【全9選】onceの意味・用法まとめ【once S V/once in a while/at onceなぜ】

形容詞・副詞

 

今回はonceの意味・用法をまとめたいと思います。

 

「なぜそのような意味になるのか」を出来るだけ追及していきたいと思います。

 

これを機会にぜひマスターしてくださいね!

 

onceの意味・用法まとめ

まずは全体像を示します。

 

onceの意味・用法まとめは下記のとおりです。品詞別にとらえると理解がスムーズです。

 

onceの意味・用法まとめ

<副詞>

  • 一度、一回(文末での使用が多い)
  • かつて(notと同じ位置での使用が多い)

 

定型表現

  • at once: ①すぐに(=right now)、②同時に (=at the same time)
  • all at once: ①突然、「②一斉に、同時に
  • once again: 再び(=again)
  • once in a while: ときどき(=sometimes, every once in a while)
  • once upon a time: 昔々
  • once (and) for all: この一回限りで、これっきり (andは省略可)

 

 

<接続詞>

  • once SV: 一度SVすると、SVするとすぐに

 

 

例文付きで具体的に見ていきましょう!

 

副詞

まずは副詞としての用法からです。

 

一度、一回

「一度、一回」です。これが最もポピュラーな使い方かもしれません。文末で使用されることが多いです。

 

I have not seen him once.

(わたしは一度も彼に会ったことがない)

 

The World Cup Games are held once every four years.

(ワールドカップは、四年に一度開かれます)

 

 

ちなみに、倍数詞としての数え方でもonceを使います。下記のような数え方を聞いたことがありませんか?

  • once(一度、一倍)
  • twice(二度、二倍)
  • three times(三度、三倍)
  • four times(四度、四倍)

 

 

three以降は、timesとセットで使用します。倍数表現という名の通り、「~は…の〇倍大きい」のような倍数表現で登場する表現です。

 

This apple is twice as large as that one.

(このリンゴは、あのリンゴの2倍大きい)

 

かつて

「かつて」です。

 

これは一般動詞の前、be動詞・助動詞の後ろに置いて使用します。「notと同じ位置に置く」と覚えると混乱せずに済みますね。

 

I once lived in Tokyo.

(わたしはかつて東京に住んでいた)

 

The song was once very popular.

(その歌はかつてとても人気だった)

 

The birds could once be seen in Japan.

(その鳥は、かつて日本で見ることができた)

 

at once: ①すぐに、②同時に / all at once: ①突然、②一斉に

ここからは定型表現です。

 

「at once: ①すぐに、②同時に」です。なぜこの訳になるか、単語の成り立ちから考えてみましょう。

 

atは「~で、~に」という意味の、点のイメージを持った前置詞なんですね。at onceを直訳すると「一度で、一度に」でしょうか。

 

二つの物事が「一度に」起こるので「すぐに」、「同時に」という意味になります。

 

 

そういえば、at the same timeも「同時に」という意味を持つ表現です。やはりここでも、atが使われていますね。

Clean your room at once (=right now)!

(すぐに部屋を掃除しなさい!)

 

Don’t do several things at once (=at the same time).

(複数のことを同時にするな)

 

 

また、allがat onceを強調したall at onceという表現もあります。

 

all at onceは「①突然」、「②一斉に、同時に」の意味を持ちます。allがat onceを強調しています。

 

 

all at onceの訳も理由があって、allが強調する意味合いを考えれば一発です。

 

  • 「①すぐに」を強調すれば「①突然」
  • 「②同時に」を強調すれば「②一斉に、同時に」

ですね。

 

once again: 再び

「once again: 再び」です。

 

直訳すると「再びもう一度」とかでしょうか。割と直訳そのままの意味になっていますね。

I will ask you once again.

(わたしはあなたにもう一度お尋ねするでしょう)

 

once in a while: ときどき

「once in a while: ときどき」です。なぜこのような訳になるのでしょう?

 

inは「~で」という訳が充てられることも多いですが、inはatに比べて広がりを持った表現です。また、whileには「しばらくの間」という意味があります。

 

once in a whileを直訳すると、「しばらくの間で一度」ですね。そのため「ときどき」という意味になるわけです。

 

I go to the cinema once in a while.

(わたしはときどき映画に行きます)

(= I sometimes go to the cinema.)

 

 

なお、everyがonce in a whileを強調し、every once in a whileという表現もあります。意味はほぼ同じです。(「ときどき」という意味です)

 

once upon a time: 昔々

「once upon a time: 昔々」です。昔話の定番表現ですね。

 

uponはonと同じで「~の上に、ある特定の日に」、timeは「時代」の意味になります。「ある特定の日」を示すときには、onを使ったりするんですね。on his birthdayはその典型だと思います。

 

つまり「かつて、ある特定の時代に」ということで、「昔々」という昔話定番の表現になるわけです。

 

Once upon a time, there lived a prince named John.

(昔々、ジョンという名の王子様がおりました)

 

once (and) for all: この一回限りで、これっきり

「once (and) for all: この一回限りで、これっきり」です。andは省略可能ですが、基本的には省略しないパターンの方が多いです。

 

直訳すると「全てのために、一度」となりましょうか。だから「この一回限りで、これっきり」という訳になるわけですね。

 

Settle the problem once and for all.

(今回限りで、その問題を解決しよう)

 

接続詞

次に、接続詞としての用法です。onceのカタマリ全体では、副詞のカタマリ(副詞節)を作ります。

 

一度~すると、~するとすぐに

「once S V: 一度SVすると、SVするとすぐに」

 

Once you pay the money, it cannot be paid back.

(一度お金を支払うと、そのお金は返金されません)

 

Things got better once I found a job.

(仕事を見つけるとすぐ、状況がよくなった)

 

まとめ

いかがでしたか? 意外と幅広い”once”を使った表現ですが、単語の成り立ちを考えれば、丸暗記せずに済みますね!

 

最後にまとめを再掲しておきます。グッと記憶に残りやすくなっているハズです。

 

onceの意味・用法まとめ

<副詞>

  • 一度、一回(文末での使用が多い)
  • かつて(notと同じ位置での使用が多い)

 

定型表現

  • at once: ①すぐに(=right now)、②同時に (=at the same time)
  • all at once: ①突然、「②一斉に、同時に
  • once again: 再び(=again)
  • once in a while: ときどき(=sometimes, every once in a while)
  • once upon a time: 昔々
  • once (and) for all: この一回限りで、これっきり (andは省略可)

 

 

<接続詞>

  • once SV: 一度SVすると、SVするとすぐに

 

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