今回は「着る/着ている」にまつわる表現の違いをまとめてみたいと思います。
例えば、下記は全て「着る/着ている」という表現ですが、違いはわかりますか?
- put on
- wear
- in
今回の記事では、これらの違いをサクッとご説明したいと思います!
「着る」put on/wear/in/take off/dress/have…の違い
「着る」put on/wear/in/take off/dress/have…の違いは下記の通りです。
- put on モノ:モノを着る
- dress 人:人に着せる
<「着ている」という状態>
- wear モノ/色:モノ/~色の服を着ている
- have モノon:モノを着ている
- in モノ/色:モノ/~色の服を着ている
<「脱ぐ」という動作>
- take off モノ:モノを脱ぐ
<要注意>
- put off:~を延期する
- wear out:~を擦りきれさせる/疲れさせる
これらの表現を理解する際は、
- 「動作」なのか「状態」なのか
- 後ろの単語の種類(モノ/人/色)
に注目していきましょう。
図で示すと下記の通りです。
例文を見ながら、「着る」系の表現の違いを確認していきましょう!
put on
「put on モノ:モノを着る」は、着るという動作を示します。後ろにモノがきます。
He put on his coat.
(彼はコートを着た)
He puts on a sweater when it gets cold.
(寒くなると、彼はセーターを着る)
なお、putとonの間にモノを挟んでも大丈夫です。
He put his coat on.
(彼はコートを着た)
dress
「dress 人:人に着せる」は、着せるという動作を示します。後ろに人が来ます。
His mother dressed him quickly.
(彼の母親は、彼に素早く服を着せた)
He is old enough to dress himself.
(彼は自分で服を着られる年齢だ =彼は自分で服を着るのに十分年を取っている)
※二つ目の例文では、文のSとOが一致しているので、oneselfを使用しています。oneselfについてはコチラの記事に詳しくまとめてあります。
なお、dressは自動詞として使用されることもあります。
He dressed quickly.
(彼は素早く服を着た)
wear/have on
「wear モノ/色:モノ/色を着ている」は、着ているという状態を表します。後ろにモノや色が来ます。「have モノon」と代替可能です。
He wore a hat when I saw him.
He had a hat on when I saw him.
(私が彼に会った時、彼は帽子を身につけていた)
He always wears green.
(彼はいつも緑色の服を着ている)
in
「in モノ/色:モノ/~色の服を着ている」は着ているという状態を表します。後ろにモノや色を伴う表現が来ます。
He was in a fur coat.
(彼は毛皮のコートを身につけていた)
He looks nice in black.
(彼は黒の服が似合う =彼は黒の服に身を包むのがナイスに見える)
take off
「take off モノ:モノを脱ぐ」です。脱ぐという動作を表します。
He took off his dirt shirt.
(彼は汚れたシャツを脱いだ)
要注意
上記と似ている要注意表現です。「着る」系の意味とは異なるので注意しましょう。
まずはput offです。カレンダー上に置かれていた予定を一度離す(offにする)イメージです。
They put off the meeting.
(彼らは会議を延期した)
次にwear outです。「着て、着て、着て…outにする(なくす、外に出す)」イメージです。
The kid has worn me out.
(その子どもは私をくたくたに疲れさせた)
He wore out the shoes.
(彼はその靴をすり減らした)
※wearという動詞はwear-wore-wornと変化します
まとめ
いかがでしたか? 例文付きで知識を整理すると、頭に残りやすくなりますね!
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