【~かどうか】whetherとifの違い・使い分けとは【名詞節】

名詞

 

今回はwhetherとifの「~かどうか」の使い分けを説明したいと思います。

 

両者はほぼ同じ意味とされていますが(ifの方が口語的ですが)、実は用法に違いがあるのですね。

 

しらなかった…

 

この記事では、whetherとifの違いをわかりやすく説明します!

 

whetherとif「~かどうか」の違い・使い分けまとめ

whetherとif「~かどうか」の違い・使い分けまとめは下記のとおりです。

 

どちらも「~かどうか」という名詞節(名詞のカタマリ)を作る点では同じですが、用法が微妙に異なります。

 

whetherとif「~かどうか」の違い

<文中での位置>

  • whether: S, 仮S, C, O, 前置詞のO, 同格, 直後にto V
  • if: 仮S,O

 

<or notの位置>

  • whether SV or not / whether or not SVどちらも可
  • if SV or notのみ可

※or notは、whether/ifどちらでも省略可

 

 

ざっくりいうと、whetherの方が守備範囲が広くて、ifがそこの一部だけをカバーしている感じです。ものすごく乱暴ではありますが、英作文ではwhetherを使用した方が無難でしょう。「ifしか使えない」というパターンは原則ないためです。

 

 

例文付きで、具体的に見ていきましょう。

 

文中での位置

まずは文中での位置から見ていきます。

 

仮SやOの位置ならwhether/ifどちらも使用可です。仮Sのパターンでは、whether/ifのカタマリをIt (S)の部分に代入するイメージで訳します*。

 

* It is~to Vなどと同じです。「仮/形式主語itについてもっと知りたい!」という方はコチラの記事をご覧ください。【一発で分かる】形式it、仮のitとは?

<仮S>

It does not matter whether he will come.

It does not matter if he will come.

(彼が来るかどうかは、問題ではない)

 

<O>

I asked her whether she liked him.

I asked her if she liked him.

(わたしは彼女に、彼女が彼を愛しているかどうかを尋ねた)

 

 

一方、S, C, 前置詞のO (前置詞の直後で使用), 同格, 直後にto Vといった場合は、whetherのみ使用可です。

<S>

Whether he will come is not certain. (彼が来るかどうかは、確かではない)

 

<C>

The problem is whether he will come. (問題は、彼が来るかどうかということだ)

 

<前置詞のO (前置詞の直後)*>

I am worried about whether he will come.

(わたしは、彼が来るかどうか心配している)

 

<同格*>

I have the question whether he knows the secret.

(わたしは、彼がその秘密を知っているのかどうかという疑問を持っている)

 

<直後にto V>

I don’t know whether to go or not.

(わたしは、行くべきかどうかわからない)

* 直後にto Vが来る場合は「whether to V: Vすべきかどうか」、同格の場合は「名詞 whether SV: SVかどうかという名詞」と訳します。

 

or notの位置

or notの位置を確認していきましょう。

 

or notが最後に来る場合はwhether/ifどちらも使用可です。

I asked her whether she liked him (or not).

I asked her if she liked him (or not).

(わたしは彼女に、彼女が彼を愛しているかどうかを尋ねた)

 

一方、or notが直後に来る場合はwhetherのみ使用可です。

I asked her whether (or not) she liked him.

(わたしは彼女に、彼女が彼を愛しているかどうかを尋ねた)

 

 

ちなみに、or notを直訳すると「~か否か」。つまり、whetherやifをより丁寧に言っているだけです。全てのパターンにおいて、or notは省略しても構いません。(そのため例文でもかっこをつけています)

 

 

おわりに

いかがでしたか? 名詞節としてのwhether, ifは訳が似ているので混同しやすいので、ifが使えないパターンをしっかり押さえましょう。あらためてまとめを再掲しておきます。

 

whetherとif「~かどうか」の違い

<文中での位置>

  • whether: S, 仮S, C, O, 前置詞のO, 同格, 直後にto V
  • if: 仮S,O

 

<or notの位置>

  • whether SV or not / whether or not SVどちらも可
  • if SV or notのみ可

※or notは、whether/ifどちらでも省略可

 

 

とりあえずwhetherを使っておけばいいってことね!

 

そうですね。英作文では、とりあえずwhetherを使っておけば無難だと思います。

 

なお、副詞節として機能するときは、whether(~であろうとなかろうと)とif(もし~ならば)でまったく違う意味になります。こちらは文脈で判断できると思います。

 

コメント

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