりやすくて良いと思います。
音読 (シャドウイング)のやり方がわかってきたら、
あとは音声付きの長文をひたすら音読 (シャドウイング)するのが良いです。
「音声付き」というのがポイントですね。とにかく音読。ネイティブの真似をして音読することが英語上達の近道です。
音声さえついていればどんな教材でも良いと思いますが、
Z会の速読・速聴シリーズは非常によく出来た教材です。
レベル別に分けられているので、自分に適切なレベルから音読を始められます。
↓上からレベル別になっており、Advancedが最も難しいです。(英検1級レベルの単語が並んでいます)
速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)
速読速聴・英単語Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)
↓ビジネスで頻出の単語を集めたものです
↓TOEICに頻出の単語を集めたものです
TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 GLOBAL 900 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)
少量のアウトプット (≒skype英会話)
発音の矯正と大量のアウトプットと同時並行で行ったのが、少量のアウトプット (≒skype英会話)です。
インプットしたものを試しにアウトプットすることで、
英語を「英会話に使える形」にしていくのです。
もちろん毎日やるのに越したことはありませんが、
日本にいながら毎日アウトプットするのは至難の業だと思います。
人と話すのすらダルいのに、外国人と英語で話すのなんてもうダルさMAXですよね。
たぶん、途中で挫折するのがオチです。
(わたしも何度挫折したことか…)
なので、まずは週2~3回を目安に英会話する習慣をつけてみましょう。
毎日インプットし続けている英語表現を、週に2~3回試しに使ってみるイメージですね。
わたしの場合、ちょっとずつ自分の成長を実感できたので、途中からだんだん楽しくなっていきました。
その手段としては、skype*英会話が安価に済むのでおすすめです。
(*インターネットを通じた電話アプリ。無料で使えます)
そして、skype英会話の中では、DMM英会話がおすすめです。
長所を挙げると下記の通りです。
- 6,480円/月で毎日25分レッスンできる。
- 世界各国の講師が在籍 (他のskype英会話だと、フィリピン人講師ばかりなので刺激に欠ける)
- ちょっとお値段は高いけど (15,800円/月で毎日25分)、純ネイティブ相手にレッスンできる「ネイティブプラン」が存在
- テキストが充実 。英検やIELTSなどの対策も可能です。
「毎日英会話しないならもったいない…」という声も聞こえてきそうですが、
月々6,000円ちょっと、家にいながらレッスンが受けられることを考えれば、
週に2~3回の受講でも十分すぎるほど元は取れると思います。
英会話教室
なお、「とにかく実際会って英会話したい!」という方は、英会話教室に通うのがオススメです。
特にオススメなのはイングリッシュ・ビレッジです。これはネイティブ講師 (アメリカやイギリス等)との、対面での英会話教室です。
イングリッシュ・ビレッジはなんといっても安い。入会金約30,000円で、40分のレッスンが約2,000円/回(入会金とは別)で受けられます。
入会時に10回分のチケットを購入するのが一般的なので、初期費用は総額で5~6万円程度でしょうか。他の英会話教室では20~30万円の初期費用が発生することを考えると、これは圧倒的に安いです。
高額な英会話教室の方が、効果もあるのでは?
こんな声も聞こえてきそうですが、個人的には「そんなことはない」と考えています。
というのも、英会話の講師って、転職する人が多いんですね。つまり、どんな教室にも良い人材はいるし、逆に悪い人材が紛れ込んでいる可能性もあるのです。
オンライン英会話と同じく、重要なのは「いかに早く良い講師/自分に合う講師を見つけられるか」です。
良い講師を見つけたら、英検の試験内容を説明し、過去問の練習にひたすら付き合ってもらえばOKです。ネイティブ相手に実際に会話する度胸もつくので、とてもおススメです。
なお、イングリッシュ・ビレッジは無料レッスン (左記のリンクから申し込めます)もやっています。実際に行ってみると具体的なイメージが湧くと思うので、まずは足を運んでみるのも良いですね。受付/講師の方たちは基本的には優しいので、温かい雰囲気で迎えてくれるハズです。
他にわたしが体験レッスンしたものでは、GABAがオススメです。体験レッスンの雰囲気はとても良かったです。(お値段的に…だったので、最終的に通うことはしませんでしたが)
参考:【口コミ】GABA(ガバ) 英会話の無料体験レポート【評価、価格は?】
おわりに
わたしは日本にいながら上記の方法を実践し、最初の1~2か月で少しずつ「英語で表現できるぞ!」という感覚が芽生えてきました。
そして、1~2年で「概ね不自由なく英語で会話」という域に達することが出来ました。
(もちろん、いまだにまだまだ未熟ではありますが…)
発音を矯正しつつ、大量のインプットと少量のアウトプットを繰り返す。
最新の科学的方法にのっとったこの方法で、あなたも「英会話嫌い」から脱出してみませんか?
コメント
[…] なお、スピーキング/リスニング力を上げるためのプラスαの情報は、過去に【国内で英会話習得】わたしが実践した3つの方法という記事も書いているので、ぜひ参考にしてくださいね。 […]
[…] すさ優先のためカタカナ表記も入れていますが、実際はカタカナ表記と英語の発音は全く違います。「カタカナ表記と英語の発音ってナニ?」という方はコチラの記事をご覧くださいね。 […]
[…] 【国内で英会話習得】わたしが実践した3つの方法 […]