【共通テスト】英語リスニングの回数が変わる?詳細と対策まとめ

入試解説

 

今回は共通テストの英語リスニングについて解説をしてみたいと思います。

 

2020年度の入試より、センター試験が廃止されて共通テストが始まります。英語に関して言えば、変化の目玉はリスニングの配点増でしょう。

 

従来よりリスニングの配点比率が大幅に上がり、リーディング:リスニングの配点比率が1:1になりました。(リーディングもリスニングも、100点ずつの配点です)

※「AI!」「思考力!」「グローバル化!」という訳のわからない、お題目が唱えられてはいますが、基本的な試験内容は従来のモノとあまり変わらないです。マイナーチェンジと言って良いでしょう。現場を分かっていない&英語のできないエライ人が騒いでいるだけなので無視しましょう。

 

 

今回の記事では、

  • どのような試験内容になるのか?
  • どのような対策をすればよいのか?

をまとめてみました。

 

 

試験形式が変わるということで不安を覚えている方も多いと思いますが、「敵を知り、己を知れば云々かんぬん」と言うように、試験を客観的に分析することが大切です。

 

本記事がその手助けとなれば幸いです。

 

リスニング試験内容

2020年7月末時点では、リスニング試験内容は下記の通りになると発表されています(カッコ内は配点)

※参照:共通テストサンプル問題

 

 

ポイント

大問1:2回放送/易(24点)

A:短い発話の内容に合う英文を選択(全て単独)

B:短い発話の内容に合う絵を選択(全て単独)

 

・大問2:2回放送/やや易(12点)

短めの対話の内容に合う絵、図表を選択(全て単独)

 

・大問3:1回放送/普通(16点)

あらかじめ提示されたシチュエーションに関して、やや長めの対話を聞き、問題文に印刷された問いに合う英文を選択(全て単独)

※元々「2回放送」とされていましたが、7月下旬に「1回放送」への変更が発表されました

 

・大問4:1回放送/やや難(12点)

A:長めの発話を聞き、内容に合う絵や図表を選択(全て単独)

B:長めの発話を聞き、あらかじめ提示された条件に合うモノを選択(全て単独)

 

・大問5:1回放送/難(20点)

問1:長めの講義を聞き、英文や図表を選択(連続した問題)

問2:短めの講義の続きを聞き、図表を選択(問1と緩やかにつながっている)

 

・大問6:1回放送/難(16点)

A:長めの対話を聞き、英文を選択(連続した問題)

B:長めの発話を聞き、英文や図表を選択(連続した問題)

 

★問題を解く際の大方針として、「図表や絵など、直感的に理解できるもの」「日本語の説明文」「問題文」は事前に把握し、「細かな選択肢」はムリして把握する必要はない。

★読み上げ速度は約140 wpm (wpm: 1分当たりの読み上げ単語数)

★アメリカ英語やイギリス英語の他、ノンネイティブの英語も多少混ざっている

 

 

各大問ごとにもう少し詳しく解説を加えます。

 

大問1

大問1は2回放送されます。全体的な難易度は「易」だと思います。

 

AパートとBパートに分かれていますが、あまり大きな差はありません。

  • A:短い発話の内容に合う英文を選択(全て単独)
  • B:短い発話の内容に合う絵を選択(全て単独)

 

 

読み上げの速度はそこそこ速いですが、2回読まれるので落ち着いて聞きましょう。

 

 

次から次に問題が読まれる印象です。(問題と問題の間の読まれる間隔が結構狭いです)

 

そのため、リスニングが始まる前に選択肢に完全に目を通すのは少し難しいと思います。

 

個人的には、

  • 1回目の読み上げでは、音声に耳を傾けつつも、選択肢にざっと目を通す
  • 2回目の読み上げでは、音声に100%耳を傾け、解答を確定させる

という戦略が有効に思いました。

 

 

「聞き取れなかった!」という問題があったら、その問題は潔く捨てましょう。

 

次から次に問題文が読み上げられるので、ドミノ倒し的に他の問題も間違えてしまうことになります。リスニングでは(というか試験全般では)、問題を捨てる勇気はとても大切です。

 

大問1は、全ての問題が独立していますので、ダメな問題があったら、さっさと気持ちを切り替えて次の問題に集中しましょう。次で挽回すればよいのです。

 

大問2

大問2は2回放送されます。全体的な難易度は「やや易」だと思います。

 

