【イメージ理解】a boy/one boy/some boyの意味の違い -例文付

冠詞

 

今回はa/one/someの違いについて説明したいと思います。

 

一見似ている表現ですが、果たしてその違いとは?

 

イメージ付きでしっかり理解してみましょう!

 

a/one/someの意味の違いとイメージまとめ

まずは、a/one/someの意味とイメージをまとめてみましょう。

 

ポイント
  • a/an: 一つの、ある(oneとsome両方のイメージ。文脈次第で意味は変化)
  • one: 一つの*1(一つというイメージ)
  • some: ある*2(シルエットがかかるイメージ)

*1 「one day: ある日」「one fine Sunday: ある晴れた日曜」など、時の表現の前で使用され、副詞のカタマリとして機能している場合は「ある」という意味にもなる

*2 直後に可算名詞の単数形が来た場合

 

 

これだけだとよくわからないですね。下記にて具体的に見ていきましょう!

 

a/one/someの例文

a/one/someの違いを示す例文は下記のとおりです。

 

A boy came to my house.

(一人の少年が家に来た / ある少年が家に来た)

 

One boy came to my house.

(一人の少年が家に来た)

 

Some boy came to my house.

(ある少年が家に来た)

 

それぞれの意味とイメージを、個別に詳しく見ていきましょう。

 

a boy

「a boy: 一人の少年/ある少年」から見ていきましょう。

 

まずはa/anのイメージをつかんでみましょう。

 

 

a/anが持つイメージを、下記の例文で考えていきましょう。

There was a dog. (一匹のイヌがいた)

 

 

世の中にイヌはたくさんいますよね。

 

たくさんいるんだけれども、たくさんいる中のある一匹のイヌ(不特定の存在)が目の前にいた、というのがaが持つ意味です。

 

イメージ図は下記の通りです。かなり雑&不気味な図ですが、たくさんいる中のある一匹のイヌ、というイメージを図でもつかんでください。

 

これからもわかるように、a/anには

  • 一つの
  • ある(不特定の存在)

という意味があるのですね。

 

 

そのため、「a boy: 一人の少年/ある少年」という意味になり、どちらの意味になるかは、文脈次第で変化していくのです。

 

one boy

oneはそのままのイメージです。one, two, three…という表現からもわかる通り、「一つ」という意味です。

 

oneは「一つ」であることを前面に出す表現なので、

  • 一つの

という意味になります。

 

 

そのため、「one boy: 一人の少年」という意味になります。

 

 

なお、「one day: ある日」「one fine Sunday: ある晴れた日曜」など、時の表現の前で使用され、副詞のカタマリとして機能している場合は、「ある」という意味にもなることがあります。

 

some boy

「some boy: ある少年」です。

 

someにはシルエットをかける役割があります。

 

 

シルエット?

 

 

ものスゴくざっくり言うと、名探偵コナンや金田一少年の事件簿の犯人役のイメージです。

 

たとえば、one boyという表現は下記のイメージです。とりあえず顔とか表情がなんとなくはまあ見えているような感じです。

 

一方、some boyとなると話は別です。コナンや金田一少年の犯人役のように、黒塗りのイメージになるのですね。

 

「誰なのか? 何なのか?」がハッキリとはわからない状態です。

 

 

 

ハッキリとはわからない状態なので、「some boy: ある少年(=誰かよくわからない)という意味になるのですね。

 

 

なお、今回は”some + 単数名詞”の形で「ある 単数名詞」という意味になっていますが、

  • some + 複数名詞
  • some + 数字表現

など、後ろに来る単語の種類でsomeの意味は様々に変化します。

 

しかし、今回の「シルエットをかけるイメージ」を理解できていると全てラクに暗記できるのです。せっかくなので、下記の記事(3分程度で読めます)も一緒に読み、someの意味・用法をマスターしてくださいね。

イメージで理解するsomeの意味・用法

 

まとめ

いかがでしたか? 最後にまとめを再掲します。

 

理解した頭で改めて見てみると、グッと暗記がしやすくなるはずです。

 

ポイント
  • a/an: 一つの、ある(oneとsome両方のイメージ。文脈次第で意味は変化)
  • one: 一つの*1(一つというイメージ)
  • some: ある*2(シルエットがかかるイメージ)

*1 「one day: ある日」「one fine Sunday: ある晴れた日曜」など、時の表現の前で使用され、副詞のカタマリとして機能している場合は「ある」という意味にもなる

*2 直後に可算名詞の単数形が来た場合

 

 

また、冠詞についてさらに詳しく学びたい方には、aとtheの底力 — 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界がおススメです。

 

わたしが今まで読んだ冠詞系の本の中で、一番わかりやすい&本質に迫った説明がなされていると感じました。一般の書店にはあまりないのですが、ぜひ一度お読みすることをおススメします。

 

コメント

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