【全7種をまとめて暗記!】bring aboutとcome aboutの違いとは

文型(動詞・助動詞・受動態)

 

こんにちは、講師のNです。

 

突然ですが、bring aboutとcome aboutの違いはわかりますか?

 

それぞれ下記のような訳になります。

  • bring about: ~を引き起こす
  • come about: 起こる

 

 

なんか覚えづらい…

 

 

 

実はコレ、一発で覚えられる方法があるのです。

 

 

 

さらに、bring back, come back, bring in, come in, bring out, come out…などと、

bringとcomeには類似表現が全部で7つあるのです。

 

しかし、上記の方法を使えば、

7×2 =14個の熟語を一気に覚えることが出来ます。

 

 

スゴイ!

 

 

 

記事は約5分で読むことが出来ます。

これを機会に、類似表現を一気に覚えてしまいましょう!

 

bringは他動詞、comeは自動詞

まずは下記の二つを例に考えていきましょう。

 

  • bring about: ~を引き起こす
  • come about: 起こる

 

 

ポイントは、bringが他動詞で、comeが自動詞だという点です。

 

 

どういうこと?

 

 

 

bringは「~を持ってくる」という意味があるのですね。

つまり、他動詞 (=後ろに目的語が必要)です。

 

一方のcomeは「来る」という意味になります。

つまり、自動詞 (=後ろに目的語が不要)です。

 

 

そして、aboutは「近くに、周囲に」という意味を持ちます。

 

 

これをそれぞれ組み合わせると、

  • bring + about: ~を近くに持ってくる⇒ ~を引き起こす (他動詞)
  • come + about: 近くに来る⇒ 起こる (自動詞)

となるのです。

 

 

なるほど!

 

 

他の熟語も同様です。一気に確認していきましょう!

 

7つの熟語

まずは一覧で確認してみましょう。

 

<熟語一覧>

bring about: ~を引き起こすcome about: 起こる
bring back: ~を持ち帰るcome back: 帰ってくる
bring down: ~を下げるcome down: 降りてくる
bring in: ~を持ち込むcome in: 入ってくる
bring out: ~を出版するcome out: 出版される
bring to: ~を正気づかせるcome to: 意識を取り戻す
bring up: ~を話題に出すcome up: 話題に上る

 

では、それぞれ個別に見ていきましょう。

 

bring about, come about

bring about: ~を引き起こす、come about: 起こる

は冒頭で紹介した通りです。

 

 

例文はコチラです。

He brought about many problems.

(彼は多くの問題を引き起こした)

 

Many problems came about.

(多くの問題が起きた)

 

bring back, come back

bring about: ~を持ち帰る、come about: 帰ってくる

 

 

これは、back「後ろへ、戻って」という意味から考えると理解しやすいですね。

 

bring back ≒ 後ろへ持ってくる

come back ≒ 後ろへ来る

というわけです。

 

 

例文はコチラです。

He brought back the book.

(彼はその本を持ち帰った)

 

He came back.

(彼が帰ってきた)

 

bring down, come down

bring down: ~を下げる、come down: 降りてくる

 

 

これは、down「下へ」という意味から考えると理解しやすいですね。

 

bring down ≒ ~を下へ持ってくる

come back ≒ 下へ降りる ≒ 伝わる

というわけです。

 

 

例文はコチラです。

He brought down the price.

(彼はその価格を下げた)

 

He came down from there.

(彼はそこから降りてきた)

 

bring in, come in

bring in: ~を持ち込む、come down: 入ってくる

 

 

これは、in「中へ」という意味から考えると理解しやすいですね。

 

bring in ≒ ~を中へ持ってくる

come in ≒ 中へ入ってくる

というわけです。

 

 

例文はコチラです。

It brought in a big change.

(それは大きな違いを持ち込んだ)

 

He came in.

(彼が入ってきた)

 

bring out, come out

bring out: ~を出版する、come out: 出版される

 

 

これは、out「外へ」という意味から考えると理解しやすいですね。

 

bring out ≒ ~を外へ持ってくる (世に出す)

come out ≒ 外へくる (世に出る)

というわけです。

 

 

例文はコチラです。

He brought out the book.

(彼はその本を出版した)

 

The book came out.

(その本が出版された)

 

bring to, come to

bring to: ~を正気づかせる、come to: 意識を取り戻す

 

 

これは、to「…に」という意味から考えると理解しやすいですね。

 

bring to ≒ ~を…に持ってくる

come to ≒ …にくる

というわけです。

 

 

例文はコチラです。

The news brought him to himself.

(そのニュースは彼を正気に返らせた)

 

He came to.

(彼は意識を取り戻した)

 

bring up, come up

bring up: ~を話題に出す、come up: 話題に上る

 

 

これは、up「上に」という意味から考えると理解しやすいですね。

 

bring up ≒ ~を上に持ってくる

come up ≒ 上にくる

というわけです。

 

 

例文はコチラです。

He brought upthe matter.

(彼はその問題を話題に出した)

 

The matter came up.

(その問題が話題に上った)

 

おわりに

いかがでしたか? 一つ一つの単語の意味を考えれば、熟語も無機質な暗記にならずに済みますね!

 

今後熟語を覚える際、「なぜこんな意味になるんだろう?」と考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

 

なお、よく質問を受けるのですが、「おススメの文法書を3つ挙げろ」と言われたら、

  1. ロイヤル英文法
  2. 現代英文法講義
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がダントツでおススメです。

 

 

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それでは!

 

 

コメント

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