今回はmayが「祈願(しますように)」の意味を持つ理由について説明したいと思います。
さらに、倒置が起こり文頭に置かれる理由もわかりやすく解説しています。
スターウォーズの“May the Force be with you! (フォースと共にあらんことを)”でも使われている表現ですが、記事を読めば文法的な構造もマルっと理解することが出来ます。
記事は3分程度でサクッと読めますよ!
なぜ文頭?! Mayが「祈願(しますように)」の意味を持つ理由
Mayが「祈願(しますように)」の意味を持つ理由と、文頭に置かれる理由は下記の通りです。まずはざっと目を通して頂くだけで大丈夫です。
<祈願の意味になる理由>
- mayは上から目線で「してもよろしい」と許可を与える表現
- そこから、「神に対して許しを請うイメージ」につながっていく
<文頭に置かれる理由>
- 感情を込めているため
詳しい説明は下記で見ていきます!
祈願の意味になる理由
祈願の意味になる理由から見ていきましょう。mayは上から目線で「してもよろしい」と、相手に許可をイメージのある単語です。
神様に対して「してもよろしいでしょうか」とお伺いを立てれば、「〇〇になりますように」とお祈りをするイメージにつながっていきますね。
「してもよろしい」⇒「してもよろしいでしょうか(しますように)」と意味がつながっていくのですね。
文頭に置かれる理由
さらに、倒置が起き、文頭に置かれる理由です。
これは感情が込められているためです。感情が込められる場合、文が倒置することがあるのですね。
日本語でも、「わたしはリンゴが好きだ」よりも、「リンゴなのだ、わたしが好きなのは」と表現した方が、「リンゴ」に対するアツイ感情が伝わってきますよね。
Mayが「祈願(しますように)」の例文
以上を踏まえたうえで例文を見ていきましょう。
全て倒置し、Mayが文頭にきている点に注目です。なお、感嘆符(!)は付けても付けなくても良いです。感嘆符を付けた方が感情がさらに込められる感じがあります。
まずはスターウォーズのセリフから。the Forceが主語で、may beが動詞です。mayが倒置して文頭に出ています。
May the Force be with you!
(フォースと共にあらんことを
=フォースがあなたと一緒にありますように)
町中にたまに貼ってある文句です(最近見ないですが)。田舎の住宅街に多い気がします。peaceが主語で、動詞がmay prevailですね。mayが前に出ています。
May peace prevail on earth.
(世界が平和でありますように
=平和が地球上に普及しますように)
* prevail: 普及する
まとめ
いかがでしたか? みなさまの長年の疑問が解けたのであれば幸いです。最後にまとめを再度載せておきます。記憶に残りやすくなっているはずです。
<祈願の意味になる理由>
- mayは上から目線で「してもよろしい」と許可を与える表現
- そこから、「神に対して許しを請うイメージ」につながっていく
<文頭に置かれる理由>
- 感情を込めているため
ちなみに、may notやmust notは「してはいけない」という意味で使われますが、今回の記事の内容がわかっていると、この二つの違いもグッと理解しやすくなります。3分で読めるのでついでにどうぞ。
【イメージでわかる】may not must notの違いとは【してはいけない】
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