突然ですが、search his bagとsearch for his bagの違いはわかりますか?
同じようなものじゃないの?
実は大違いなのですね。今回はsearchとserach forの違いをサクッとまとめてみたいと思います。
searchとserach forの違い
searchとsearch forの違いは下記の通りです。
- search A: Aを捜す/検査する (Aは捜す場所)
- search for B: Bを求めて捜す (Bは捜すモノ)
- search A for B: Bを求めてAを捜す
わかるような、わからないような…
たとえば、先ほどのsearch his bag (search A)とsearch for his bag (search for B)で考えてみましょう。
①The police officer searched his bag.
(警察官は、彼のバッグを検査した)
②The police officer searched for his bag.
(警察官は、彼のバッグを捜した)
search A
①のsearched his bagは、「怪しいものが入っていないか、彼のバッグ(=場所)を捜した」というイメージです。
動詞の後ろに直接名詞が来る場合(目的語 Oになっている場合)、その名詞に直接影響を及ぼすイメージが付くことが多いです。searched his bagの場合、searchedという動詞の影響を、his bagという名詞に直接及ぼしているイメージです。
つまり、「バッグの中を捜す」というイメージになります。
search for B
一方、②のsearched for his bagは、「失くしてしまったので、彼のバッグを求めて捜す」というイメージです。
下記の例を見てもわかる通り、forには「ある方向に矢印が伸びている」イメージが伴います。
- a present for you (君のためのプレゼント)
- I left for Osaka. (大阪へ向け出発した)
searched for his bagでは、his bagに向けて矢印が伸びています。つまり、「(なくした) バッグを求めて捜す」というイメージになるのですね。
※前置詞forのイメージは下記にまとめてあります。前置詞がわかると英語が一気にわかるので、超オススメですよ!
search A for B
さらに応用編として、「search A for B: Bを求めてAを捜す」というものがあります。
ただ、これは先ほどのsearch Aとsearch for Bが組み合わされたものと考えれば大丈夫です。「Aという場所を」「Bを求めて捜す」のですね。
The police officer searched his bag for the cannabis.
(警察官は、大麻を求めて彼のバッグを捜した)
これは、「大麻があるんじゃないかと、彼のバッグをガサゴソと探った」という意味ですね。
おわりに
いかがでしたか? 落とし穴になりがちなsearchの用法でした。
こういった日本人が間違いやすい表現はイメージでつかむ 似ている英語使い分けBOOKによくまとまっています。書店によっては置いていないこともありますが、読み物としてとても面白いのでお勧めです。
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