大問2は下記のような問題が揃っています。

  • 短めの対話の内容に合う絵、図表を選択(全て単独)

 

 

読み上げの速度はそこそこ速いですが、2回読まれるので落ち着いて聞きましょう。

 

 

大問1同様、次から次に問題が読まれる印象です。

 

ただ、大問1とは異なるのは、大問2の選択肢が絵や図表である、という点です。リスニングが始まる前の1秒でサッと目を通し、直感的に「こういう話題かな?」と予測を立てることは十分可能です。

 

 

大問2も全ての問題が独立しています。ダメな問題があっても、さっさと気持ちを切り替えるようにしましょう。

 

大問3

大問3は1回放送されます。全体的な難易度は「普通」だと思います。

 

大問3は下記のような問題が揃っています。

  • あらかじめ提示されたシチュエーションに関して、やや長めの対話を聞き、問題文に印刷された問いに合う英文を選択(全て単独)

 

 

読み上げの速度がそこそこ速く、1回しか読み上げられません。元々サンプル問題(試行調査)では「2回読み上げ」とされていましたが、2020年7月下旬に「1回読み上げ」に変更されました。

 

それほど難しい会話ではありませんが、「1回読み上げ」になった分、難易度が少し上がった印象です。

 

 

対策は、

  • シチュエーションがあらかじめ日本語で示されている
  • 問題があらかじめ英語で示されている

を最大限に生かすことです。

 

 

具体的な問題をみながら確認していきましょう。下記はサンプル問題からの抜粋したものです。

 

***

夫婦が今夜の夕食について話をしています。

What is the couple going to eat for dinner?
1  Pasta and salad
2  Pasta and soup
3  Pizza and salad
4  Pizza and soup

 

(サンプル問題より引用。URL: https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h30_1110.html)

***

 

 

まず、日本語には必ず目を通しましょう。「夫婦が今夜の夕食について話をしています」という部分です。皆さんの母語なので、確認には1秒もかからないと思います。

 

また、英語部分については、問題部分だけに目を通すようにしましょう。上記の問題での、”What is the couple going to eat for dinner?”部分です。

 

これにより、「状況」「何に耳を傾けるべきか」がある程度明確になるので、正答率がグッと上がると思います。

 

 

一方、英語の選択肢に全てに目を通すことは難しいと思います。よほど余裕がない限り、選択肢全てに無理して目を通す必要はないと思います。

 

大問4

大問4は1回放送されます。全体的な難易度は「やや難」だと思います。

 

大問4は下記のような問題が揃っています。

  • A:長めの発話を聞き、内容に合う絵や図表を選択(全て単独)
  • B:長めの発話を聞き、あらかじめ提示された条件に合うモノを選択(全て単独)

 

 

まずはAからです。問1と問2がありますが、それぞれ独立した問題です。

 

ただ、問1、問2それぞれの中に複数の設問が含まれている点は要注意です。

 

 

絵や図表を並べ替えたり、埋めていく問題なので、事前にサッと目を通し、「これから何が話されるか?」「何に注意を傾けるべきか?」を確認しましょう。

 

サンプル問題を見る限りでは、問題と問題の間のインターバル(間隔)はやや長めです。大体10秒くらいでしょうか。図表等に目を通す時間はあると思います。

 

 

 

次にBです。

 

あらかじめ「状況」「条件」が日本語で示されています。複数人が短い発話をそれぞれ行うので、上記の「条件」に合う選択肢を選んでいきます。

 

問題が始まる前に多少間が開くので、要領よく「状況」「条件」をつかみ、リスニングのポイントを絞り込みましょう。この絞り込みがうまくいくと、Bの設問はかなり難易度が下がると思います。

 

 

一方、設問を事前に読んでいないと、「?」状態のまま問題文が読み上げられるので、少し戸惑うかもしれません。

※初見でこの問題を見た時、わたしは一瞬「?」状態になりました笑

 

大問5

大問5です。全体的な難易度は「難」だと思います。英文は1回しか読まれません。

 

ざっくり、問1と問2のパートに分かれています。

 

 

問1では、長めの講義を聞いたうえで、複数の問いに答えます。

 

図表が提示されているので、事前に状況を把握しておくことが大切です。大問4と同様、設問前にやや長めの休止時間があるので、そこで要領よく目を通せるかが勝負の分かれ目です。

 

 

 

問2は、問1と緩やかにつながっています。問1が終わったのち、短めの講義の続きを聞き、正しい英文を選択します。

 

