【超決定版】by以外の前置詞を使う受動態まとめ29選【覚え方一覧】

前置詞

 

今回はby以外の前置詞を使う受動態をまとめてみました。

 

受動態というと、反射的にbyを使ってしまいますが、by以外の前置詞と結びつく表現がいくつかあるのですね。

 

今回はそんな表現を一気にまとめてみました。前置詞のイメージとセットで考えると記憶に残りやすいですよ!

 

by以外の前置詞を使う受動態まとめ

by以外の前置詞を使う受動態まとめは下記の通りです。前置詞ごとに分けて考えると覚えやすいと思います。

 

ポイント
<at: 指をさすイメージ>
  • be disappointed at: ~に失望している
  • be excited at: ~に興奮している
  • be surprised at: ~におどろく
  • be shocked at: ~に衝撃を受ける

 

 

<with: 一緒にいるイメージ>

人がくるパターン

  • be acquainted with: ~と知り合いだ
  • be crowded with: ~で混雑している

 

ある程度長く続く感情がくるパターン

  • be delighted with: ~で喜んでいる
  • be pleased with: ~で喜んでいる
  • be satisfied with: ~に満足している

 

モノがくるパターン

  • be concerned with: ~と関係がある

⇒be concerned about: ~について心配している

  • be covered with: ~で覆われている
  • be filled with: ~でいっぱいだ

=be full of: ~でいっぱいだ

⇒be worried about: ~について心配している

 

 

<in: 中に包み込まれているイメージ>

  • be absorbed in: ~に夢中になっている
  • be caught in: ~にあう
  • be engaged in: ~に従事している、~に夢中だ
  • be injured in: ~でケガをする
  • be interested in: ~に興味がある

 

 

<to: 方向のイメージ>

  • be accustomed to 名詞/Ving: ~に慣れている(状態)
  • be used to 名詞/Ving: ~に慣れている(状態)
  • get/become accustomed to 名詞/Ving: ~に慣れる(動き)
  • get/become used to 名詞/Ving: ~に慣れる(動き)
  • be devoted to 名詞/Ving: ~に専念している

 

 

<known系>

  • A be known to B: AはBによって知られている (toは方向)
  • A be known as B: AはBとして知られている (asはイコール)
  • A be known by B: AはBによってわかる (byは「~によって」)
  • A be known for B: AはBが理由で知られている (forは理由)

 

 

上記の前置詞が使われる理由は、下記にて個別に確認していきましょう!

 

at: 指をさすイメージ

atには指をさすイメージ、一点をさすイメージがあります。

 

そのため、感情が一点に集中するような表現と結びつく傾向があります。

 

  • be disappointed at: ~に失望している
  • be excited at: ~に興奮している
  • be surprised at: ~におどろく
  • be shocked at: ~に衝撃を受ける

 

 

なお、前置詞atのイメージは下記の記事でさらに詳しく説明しています。目からウロコの情報が盛りだくさんですよ!

【本質から理解!】前置詞atのイメージとは

 

with: 一緒にいるイメージ

withには一緒にいるイメージがあります。

 

そのため、withの後ろには人やモノ、程度長く続く感情がくる傾向があります。

 

 

<with: 一緒にいるイメージ>

人がくるパターン

  • be acquainted with: ~と知り合いだ
  • be crowded with: ~で混雑している

 

ある程度長く続く感情がくるパターン

  • be delighted with: ~で喜んでいる
  • be pleased with: ~で喜んでいる
  • be satisfied with: ~に満足している

 

モノがくるパターン

  • be concerned with: ~と関係がある

⇒be concerned about: ~について心配している

  • be covered with: ~で覆われている
  • be filled with: ~でいっぱいだ

=be full of: ~でいっぱいだ

⇒be worried about: ~について心配している

 

 

なお、aboutやofには「~について」という意味があるのですね。

 

 

そのため、

  • be concerned withは「~と関係がある」
  • be concerned aboutは「~について心配している」

という意味の違いを生むこともあります。

 

 

なお、前置詞with/ofのイメージはそれぞれ下記の記事でまとめています。知らなきゃソンする情報てんこ盛りです。

【本質から理解!】前置詞withのイメージとは

【本質から理解!】前置詞ofのイメージとは

 

in: 中に包み込まれているイメージ

inには中に包み込まれているイメージがあります。

 

そのため、inの後ろには人を包み込むような状況などがくる傾向があります。

 

 

<in: 中に包み込まれているイメージ>

  • be absorbed in: ~に夢中になっている
  • be caught in: ~にあう
  • be engaged in: ~に従事している、~に夢中だ
  • be injured in: ~でケガをする
  • be interested in: ~に興味がある

 

 

be caught inやbe injured inは少し意味が分かりにくいと思うので、一応例文も載せておきます。

I was caught in a sudden shower.

(わたしはどしゃぶりにあった)

 

I was injured in the car accident.

