今回はVing(動名詞)を使った成句表現/熟語表現についてまとめてみたいと思います。
全部で32個!
たくさんありますが、わかりやすくまとめてみました。
一緒にサクッと見ていきましょう!
動名詞Vingの定型表現まとめ
動名詞Vingの定型表現まとめです。
ざっくりパターン別にまとめてみました。
- How about Ving: Vするのはどうですか
- by Ving: Vすることによって
- in Ving: Vする際、Vする時
- on Ving: Vするとすぐ
- without Ving: Vせずに
- worth Ving: Vする価値がある
- be fond of Ving: Vするのが好きだ
- be good at Ving: Vするのが上手だ
- be afraid of Ving: Vするのを恐れている
- be proud of Ving: Vするのを誇りに思っている
- come close to Ving (=come near to Ving): あやうく~しそうになる
- be used to Ving (=be accustomed to Ving): ~することに慣れている (=状態)
- get used to Ving (get accustomed to Ving): ~することに慣れる (=動き)
- devote O to Ving: ~することにOを捧げる、そそぐ
- look forward to Ving: ~することを楽しみにする
- object to Ving: ~することに反対する
- take to Ving: ~することが習慣になる、~にふける
- what do you say to Ving (=Let’s~): ~しましょう
- when it comes to Ving: いざ~するというときになると
- with a view to Ving: ~することを目的にして
- in addition to Ving: ~することに加えて
* ここでのtoは前置詞
- It goes without saying that SV-: SV-ということは言うまでもない
- It is (of) no use Ving: Vしても無駄だ
- There is no Ving: Vできない
- feel like Ving: Vしたいような気がする
- never V① without Ving②: V①すれば必ずVing②する(V②なしにVing①しない)
- Would you mind Ving?: Vして頂けませんか?
- cannot help Ving: Vせざるを得ない
- be busy (in) Ving: ~するのに忙しい
- have difficulty/trouble (in) Ving: ~するのが困難だ
- spend A (in) Ving: ~するのにAを費やす
- there is no point/sense/use (in) Ving: ~しても無駄だ
例文&解説付きで見ていきましょう!
前置詞+Ving
前置詞+Vingのパターンです。
前置詞の後ろは名詞/代名詞/動名詞Vingなどが来るというルールがあります。
つまり、前置詞の後ろに動詞Vを置こうと思ったら、Vingに変化させてやる必要があるのですね。そのうち、頻出のパターンをまとめてみました。
「How about Ving?: Vしませんか?」です。相手に誘いかける表現で、Let’sやShall weと書き換えが可能です。
How about playing tennis with me this afternoon?
Let’s play tennis with me this afternoon.
Shall we play tennis with me this afternoon?
(今日の午後わたしとテニスをしませんか?)
「by Ving: Vすることによって」です。byには、「by car: 車によって」等からもわかる通り、手段の意味があるのですね。
You can see the information by clicking here.
(ここをクリックすることによって、その情報を見ることが出来ます)
「in Ving: Vする際は」です。「ある行為の中にいる⇒その行為をしている」というイメージですね。whenやwhileを使った書き換えも可能です。
Be careful in crossing the street.
Be careful when you cross the street.
Be careful while you are crossing the street.
(道路を渡るときは気を付けなさい)
「on Ving: Vするとすぐ」です。二つの出来事が時間的に接触している(onのイメージ)ので、「すぐに」という訳になります。as soon asで書き換えが可能です。
On arriving at the station, she bought a ticket.
As soon as she arrived at the station, she bought a ticket.
(駅に着くとすぐ、彼女はチケットを買った)
「without Ving: Vせずに」です。
She went to bed without brushing her teeth.
(彼女は歯を磨かずに寝た)
「worth Ving: Vする価値がある」です。一見前置詞っぽくないので、注意が必要な表現です。
The museum is worth visiting.
(その博物館は訪れる価値がある)
ここから下はbe動詞とセットになった「前置詞+Ving」の表現です。
「be fond of Ving: Vするのが好きだ」です。likeやloveを使って書き換えが可能ですね。
He is fond of playing tennis.
He likes playing tennis.
He loves playing tennis.
(彼はテニスをするのが好きだ)
「be good at Ving: Vするのが上手だ」です。canなどを使って書き換えてもOKです。
He is good at playing tennis.
He can play tennis well.
(彼はテニスをするのがうまい)
「be afraid of Ving: Vするのを恐れている」です。
He is afraid of going outdoors.
(彼は外へ出るのを恐れている)
※be afraid that SV-だと「SV-するのではと不安に思っている」なので、少し意味が変わります
「be proud of Ving: Vするのを誇りに思っている」です。be proud that SV-への書き換えも出来ます。
He is proud of being a police officer.
He is proud that he is a police officer.
