今回紹介するのは前置詞byです。
よく使われる前置詞なので、これを押さえておけば表現の幅がぐっと広がりますね。
図入りでわかりやすく説明します!
byのイメージは「~によって (手段)⇒~のそばに (近接)」
byのイメージは「~によって (手段)⇒~のそばに (近接)」と考えるとわかりやすいです。
たとえば、人が車によって移動しているイメージです。
註:下記の図は「中にいるのが人」、「外にあるのが車」です。
- 車という手段で移動する ⇒ 車を使う際、車はとても近くにある
このように、「~によって (手段)」「~のそばに (近接)」というイメージで考えると、
下記で挙げるbyの意味がうまく理解できるようになります。
byの様々な用法
byのイメージを捉えたところで、様々な用法を見ていきましょう!
- ~によって (手段・方法)
- ~によって (原因)
- ~で、~分だけ(単位・基準)
- ~のそばに /~通って(近接)
- ~の範囲内に (近接)
「~によって (手段・方法)」
まずは「~によって (手段・方法)」です。
先ほどの例で挙げたように、
- ~によって(車や飛行機、あるいは電話などが直後に入る)
- ~することによって (Vingの形が直後に入る)
といった意味で使われます。
I went there by car.
(わたしは車で (車によって)そこへ行った)
I passed the exam by studying hard.
(わたしは一生懸命勉強することによってその試験に受かった)
「~によって (原因)」
「~によって (原因)」という意味にもなります。
I sent an e-mail to him by mistake.
(わたしは間違えて彼にメールを送った)
「ミスによって」⇒「間違えて」というわけですね。
「~で、~分だけ(単位・基準)」
「~によって数える」と考えれば、単位・基準の意味にもなります。
なお、単位の意味の時は、
“by the 単位”
となることに注意してください。
<単位:theがつきます>
I rent the apartment by the month.
(わたしはそのアパートを月ぎめで借りている)
You can buy eggs by the kilo.
(君は卵をキロ単位で買うことが出来るよ)
<基準:theがつきません>
The price varies by region.
(その価格は地域ごとに異なる
= 地域ごとに異なる基準)
He is older than his brother by three years.
(彼は弟より3歳年上だ
= 基準よりも3歳分だけ)
「~のそばに (近接)」
「~のそばに」と位置関係が近接しているパターンです。
She sat by the window.
(彼女はその窓のそばに座った)
Stand by me.
(ぼくのそばに立っていて)
ちなみに、”Stand by me(スタンドバイミー)”は、
ドラえもんや、洋画のタイトルにもなっていますね。
どちらも「ぼくのそばにいてくれ」という、少年たちの友情を描いた物語です。
超名作ですのでぜひ見てみてください。泣けます。
※UNEXTだと31日間無料で視聴できます。洋画のStand by meはコチラで観られるようです。
また、
- by way of~: ~を経由して(≒via)
- by air: 空路で
- by land: 陸路で
- by water: 水路で
のように、
「そばに」というところから、「通って」という意味を持つこともあります。
「~の範囲内に (近接)」
ある出来事がくっついていれば、「~の範囲内に」という意味にもなりますね。
時間的な期限を表す際に使われます。
You have to finish this job by eight o’clock.
(君はこの仕事を8時までに終えなければいけない)
ちなみに、類似表現にuntil「~までずっと」があります。
これは、時間的な期限ではなく、時間的継続性を意味する表現です。
You have to wait here until eight o’clock.
(君は8時までずっとここで待っていなければならない)
※by~とuntil~の表現をさらに紹介している記事は下記にもあります。
参考記事:by the time, until, tillの意味と違い
おわりに
前置詞のイメージがつかめると、熟語表現等を覚えるのがグッと楽になります。
さらに、英語を本質的理解することにもなるので、読解力や英作文・英会話力の向上にも役立ちますね!
なお、前置詞についてもっと知りたいという方は、
イメージで比べてわかる 前置詞使い分けBOOK、一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
が大まかなイメージを理解するのに役に立つと思います。
特に、一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)は前置詞以外の英文法の事項も新鮮な観点(かつイメージに残りやすい本質的な記述)で説明してくれているので、お持ちでない方は手元に一冊置いておくと英語学習がとても楽しくなると思います。
また、前置詞の観点から英語の熟語をひたすらまとめた解体英熟語 改訂第2版もおすすめです。Z会からの出版で、一応大学受験用ということになってはいますが、大人にとっても普通に役立ちます。というか、役立ちすぎるくらい情報量が豊富&わかりやすいです。
巻末に各前置詞をおおざっぱにまとめた簡単な説明が載っていますが、それがとてもわかりやすく、正直その説明のためだけでもこれを一冊買う価値があります。
前置詞は奥が深いので、ぜひぜひ上記の書籍に目を通してみてくださいね。見える世界がガラッと変わると思います。
それでは!
コメント
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