問2では別途図表が提示されていますので、そちらに優先的に目を通しましょう。

 

問題の構成がわかっていないと、問2はやや戸惑うかもしれません。必ず自分の目で確認するようにしてください。

 

大問6

大問です。全体的な難易度は「難」だと思います。英文は1回しか読まれません。

 

このパートは、下記のように分かれています。

  • A:長めの対話を聞き、英文を選択(連続した問題)
  • B:長めの発話を聞き、英文や図表を選択(連続した問題)

 

 

Aでは、長めの対話を聞き、正しい英文を選びます。問題が複数あるので注意しましょう。

 

Bでも、長めの対話を聞き、正しい選択肢を選びます。Aと同じ話題が取り上げられていますが、サンプル問題を見る限り、Aとの関連は薄い(Bだけを単独で聞いても答えられる)と思います。

 

全体的な方針・傾向

リスニング問題全般に関わる方針や傾向をまとめておきます。

 

まずは、

  • 問題を解く際の大方針として、「図表や絵など、直感的に理解できるもの」「日本語の説明文」「問題文」は事前に把握し、「細かな選択肢」はムリして把握する必要はない

が大きな方針になります。

 

 

英文の細かい選択肢まで目を通すと、時間的にムリが出る可能性があります。日本語や図表など、直感的に理解できるものを優先的に見ていきましょう。

 

問題作成者側の配慮と思いますが、図表や日本語部分に重要なヒントが含まれている場合がとても多いです。

 

英語での記述は、”What is the couple going to eat for dinner?”のような問題文だけに留め、細かい選択肢はムリに目を通す必要はありません。ムリするとバランスを崩す恐れがあるので、細かい選択肢は「余裕があれば…」くらいの心構えで良いと思います。

 

 

また、

  • 読み上げ速度は約140 wpm (wpm: 1分当たりの読み上げ単語数)

というのも一つの指標になると思います。

 

問題文によって多少バラツキはありますが、おおまかな目安として知っておく分には良いでしょう。

 

 

最後に、

  • アメリカ英語やイギリス英語の他、ノンネイティブの英語も多少混ざっている

という点です。

 

割とバリバリ日本人ぽい発音も混ざっていたので、最初聞いたときはやや戸惑いました。

 

アメリカ英語をベースにイギリス英語などを普段から聞いておくのが理想だとは思いますが、あまりそこに神経を割いても良いことはない(膨大に時間がかかる)ので、まずはアメリカ英語をベースにリスニングの練習をしておけば良いと思います。

 

リスニングの対策・勉強法

リスニングの配点が増えたとはいえ、「リスニング苦手なんだけど…」という方は多いと思います。そんな方のために、リスニングの対策や勉強法について述べたいと思います。

 

まずはリスニングが出来ない原因を考えてみましょう。ざっくり、リスニングがうまくいかない原因は下記のどれかです。

 

 

ポイント
  • 英語の音を拾えていない
  • 英文の処理速度についていけない
  • そもそも英文自体を読めていない

 

 

下記で具体的に見ていきましょう。

 

英語の音を拾えていない

英語の音を拾えていないからです。リスニングを出来ない理由として、多くの方の脳裏に真っ先に浮かんだものだと思います。

 

これをもう少し掘り下げてみましょう。英語の音を拾えないのはなぜなのでしょうか?

 

 

 

ざっくり言うと、英語の音を拾えないのは、英語の発音をうまく出来ないからなのです。

 

自分が発音できるものは、聞いているときもラクに聞き取れるが、

自分が発音できないものは、聞き取りが難しいものなのです。

 

 

これは、スポーツや音楽、絵画の鑑賞と同じです。

 

例えばわたしはバレー部だったので、ある程度バレーを自分ですることが出来ます。テレビでバレー観戦をしていると「いまのは良いプレーだな」とか、「あの動きはこういう意図があったのだな」とか、バレーをまったくやったことのない人と比べれば、深いところまで選手の動きを追うことが出来るのですね。

 

一方、わたしの場合、絵心は皆無なので、美術館でピカソやゴッホの絵を見ても、何がどうすごいのかよくわかりません。(「なんとなくスゴそう」というのは直感的に理解できますが、具体的に何がどうすごいのかはわかりません。仮に贋作を見せられても、全く気付かないと思います)

 

 

上記の話に共通するのは、「自分が実際に身体を動かしたものは、鑑賞する能力が上がるが、そうでないものは、鑑賞する能力が低くなりがち」ということです。

 

