今回紹介するのは前置詞withです。
一体どのような意味・コアイメージを持っているのでしょう?
図入りでわかりやすく説明します!
withのコアイメージは「一緒に」
withはagainst「~に対して」が語源になっています。
「~に対して」ということは、見方を変えればその相手とずっと「一緒に」いるわけです。
そこから、withは一緒にくっついているイメージを持つようになりました。
このことから、次のような意味に派生していきます。
- 「~に対して」
- 「~と一緒に」
- 「調和」
- 「所有」
- 「身につけて(携帯)」
- 「~で(道具)」
- 「~に関して」
- 「理由」
- 「付帯状況」
それぞれの使われ方を、例文付きで個別に見ていきましょう!
withの用法
コアイメージをつかんだところで、withの用法を個別に見ていきましょう。
「~に対して」
「~に対して」という用法をまずは見てみましょう。
I competed with him for the prize.
(わたしは彼と(=彼に対して)その賞を争った)
I fought with him.
(わたしは彼に対して戦った)
「~と一緒に」
「~と一緒に」という用法をまずは見てみましょう。
I went to school with Bob.
(わたしはボブと一緒に学校へ行った)
「調和」
一緒にいるというコトは、二つの人やモノは「調和」していますよね。
Red wine goes with meat.
(赤ワインは肉とよく合う)
「所有」
一緒にいるというコトは、なにかを「所有」しているというコトですね。
There is a girl with blue eyes.
(青い眼をした女の子がいる = 女の子が青い眼を所有している)
He provided the children with milk.
(子供たちに牛乳を提供した = 子どもたちが牛乳を所有する状態になる)
「身につけて (携帯)」
一緒にいるというコトは、なにかを「携帯」しているというコトもありますね。
I have no money with me.
(私はお金をもっていない = 私と一緒にお金がない)
ちなみに、
- I don’t have money.
- I don’t have money with me.
では持つニュアンスが結構ハッキリ異なります。
「え? マジ?!」という方は、ぜひぜひ下記の記事もお読みくださいね。
参考:I don’t have money.とI don’t have money with me.の違いとは?
「~で (道具)」
何かと一緒にいれば、それを「道具」として使うことにもつながりますね。
He broke the window with a hammer.
(彼はハンマーで窓を壊した)
I shot deer with a bow and arrow.
(わたしは鹿を弓矢で撃った)
「~に関して」
一緒にいれば、「~に関して」という意味にもなりますね。
上の例文は特にわかりやすいと思います。
「あなたと一緒に困ったことある?」⇒「あなたに関して困ったことある?」という連想です。
What’s wrong with you.
(何かお困りですか = あなたに関して何が困っていますか)
Is there anything to do with respect to this matter?
(この件に関して、何かすべきことはありますか?)
* with respect to~で「~に関して」という意味になります
I have nothing to do with the matter.
(わたしはその件と何の関係もない = その件に関して)
* have nothing to do with~で「~と何の関係もない」という意味になります
「理由」
一緒にいるほど近くにいれば、それが何らかの「理由」になることもありますね。
He was trembling with cold.
(彼は寒さで震えていた = 寒さが理由で)
「彼」が「寒さ」と一緒にいるので、
「寒さが理由で震える」ことにつながりますね。
「付帯状況」
with A Bの形で、「AがBの状態で」「AがBしながら」という意味になります。
with以下の状況を伴って何かが起こるので、「付帯状況」と呼ばれています。
Don’t speak with your mouth full.
(口にモノを入れて話すな = 口が一杯の状態で)
She sat with her legs crossed.
(彼女は脚を組んで座った = 脚が組まれた状態で)
She sat with tears falling.
(彼女は涙を流しながら座った = 涙が流れる状態で)
おわりに
withの意味は多岐に渡りますが、「一緒に」というイメージを持っておくと、理解が楽になります。
ぜひぜひ、根幹のイメージを大切にしたうえで、様々な用法を身につけてくださいね!
コメント
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