今回は未来・現在完了形に時制の一致はないというお話をしたいと思います。
結構見落としがちなポイントなので、「え、ホント?」という方はぜひぜひお読みくださいね。
3分ちょっとで読めますよ!
そもそも時制の一致とは?
時制の一致とは、主節で過去形が使われたとき、従節の時制がそれに引っ張られる現象です。
主節と従節?
具体的に見ていきましょう。次の例を見てください。
- 主節:He said that~ (彼は~と言った)
- 従節:he loves apples (彼はリンゴが好きだ)
この二つの文をくっつけると、次のようになります。
- He said that he loved apples. (彼は、彼がリンゴが好きだと言った)
主節でsaidという過去形が使われているため、従節のlovesも引っ張られてlovedになっている点に注目です。
未来に時制の一致はない
それで、いよいよ本題です。未来の場合、時制の一致は起こらないのですね。
次の例で見てみましょう。
- 主節:He will say that~ (彼は~と言うだろう)
- 従節:he loves apples (彼はリンゴが好きだ)
これをくっつけると、
- He will say that he loves apples. (彼は、彼がリンゴが好きだと言うだろう)
となります。
ポイントは、lovesが未来に引っ張られてwill loveとなっていない点ですね。
未来形では時制の一致が起こらないので、lovesはそのままになっています。
このように、未来では元の動詞の形がそのまま使われるのです。
例えば、従節が下記であれば、
- he loved apples
- he will love apples
それぞれ、He will say thatとくっついたとき、
- He will say that he loved apples. (彼は、彼がリンゴを好きだったと言うだろう)
- He will say that he will love apples. (彼は、彼がリンゴを愛するだろうと言うだろう)
となります。
現在完了形に時制の一致はない
現在完了形も同様です。時制の一致は起こりません。
コチラの例をどうぞ。
- 主節:He has said that~ (彼は~と言った)
- 従節:he loves apples (彼はリンゴが好きだ)
これをくっつけると、
- He has said that he loves apples. (彼は、彼がリンゴが好きだと言った)
となります。
やはり、lovesの時制は元のまま (lovesのまま)で、時制の一致は起こっていませんね!
未来・現在完了形に時制の一致まとめ
いかがでしたか?
最後にポイントとなった例文をまとめておきます。
ポイントまとめ
- 未来の時制の一致は起こらない: He will say that he loves apples. (will loveとはならない)
- 現在完了形の一致は起こらない: He has said that he loves apples.
コメント
[…] 【盲点!】未来・現在完了形に時制の一致は起こらない! […]