今回は不定詞 to Vのうち、「副詞用法:結果」の訳し方についてまとめてみました。
不定詞の副詞用法に「結果」という訳し方があるのですが、これは訳し方がやや特殊なうえに、多少珍しい形でもあります。
今回はその「結果」に焦点を絞って説明してみました。
※副詞用法の全体像については下記の記事にてまとめていますので、そちらもあわせてお読みくださいね。
“不定詞 to V”の「副詞用法:結果」の意味/使い方まとめ
“to 不定詞V”の「副詞用法:結果」の意味/使い方まとめです。ポイントは下記の通りです。まずはざっと目を通すだけで大丈夫です。
- 前から訳していく
- 自分の意志でコントロールできない動詞が使われている場合、「結果」の意味になりやすい(あるいは、to V以下で主語が予期していなかった出来事が起きている場合)
- grow up to be~: 成長して~になる
- live to be~: ~まで生きる(≒生きて、~する)
- wake up to find(see/discover): 目が覚めて~だと気づく(わかる/発見する)
- awake to find(see/discover): 目が覚めて~だと気づく(わかる/発見する)
<定型表現>
- ~, only to V: ~するが、結局Vする
- ~, never to V: ~して、二度とVしない
「結果」の大きな特徴は、
- 前から訳していく
- 自分の意志でコントロールできない動詞が使われている場合、「結果」の意味になりやすい(あるいは、to V以下で主語が予期していなかった出来事が起きている場合)
という点です。
不定詞は、後ろから訳すパターンも結構たくさん存在するのですが、「結果」の意味の場合は前から訳していくのが一般的です。(「~して、その結果to Vする」というのが「結果」の直訳です)
また、「結果」の意味になりやすい動詞というのはある程度決まっています(100%ではないです)。
とりあえずは、自分の意志でコントロールしづらい動詞は「結果」の意味と結びつきやすいと覚えると良いです。
- grow up: 成長する
- live: 生きる
- wake up/awake: 目が覚める
などは、いずれも自分の意志でコントロールしづらいですよね。
(成長したり、生きたり、目が覚めたり…いじれも自然と生じる行為ですよね)
具体的な例文は下記で見ていきましょう!
「副詞用法:結果」の例文
例文は下記のとおりです。
よく使われる動詞表現
よく使われる動詞表現からみていきましょう。ひたすら前から訳していくイメージを大切にしてくださいね。
He grew up to be a doctor.
(彼は成長して、医者になった)
He lived to be one hundred.
(彼は百歳まで生きた
≒彼は生きて、その結果百歳になった)
He woke up to find himself lying on the floor.
He awoke up to find himself lying on the floor.
(彼は目が覚めて、自身が床に寝転んでいると気がついた)
※awakeはawake-awoke-awoken、あるいはawake-awaked-awakedと変化します
定型表現
定型表現を見ましょう。
これらの表現は、様々な動詞とセットで使われます。英作文や英文読解で活躍する表現です。
- ~, only to V: ~するが、結局Vする
- ~, never to V: ~して、二度とVしない
He went to the station, only to miss the train.
(彼は駅へ行ったが、結局電車に乗り遅れてしまった)
He went to the moon, never to get back.
(彼は月へ行って、二度と戻って来なかった)
まとめ
いかがでしたか? 実際の英文でも比較的目にする形なので、ぜひこれを機会にマスターしてくださいね。
ちなみに、”~, never to V”は「おじいさんの古時計(Grandfather’s Clock)」の一節でも使用されています。興味のある方は下記の記事をご覧くださいね。3分程度でサクッと読めます。
【歌で学ぶ英語】Grandfather’s Clock【never to V】
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