今回はa/anが「同じ」という意味になる場合と理由について解説してみます。
a/anは「一つ」という意味になるんじゃないの?
実は、a/anって文脈次第では様々な意味になるのです。
そのうち、今回は「同じ」という意味について取り上げてみたいと思います。
※その他の意味に興味のある方は下記の記事もぜひ
固有名詞にa/an不定冠詞が付く場合の意味とは【a Picasso/a Mr.Brown】
「同じ」という意味になる場合とその理由
まずは例文から見てみましょう。
a/anが「同じ」という意味で使われています。
We are of an age.
(我々は同じ年だ)
Birds of a feather flock together.
(同じ羽の鳥は一か所に群れる =類は友を呼ぶ)
Two of a trade seldom agree.
(同じ商売の人はめったに意見が一致しない)
このように、ある限られた文において(ことわざ系に多いです)、
aは「同じ」という意味で使われることがあります。
どうして「同じ」という意味になるの?
実は、日本語と同じ感覚が流れています。
次の文を考えてみてください。
- いつも一つのことばかりしているね
- 一つのことに集中して取り組みなさい
aの最も一般的な訳は「一つの」という意味ですね。
そして、どうでしょう。
上述の日本語の例文において、「一つの」という言葉は、「同じ」という意味で使われています。
- いつも一つのことばかりしているね =いつも同じことばかりしているね
- 一つのことに集中して取り組みなさい =同じことに集中して取り組みなさい
このように、a/anが「同じ」という意味になるのには、日本語と同じ感覚(「一つの」⇒「同じ」という意味になることがある)が関係しているのですね。
まとめ
いかがでしたか? 英語を学習するうえで、日本語の感覚を使えることもたまにあります。
ぜひぜひ、様々な力を都合よく借りつつ、これからも英語を勉強していってくださいね。
なお、冠詞についてさらに詳しく学びたい方には、aとtheの底力 — 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界がおススメです。
わたしが今まで読んだ冠詞系の本の中で、一番わかりやすい&本質に迫った説明がなされていると感じました。一般の書店にはあまりないのですが、ぜひ一度お読みすることをおススメします。
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