(彼は警察官であることを誇りに思っている)
なお、それぞれの前置詞のイメージをさらに深堀りした記事はコチラです。前置詞のイメージがわかると、一気に英語が楽しくなりますよ。
to + Ving
to + Vingのパターンです。
このtoは前置詞なので、後ろに動名詞Vingが来ています。不定詞のto Vと混同しやすいので要注意です。
数はそれほど多くないので、to Vingの方をザっと押さえてしまうのが良いです。
例文は下記の通りです。
「come close to Ving (=come near to Ving): あやうく~しそうになる」です。Vするという行為に近づくイメージです。
We came close to missing our train.
(我々はあやうく電車を逃すところだった)
「be used to Ving (=be accustomed to Ving): ~することに慣れている (=状態)」です。be動詞が使われているので、「状態」の意味になります。
I am used to driving.
(私は車の運転に慣れている)
「get used to Ving (get accustomed to Ving): ~することに慣れる (=動き)」です。getが使われているので、「慣れる」という状態へ移り変わる「動き」を意味します。be動詞との違いに注目です。
I will get used to driving soon. (私はすぐに車の運転に慣れるでしょう)
「devote O to Ving: ~することにOを捧げる、そそぐ」です。
She devotes her days to reading.
(彼女は毎日を読書に充てている)
I will devote myself to studying English.
(私は英語の勉強に専念するつもりだ)
「look forward to Ving: ~することを楽しみにする」です。
I look forward to seeing you.
(私はあなたにお会いするのを楽しみにしています)
「object to Ving: ~することに反対する」です。oppose/be opposed to Vingで書き換えが可能です。前置詞があったりなかったりややこしいので要注意です。
He objects to starting the plan.
He opposes starting the plan.
He is opposed to starting the plan.
(彼はその計画を始めることに反対している)
「take to Ving: ~することが習慣になる、~にふける」です。
He takes to drinking.
(彼は酒にふけっている)
「what do you say to Ving (=Let’s~): ~しましょう」です。
What do you say to eating out tonight?
(今夜外食しましょう)
「when it comes to Ving: いざ~するというときになると」です。
When it comes to spending money, he is conservative.
(いざお金を使うというときになると、彼は慎重だ)
「with a view to Ving: ~することを目的にして」です。
He runs every day with a view to losing weight.
(彼はやせることを目的に毎日走っている)
「in addition to Ving: ~することに加えて」です。
In addition to being a wife, she is a mother and doctor.
(妻であることに加え、彼女は母、そして医者でもある)
その他
その他動名詞Vingが使われているパターンです。これはカタマリで表現ごと押さえてしまいましょう。
「It goes without saying that SV-: SV-ということは言うまでもない」です。言わずとも何かが進んでいくイメージですね。
It goes without saying that Tom is to blame.
(トムが責められるべきなのは言うまでもない)
※be to blameという表現に違和感を覚えた方はコチラの記事をご覧くださいね。
【驚愕】「be to blame:責任がある」がbe to be blamedにならない理由
「It is (of) no use Ving: Vしても無駄だ」です。
It is no use talking with her.
It is of no use talking with her.
(彼女と話しても無駄だ)
「There is no Ving: Vできない」です。ある行為がないので出来ない、というイメージですね。
There is no knowing who is the criminal of the case.
(誰がその事件の犯人なのかわからない =知ることは出来ない)
「feel like Ving: Vしたいような気がする」です。likeは前置詞なので、後ろが動名詞Vingになっています。
I feel like going there alone.
(わたしはそこへ一人で行きたいような気がする)
「never V① without Ving②: V①すれば必ずVing②する」です。「V②なしにVing①しない」という直訳を参考に考えるとわかりやすいと思います。
He never sees her without quarreling.
(彼が彼女に会うと必ず喧嘩をする)
「Would you mind Ving?: Vして頂けませんか?」です。mindには「気にする」という意味があります。「あなたはVすることを気にしますか?」というのが直訳ですね。
Would you mind giving me the latest information on Covid-19?
(コロナに関する最新の情報をわたしに教えて頂けませんか?)
「cannot help Ving: Vせざるを得ない」です。これはcannot help but V/cannot but Vでも言い換え可能です。
I cannot help laughing.
I cannot help but laugh.
I cannot but laugh.
(わたしは笑わずにはいられない)
ここからは前置詞inとセットの表現です。ここでのinは省略可能です。
「be busy (in) Ving: ~するのに忙しい」です。
He is busy (in) studying English.
(彼は英語を勉強するのに忙しい)
「have difficulty/trouble (in) Ving: ~するのが困難だ」です。
He had difficulty (in) preparing the presentation.
(彼はプレゼンテーションの準備をするのに苦労した =困難だった)
「spend A (in) Ving: ~するのにAを費やす」です。
He spent most of his childhood (in) studying English.
(彼は子供時代の大半を英語の勉強に費やした)
「There is no point/sense/use (in) Ving: ~しても無駄だ」です。
There is no point (in) talking with him.
There is no sense (in) talking with him.
There is no use (in) talking with him.
(彼と話しても無駄だ)
まとめ
いかがでしたか? 知らなかった表現だけでも、何度も音読できるとよいですね!
動名詞Vingの表現は数がある程度限られているので、まずはこのページの表現を押さえれば99%大丈夫です。忘れかけたころに、ちょくちょく再確認してみてくださいね。
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