今回は英語長文が読めるようになる方法をズバッと伝授したいと思います。
近年は大学受験をはじめ、試験における英語長文の比率がますます高くなっています。そもそも、実社会に出てから長文が読めないとなんの役にも立たないですしね。
長文読解は英語学習の鍵となっているのですが、苦手とする方が多いのも事実です。
今回は英語長文が出来ない原因、それへの対処法を東大卒現役カリスマイケメン講師のワタシがまとめてみました。この方法を実践すれば、2~3か月で長文読解が劇的に得意になるハズです。
英語長文が出来ない原因
英語長文が出来ない原因から説明します。対策を練るためには、まずは長文読解で躓いている原因を探ることが大切です。
- 単語力の不足
- 英文法力 / 構文を取る力の不足
- 処理速度の不足
英語が読めない原因は上記のどれかです。
単語力が不足していれば、当然何を言っているかわかりませんよね。お経を読んでいるようなものです。
また、英文法の力、構文を取る力が不足していたらやはり正確な読み取りは期待できません。
例えば、下記の文は簡単な単語しか使われていないので、ふわっと読むことは出来ます。
What he said when he was young was the fact which I thought was important, which turned out to be false.
(若い頃彼が言ったのは、重要だと私が考えた事実だったが、それは誤りだと判明した)
ただ、ふわっと読めるだけだと、文章の抽象度が上がったり、単語のレベルが上がったりすると一気にお手上げになるんですね。
What people believed in the middle ages was the existence of God which I don’t think is truly essential to people nowadays, which supported people in those days mentally.
(中世の人々が信じていたのは、わたしが現在の人々にとって不可欠とは思わない神の存在であるが、それは当時の人々を精神的に支えていた)
さらに、処理速度の不足が原因である場合もあります。
一般的に、早慶以上の難関大であれば150 wpm (1分間で150語のペースで英語を読めること)が求められます。MARCHやその他偏差値60前後の大学でも120 wpmは欲しいところです。
※wpm = words per minute (1分当たりの単語数)
たとえば、先ほどの例文は30語ですので、10秒前後でパッと読み切ることが求められます(もちろん正確に)。
What people believed in the middle ages was the existence of God which I don’t think is truly essential to people nowadays, which supported people in those days mentally.
(中世の人々が信じていたのは、わたしが現在の人々にとって不可欠とは思わない神の存在であるが、それは当時の人々を精神的に支えていた)
「自分はどこに弱点があるのか?」をざっくり把握しておくと、対策が立てやすくなります。なぜなら、各要素ごとの対策方法はある程度決まっているからです。
※もちろんすべてが弱点の場合も多々あるので、その場合は全てを同時並行で鍛えていくことになります。
英語長文のための対処法
英語長文が出来ない原因を把握したところで、各問題への対処法をご紹介いたします。
単語力の不足
単語力の不足ですが、まずは有無を言わず基礎レベルの単語を押さえてしまいましょう。
下記は英単語ターゲット1200ですが、高校基礎レベル~入試必修レベルの単語です。
このレベルの単語が9割以上わかっていないと、大学入試レベルの長文を読むのはキツイはずです。まずは一気にこのレベルの単語を覚えてしまいましょう。
目標は1週間です。一日200~300語ずつ進めていけば、1週間弱で終わります。
もちろん一気に覚えるのは無理ですが、とりあえずザっと目を通しておくことが大切です。暗記は回数を繰り返すことが大切です。
ひとまずサッと目を通したら、文法力や処理速度を上げていくのと同時並行で、単語帳を何度も繰り返していきましょう。
なお、単語帳は下記の条件を満たしていればなんでもOKです。
- 覚えるべき単語がレベル別に分かれている(難易度が高い単語はひとまず無視してOKなので)
- 音声が付いている(音で覚えることがとても重要なため。暗記しやすくなる&リスニング力にもつながる)