(わたしは車の事故でけがをした)

 

 

なお、前置詞inのイメージは下記でまとめているのでもしよければお読みくださいね。

【本質から理解!】前置詞inのイメージとは

 

to: 方向のイメージ

toには方向のイメージがあります。

 

そのため、toの後ろには動作の行きつく先がくる傾向があります。

 

 

なお、この表現の注意点は下記の通りです。

  • toは前置詞なので、後ろには名詞か動名詞がくる
  • toの後ろは”to V”とはしない(不定詞にはしない)
  • be動詞と結びつくときは「~している」という「状態」を示し、get/becomeと結びつくときは「~する」という「動作」と結びつく

 

 

上記に注意したうえで、下記の表現を眺めてくださいね。

 

 

<to: 方向のイメージ>

  • be accustomed to 名詞/Ving: ~に慣れている(状態)
  • be used to 名詞/Ving: ~に慣れている(状態)
  • get/become accustomed to 名詞/Ving: ~に慣れる(動き)
  • get/become used to 名詞/Ving: ~に慣れる(動き)
  • be devoted to 名詞/Ving: ~に専念している

 

 

前置詞toのイメージは下記にてまとめているので、ぜひ参考にしてください。

【本質から理解!】前置詞toのイメージとは

 

known系

最後にknown系の表現です。

 

これもそれぞれの前置詞の違いに注目すると覚えやすいです。

 

 

例文と一緒に見ていきましょう。

 

 

まず、「A be known to B: AはBによって知られている」は、Aという情報がBという方向に届いているイメージです。toには方向のイメージがあるのですね。

 

下記の例文では、「日本のアニメ」という情報が、「世界中の人々」の方向に届いているイメージです。

Japanese animation is known to people all over the world.

(日本のアニメは世界中の人々に知られている)

 

 

 

「A be known as B: AはBとして知られている」は、AはイコールBとして知られている。というイメージです。asにはイコールのイメージがあるのですね。

 

下記の例文では、「彼」が、イコール「アニメ監督」としてイメージです。

He is known as an animation director.

(彼はアニメ監督として知られている)

 

asという単語が持つイメージは下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひお読みくださいね。

【決定版!】語源から考えるasの意味まとめ

 

 

 

「A be known by B: AはBによってわかる」は、AはBによって知られる。というイメージです。「A be known to B: AはBによって知られている」の意味で使われることもありますが、一般的には、「AはBによってわかる」の意味で使用されます。

 

前置詞byの「~によって」は、通常の受動態の表現で使われるときと同じイメージです。例文は下記の通りです。

Men are known by the company he keeps.

(人は、付き合う仲間によってわかる)

 

 

 

「A be known for B: AはBが理由で知られている」は、AはBが理由で知られている。というイメージです。forには理由のイメージがあるのですね。

 

これは、

  • Thank you for coming. (来てくれてありがとう = 来てくれたことを理由に感謝する)

という表現を考えてみるとわかりやすいと思います。

 

下記の例文では、「アニメ映画」が理由にきているイメージです。

Japan is known for animation films.

(日本はアニメ映画で知られている =アニメ映画が理由で知られている)

 

 

なお、前置詞forの意味は下記の記事にまとめてあります。「理由」の他にも「交換」「比較」などの様々な意味を持ちますが、あるイメージを核に据えると、一気に理解できますよ。

【本質から理解!】前置詞forのイメージとは

 

おわりに

いかがでしたか? 改めて全体像に目を通してみましょう。

 

ポイント
<at: 指をさすイメージ>
  • be disappointed at: ~に失望している
  • be excited at: ~に興奮している
  • be surprised at: ~におどろく
  • be shocked at: ~に衝撃を受ける

 

 

<with: 一緒にいるイメージ>

人がくるパターン

  • be acquainted with: ~と知り合いだ
  • be crowded with: ~で混雑している

 

ある程度長く続く感情がくるパターン

  • be delighted with: ~で喜んでいる
  • be pleased with: ~で喜んでいる
  • be satisfied with: ~に満足している

 

モノがくるパターン

  • be concerned with: ~と関係がある

⇒be concerned about: ~について心配している

  • be covered with: ~で覆われている
  • be filled with: ~でいっぱいだ

=be full of: ~でいっぱいだ

⇒be worried about: ~について心配している

 

 

<in: 中に包み込まれているイメージ>

  • be absorbed in: ~に夢中になっている
  • be caught in: ~にあう
  • be engaged in: ~に従事している、~に夢中だ
  • be injured in: ~でケガをする
  • be interested in: ~に興味がある

 

 

<to: 方向のイメージ>

  • be accustomed to 名詞/Ving: ~に慣れている(状態)
  • be used to 名詞/Ving: ~に慣れている(状態)
  • get/become accustomed to 名詞/Ving: ~に慣れる(動き)
  • get/become used to 名詞/Ving: ~に慣れる(動き)
  • be devoted to 名詞/Ving: ~に専念している

 

 

<known系>

  • A be known to B: AはBによって知られている (toは方向)
  • A be known as B: AはBとして知られている (asはイコール)
  • A be known by B: AはBによってわかる (byは「~によって」)
  • A be known for B: AはBが理由で知られている (forは理由)

 

 

前置詞のイメージに注目すると英語の学習が楽しくなりますね! 知らなかった表現は5回ほど音読してみると良いと思います。

 

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