今回紹介するのはso that SVです。
実はこれ、2つの訳があって紛らわしいのです。
今回の記事では、訳の違いとそのパターンをサクッと説明します!
so that SVの「目的/結果」の意味の見分け方まとめ
~so that SVの形で使用します。ただこれ、訳が「①目的」と「②結果」の2パターンあり、少し厄介なのです。
意味と用法のまとめは下記の通り。
- (目的)~ so that SV:SVするように~する*1, *2
- (結果)~, so that SV:なので、SVする*3
*1 thatのみを省略することも可能
*2 (目的)の訳では、in order thatへの言い換えが可能
*3 (結果)の訳では、so thatの前にカンマ”,”が付くことが多い(必ずではない)
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よくわからない…
そうですね、これだけ読んでも意味不明だと思います。違いがハッキリわかるように、以下で解説します!
「(目的) SVするように~する」の用法
「(目的)SVするように~する」から見ていきましょう。
例文はコチラ。so thatの代わりにin order thatを使うことも可能です。
You should hurry up so that you can catch the last train.
= You should hurry up in order that you can catch the last train.
(君が終電に間に合うように、君は急ぐべきだ)
so thatを境目に、文を前半部分と後半部分に分けて考えましょう。so thatを含む後半部分は、前半部分の行動の目的になっているのですね。
「急がないと!」←「終電に間に合うという目的を達成できるようにね!」という関係です。例文にもあるように、so that内ではwill, may, canといった助動詞を使用します。
この形でのso thatは「目的」の訳をとることが多いです。so thatが出てきたら、まずはこちらの訳を考えてみてください。
なお、so thatの場合は、soだけを省略することも可能です。(in order thatでは省略不可)
You should hurry up so that you can catch the last train.
= You should hurry up so you can catch the last train.
(君が終電に間に合うように、君は急ぐべきだ)
「(結果) ~なので、SVする」の用法
一方、「(結果) ~なので、SVする」の用法です。
The president came here, so that we started the meeting. (社長が来たので、我々は会議を始めた)
先ほどと同じく、so thatを境目に、文を前半部分と後半部分に分けて考えましょう。so thatを含む前半部分があって、その結果として後半部分の出来事が起きているんですね。
こちらは、「社長が来た!」→「(その結果として)会議を始めた!」という関係です。so that内では、助動詞にこだわらず、通常の動詞も使います。
2つの訳の見分け方
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どういうときに目的で、
どういうときに結果の訳になるの?
見分け方はズバリ、結果の用法では”, so that”の形を取ることです。
so thatの直前にカンマがあれば、必ず「結果」の訳になります。
もう一度例文を見てみましょう。
(目的) You should hurry up so that you can catch the last train.
(君が終電に間に合うように、君は急ぐべきだ)
(結果) The president came here, so that we started the meeting.
(社長が来たので、我々は会議を始めた)
カンマは日本語でいう読点「、」です。文を軽く切る役割があるんですね。この点を少し強調して訳すと「①社長が来た、」→「②(その結果)会議を始めた」というように、①と②の間で一度訳を切るイメージが出てきます。
一方、カンマがない目的用法の例文を日本語に訳すと、「②急がないと!」←「①終電に間に合うという目的を達成できるようにね!」という順序になります。カンマがない分、文の中の前後関係がちょっと曖昧なんですね。
なので、まずはカンマの有無で意味を見極めてください。
ただし、結果の訳でも、カンマを省略することがあります。つまり、カンマが付いていない場合、原則として目的の訳になりますが、それでうまくいかない場合は、結果の訳になることがあるので要注意です。最終的には文脈判断となります。
- so thatの前にカンマがある: 必ず結果の訳
- so thatの前にカンマがない: 原則目的の訳、ただし結果の訳になることもある
まとめ
いかがでしたか? 改めてso that SVのまとめを再掲します。今度はスムーズに理解できるのではないでしょうか?
- (目的)~ so that SV:SVするように~する*1, *2
- (結果)~, so that SV:なので、SVする*3
*1 thatのみを省略することも可能
*2 (目的)の訳では、in order thatへの言い換えが可能
*3 (結果)の訳では、so thatの前にカンマ”,”が付くことが多い(必ずではない)
- so thatの前にカンマがある: 必ず結果の訳
- so thatの前にカンマがない: 原則目的の訳、ただし結果の訳になることもある
ちなみに、so~that SVは「とても~なのでSVだ」と訳されることが多いですが、実はこれだと対応できないパターンも存在します。下記の記事にて5分ほどでチェックできるので、ぜひお読みくださいね。
【超盲点】so~that…は「とても~なので…」ではない⁈【結果・程度】
コメント
目的と結果の訳の見分け方
•目的の訳になるとき: so thatの前にカンマがない。
•結果の訳になるとき: so thatの前にカンマがある。ただし、カンマがあっても結果の訳になることもある
最後の一行はカンマが”なくても”ではないですか
ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通り、わたしが打ち間違えておきました…。先ほど修正しておきました(2020.01.21)。