英語も全く同じで、自分である程度発音が出来るようになると、リスニングの聞き取り能力が劇的に上昇するのですね。

 

 

そのためには音読がとても重要です。それも、ただやみくもに音読するのではなく、ネイティブの音を出来るだけ真似することが大切です。

 

おススメの方法はシャドーイングです。これはネイティブの音声を真似しながら音読していく方法で、これを実践することにより、リスニングの聞き取り能力が劇的に向上するのですね(わたしは受験が終わってからシャードイングの存在を知り、深く後悔したのを覚えています…)

 

 

シャドーイングの練習教材としては、[CD付]決定版 英語シャドーイング<入門編>【改訂新版】が最もおススメです。

 

玉井さんという、国内ではシャドーイングの第一人者が執筆されている本です。わたしもこの本を元にシャドーイングを始めました。(わたしが使ったのは改訂前の古いバージョンですが)

 

シャドーイングの具体的なやり方が丁寧に解説されており、段階を踏んでシャドーイングのやり方を身につけつつ、リスニング力を飛躍させることが出来ます

 

 

一冊全てに取り組むのは難しくとも、2~3か月かけて前半部分に取り組むだけでも、全く世界が変わって見えると思います。「あれ、こんなに聞き取れていいの?」とニヤニヤしながら英文を聞き取れるようになります、本当に。

 

[CD付]決定版 英語シャドーイング<入門編>【改訂新版】のほかにも、色々なバージョンが発売されているので、仮に購入する際は、誤って別のバージョンを購入しないようご注意ください。

 

 

 

他には、余裕があれば英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができるに取り組むと、さらに一段階上(というか日本人としては最上級レベル)のリスニング力が期待できます。

 

 

たとえば、

  • hat:帽子
  • hut:小屋
  • hot:熱い

は全て違う音(そして違う意味)を持つのですが、その違いを即座に答えることが出来ますか?

 

 

これらを明確に区別出来ていないということは、「帽子/小屋/熱い」が全てごちゃごちゃになって聞こえるということですよね。他にもwanderとwonder、riceとlice、sheとseaなど、日本人には違いのわかりづらい音がたくさんあります。

 

日本人が間違えやすい音に着目しつつ、細かい英語の発音を矯正していくことが出来るので、これもやはりリスニング力の向上に大きく貢献します。

 

余裕があれば、片手間程度でも構いません。完璧にするのはムリでも、ちょっと取り組むだけで大分違います。英語の細かい発音の違いをある程度わかっていると、リスニングで圧倒的に有利になります。

 

 

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができるが最もわかりやすく、最も記述が正確なのでおススメです。ただ、「英語耳」にはいくつか別バージョンの書籍もあるので、別のモノと間違えないようご注意ください。

 

発音を矯正するならば、取り組むべきは下記の書籍です。

 

英文の処理速度についていけない

リスニングが出来ない別の理由として、英文の処理速度についていけないというものがあります。これは結構見落としがちなポイントです。

 

 

例えば、下記の英文は共通試験のリスニング問題のスクリプトを引用したものです。こちらは2分弱で読み上げられています。

 

もしこの英文を読むのに2分以上かかるのならば、リスニングが出来ない原因は英語の処理能力の遅さにあることになります。

Thank you for your presentation, Professor Johnson. You spoke about how one boy
improved his focus and attention through video games.
Right. Playing video games can make people less distracted. Furthermore, virtual reality
games have been known to have positive effects on mental health.
OK. Now it’s time to ask our audience for their comments. Anyone …? Yes, you, sir.
Hi. I’m Bill. All my friends love video games. But I think they make too clear a distinction
between allies and enemies … you know, us versus them. I’m afraid gaming can contribute to violent crimes. Do you agree?
Actually, research suggests otherwise. Many studies have denied the direct link between
gaming and violence.
They have? I’m not convinced.
Don’t make video games responsible for everything. In fact, as I said, doctors are
succeeding in treating patients with mental issues using virtual reality games.
Anyone else? Yes, please.
Hello. Can you hear me? [tapping the microphone] OK. Good. I’m Karen from Detroit.
So, how about eSports?
What are eSports, Karen?
They’re video game competitions. My cousin made a bunch of money playing eSports in
Germany. They’re often held in large stadiums … with spectators and judges … and big
awards, like a real sport. In fact, the Olympics may include eSports as a new event.
… eSports. Professor?
Uh-huh. There are even professional leagues, similar to Major League Baseball. Well,
eSports businesses are growing; however, eSports players may suffer from health problems.
I see. That’s something to consider. But right now let’s hear from [starts to fade out]
another person.

