今回はfew/a few/little/a littleの違いについて説明したいと思います。
和訳の違いはもちろんのこと、「なぜそのような意味になるのか?」を徹底的に解剖して考えてみます。
意味は知っていても、その理由まで知っている人は少ないので、雑学としてもとても面白いですよ!
few/a fewとlittle/a littleの意味の違いとその理由
まずは意味の違いとその理由をザクっとまとめてみましょう。
<可算名詞と結びつく>
- few: ほとんどない(マイナスイメージ)
- a few: 少しはある(プラスイメージ)
<不可算名詞と結びつく>
- little: ほとんどない(マイナスイメージ)
- a little: すこしはある(プラスイメージ)
<a/anが付くとプラスイメージになる理由>
- 不定冠詞a/anが付くと「なにかある」という輪郭がイメージされるので、プラスの意味になる
これだけだとよくわからないですね!
具体的に見ていきましょう!
few/a fewとlittle/a littleの例文
例文で意味の違いを見てみましょう。
few/a fewからみてみましょう。後ろに可算名詞(friends)が来ています。
She had few friends.
(彼女にほとんど友達はいなかった =マイナスイメージ)
She had a few friends.
(彼女に少しは友達がいた =プラスイメージ)
次にlittle/a littleです。後ろに不可算名詞(water)が来ています。
She had little water.
(彼女にほとんど水はなかった =マイナスイメージ)
She had a little water.
(彼女は少しは水を持っていた =プラスイメージ)
a/anがつくとプラスのイメージになる理由
a/anがつくとプラスのイメージになる理由を詳しく考えてみましょう。
次の例文を見てください。
There was a dog. (一匹の犬がいた)
この例文のイメージは下記の通りです。
世の中にイヌはたくさんいると思いますが、たくさんいる中のある一匹がいたというのがこの文における”a”の意味です。
つまり、世の中に色々いる犬の中から一匹だけを取り出して、そのイヌに輪郭を与えているイメージがあるのですね。
「輪郭がある=何かがある」というイメージです。
そのため、aがつくと「何かがある」ことが積極的にイメージされ、a fewやa littleといった表現ではプラスの意味になるのです。
一方、aがついていないfewやlittleでは、という輪郭がぼやけているイメージです。
そのため、「何かがある」ことが積極的にイメージはされず、マイナスの意味になるのです。
まとめ
いかがでしたか? 改めて最初のまとめを載せておきます。上の解説を読んだ後だと、「なるほど!」と理解が一段と深まるハズです。
<可算名詞と結びつく>
- few: ほとんどない(マイナスイメージ)
- a few: 少しはある(プラスイメージ)
<不可算名詞と結びつく>
- little: ほとんどない(マイナスイメージ)
- a little: すこしはある(プラスイメージ)
<a/anが付くとプラスイメージになる理由>
- 不定冠詞a/anが付くと「なにかある」という輪郭がイメージされるので、プラスの意味になる
理由を理解すると、もう二度と忘れることはなくなりますね!
なお、冠詞についてさらに詳しく学びたい方には、aとtheの底力 — 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界がおススメです。
わたしが今まで読んだ冠詞系の本の中で、一番わかりやすい&本質に迫った説明がなされていると感じました。一般の書店にはあまりないのですが、ぜひ一度お読みすることをおススメします。
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