おススメは英単語ターゲット1200です。基礎レベルの単語に焦点が絞られているのと、音声アプリが付いてくるので、上記の条件をすべて満たしています。コレ一冊やればひとまず単語の基礎はOKです。
「単語をただ覚えていくのは苦痛!」という方には下記の単語帳がオススメです。長文を読みながら基礎レベルの単語を覚えていくことが出来ます。
・速読英単語(入門編)
高校の初歩レベルの英文・単語が並んでいます。CDは別売りなので、別途購入する必要があります。(右側の画像をクリックで詳細を見ることが出来ます)
・速読英単語(必修編)
大学受験レベルですが、その中でも基礎的な英文・単語(言い方を変えれば超重要な単語)が集められています。共通テスト(旧センター試験)で8割くらいを目指すのであれば、これをやり込めばOK。
ある程度英語力を持っている社会人の方もおすすめです。このレベルの単語・英文をすらっと理解できるようになれば、今後英語力を爆発的に伸ばすための土台が整います。
最新版の書籍では(画像をクリックすると詳細確認できます)、英文の解説もついています。独学にも便利。
残念なのは、CDが別売りになっている点です(右側の画像からCDの詳細もチェック可能です)。
・速読英熟語
速読英単語系の番外編です。熟語表現が集められています。
英文のレベルはやや易しく、感覚的には速読英単語(入門編)と速読英単語(必修編)の間くらいです。
ある程度の基礎力があれば取り組みやすく、かつ熟語表現を一気に確認できるので、個人的にはおススメの一冊です。
CDは別売りです。右側の画像クリックで詳細を確認できます。
なお、英単語の覚え方は下記の記事でさらに詳しく解説しています。よろしければあわせてお読みくださいね。
【元東大生&現役講師が教える】最強の英単語暗記法7つのポイント【超合理的】
英文法力 / 構文を取る力の不足
英文法力 / 構文を取る力の不足については、文法系の参考書&精読系の参考書を各一冊やり込むと良いです。
まずは文法系の参考書からです。あまりガチガチの文法書をやり込もうとすると挫折する&効率が悪いので、軽めのモノでOKです。
一番のおススメは東進の今井先生の参考書です。語り口調が柔らかで面白い&わかりやすいです。
これをやっておけば、基礎的な文法事項は一通りマスターできます。だらだらやるのは良くないので、2-3週間程度でまずは一周してしまいましょう。
参考書だと勉強が億劫…という方は、【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服でもOKだと思います。こちらもだらだらやるのは良くないので、短期集中で一通りまずはこなしてしまいましょう。
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
一方、精読系の参考書は入門英文解釈の技術70がオススメです。
入試で問われやすい難しい構文が一通りそろっているので、これ一冊やり込めばたいていの構文には反応できるようになります。さらに、CD付きなので、読んだ英文の音読に役立てることが出来ます。
文法書&精読書をそれぞれやり込む理由は、「ゆっくりならば確実に英文を読める」というところまで持っていくためです。まずはこれらをきっちりやり込み、英文を確実にとらえる力を身につけましょう。
処理速度の不足
最後に処理速度の不足です。
処理速度を上げるためには、音読がとても有効です。
そして、音読と言っても、適当に音読するのはNGです。ネイティブの発音を真似しつつ音読するようにしましょう。なぜなら、単語の発音がわからないものをいちいち調べるのは面倒ですし、なにより、リスニングやスピーキングの練習にもなるからです。
まずは先ほどの入門英文解釈の技術70を音読しつつ、徐々に読む英文を長くしていきましょう。
その場合、単語の項目で紹介した速読英単語 必修編がおススメです。MARCHレベルならこれ一冊を徹底的に叩けば合格圏内に入ることが出来ます。CDが別売りですが、その価値は十分あります。
一方、早慶以上を目指す場合は、速読英単語 上級編もやっておけば間違いありません。レベルの高い長文がそろっており、テーマも多岐にわたります。かつ、単語帳としての機能も兼ねているので、レベルの高い単語を同時に押さえることも出来ます。
こちらもCDは別売りですが、やはりその価値はあります。
おわりに
いかがでしたか?
弱点を押さえたうえで、それを個別に克服していくことが出来れば、もう怖いものはなくなりますね!
頑張り次第では、2~3か月で苦手を克服することも十分可能です。今回の記事を参考にしつつ、英語の長文読解を得意なものにしてしまいましょう!
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