 

 

処理能力は、英文の読み込みを何度も行うことで、上げていくことが出来ます。読み込みをする際は、英語の文を英語の語順のまま理解することを心がけましょう。

 

 

大切なのは、同じ英文を何度も繰り返し読み込むことです。

 

同じ英文を20~30回読むくらいが良いです。同じ動作を繰り返すことで、「読む」という動作がスムーズになるのですね。ここら辺もスポーツや芸術と同じです。反復が大切です。

 

 

読解の素材は、自分が理解できる英文ならばなんでも良いです。「英文を全て理解⇒ネイティブの音声を聞きつつひたすらシャドーイング」を徹底しましょう。

 

 

 

おススメ教材をあげるとすれば、速読英単語 必修編[改訂第7版]でしょうか。

 

受験に必須レベルの単語を網羅した単語帳にもなっているので、一石二鳥どころか、一石三鳥にもなる超優れモノです。

 

 

注意点は、速読英単語 必修編CDが別売りである点です。ただ、ネイティブの音声なしに英語の勉強をしても意味がないので、お金を惜しまず、絶対にセットで購入すべきです。

 

 

 

そもそも英文自体を読めていない

リスニングを出来ない理由として、そもそも英文自体を読めていないこともあります。

 

これは先ほどと同じサンプル問題の引用ですが、時間をかけても良いので、この英文を95%以上読んで理解することが出来るでしょうか?

Thank you for your presentation, Professor Johnson. You spoke about how one boy
improved his focus and attention through video games.
Right. Playing video games can make people less distracted. Furthermore, virtual reality
games have been known to have positive effects on mental health.
OK. Now it’s time to ask our audience for their comments. Anyone …? Yes, you, sir.
Hi. I’m Bill. All my friends love video games. But I think they make too clear a distinction
between allies and enemies … you know, us versus them. I’m afraid gaming can contribute to violent crimes. Do you agree?
Actually, research suggests otherwise. Many studies have denied the direct link between
gaming and violence.
They have? I’m not convinced.
Don’t make video games responsible for everything. In fact, as I said, doctors are
succeeding in treating patients with mental issues using virtual reality games.
Anyone else? Yes, please.
Hello. Can you hear me? [tapping the microphone] OK. Good. I’m Karen from Detroit.
So, how about eSports?
What are eSports, Karen?
They’re video game competitions. My cousin made a bunch of money playing eSports in
Germany. They’re often held in large stadiums … with spectators and judges … and big
awards, like a real sport. In fact, the Olympics may include eSports as a new event.
… eSports. Professor?
Uh-huh. There are even professional leagues, similar to Major League Baseball. Well,
eSports businesses are growing; however, eSports players may suffer from health problems.
I see. That’s something to consider. But right now let’s hear from [starts to fade out]
another person.

 

 

もし理解に不安がある場合、英文を読み解く能力が不足していることになります。

 

英文を読む力とは、単語力だったり、構文を取る力だったり、文法力だったりします。

 

 

単語力や構文を取る力は、先ほど紹介した速読英単語 必修編[改訂第7版]に取り組めば向上するでしょう。

 

特に構文を取る力を重点的に上げたいということであれば、入門英文解釈の技術70に取り組んでも良いと思います。和訳に苦労しがちな構文が並んでいるので、構文を取る力を劇的に高めることが出来ます。

 

 

これ一冊で、MARCHレベルまでなら十分対応できる読解力を身につけることが出来ます。もちろんCD付きなので、頭で理解した英文は音声と一緒に何度もシャドーイングしましょう。

 

 

この書籍の上位版に基礎英文解釈の技術100がありますが、共通テストの攻略だけを目指すなら、積極的に取り組む必要はないと思います。(早慶以上を目指す方はやっておいた方が良いです)

 

おわりに

いかがでしたか?

 

まずは実際に解いてみることが大切なので、いますぐサンプル問題を解いてみましょう。

 

そのうえで、本記事を参考に「リスニングの弱点がどこにあるのか」を理解し、そのうえで普段の勉強に励みましょう。本記事のやり方に沿って2~3か月努力すれば、リスニング力は向上します。

 

 

参考までに紹介した書籍を一覧で挙げておくので、よろしければ今後の学習にお役立てください。

 

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。それでは!

 

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