今回はsuspectとdoubtの違いを取り上げたいと思います。
「疑う」という似た意味を持つ単語ですが、実はそれぞれ真逆の意味を持っているのですね。

どういうこと?
下記で詳しく確認していきましょう!
suspect「~であると疑う」、doubt「~でないと疑う」
suspect that SV-が「SV-であると疑う、思う」という意味なのに対し、
doubt that SV-は「SV-でないと疑う、思う」という意味になります。

どういうこと?
think that SV-を使って考えるとわかりやすいですよ!
- suspect that SV-: SV-だと疑う、思う (≒ think that SV-)
- doubt that SV-: SV-ではないと疑う、思う (≒ don’t think SV-)
※suspectの語源は「下から (sus)」「見る (pect)」、doubtの語源は「2つに分かれる (double)」です。「何かないかな?」と下から見るのでsuspectは「だと疑う」、「どっちにあるかな?」と引き裂かれるのでdoubtは「ではないと疑う」の意になる。語源の話は、【英語語源spect】prospect, inspect, suspectや【語源でイメージ】”dou/du/do”の英単語まとめに詳しくあります。
例文はコチラです。
I suspect that she stole money.
= I think that she stole money.
(私は、彼女がお金を盗んだのではないかと疑っている)
I doubt that she stole money.
= I don’t think that she stole money.
(私は、彼女がお金を盗んだのではないと疑っている)
上の例文は、「彼女がお金を盗んだ犯人だ!」と彼女のことを疑っているわけです。
一方下の例文は、「彼女はお金を盗んだ犯人ではないよね!」と彼女が無罪だと考えているわけですね。
なお、比較的有名な覚え方として、
doubtとdon’t thinkの頭文字を結び付ける、というものがあります。
doubtはdon’t thinkと結びつくので、「~ではないと疑う、思う」
という意味になるというわけですね!
語源から違いを覚える
ちなみに、doubtとsuspectの違いを語源から覚える方法もあります。
doubtは「dou: 2つ」というところから来ているのに対し、
suspectは「sus: 下から」、「spect: 見る」というところから来ています。
doubtは「道が分かれている感じ」を想像してみるとわかりやすいです。
何かを探して片方の道をドンドン進むとき、「本当にここにあるのかな? ないんじゃないのかな?」と疑心暗鬼になると思います。そのため、「~ではないと思う」という意味になります。
一方のsuspectは、「下から」「見る」という語源の通り、最初から「何かがあることを疑っている感じ」がします。そのため、「~であると思う」という意味につながるのですね。
このように、語源から攻めていくのも時として有効ですよ!
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[…] は受験生がよく間違える表現です(参考:suspectとdoubtの違い)。 […]