【全8選】「お客さん」を表す英語で言うと【イメージ理解】

名詞

 

今回は「お客さん」に関する英単語をまとめたいと思います。

 

日本語だと「お客さん」でほぼカバーできてしまうのですが、英語の場合、シチュエーションごとに単語を使い分けています。

 

一体どのように使い分けるのか? サクッと確認していきましょう。

 

「お客さん」を表す単語の全体像

主なところをピックアップすると、「お客さん」を表す英単語は全部で8個あります。

 

まずは全体像をつかんでみましょう。

 

「お客さん」を意味する主な英単語
  1. audience: コンサートなどの聴衆、観客
  2. spectator: スポーツなどの観客
  3. client: 専門的な職業の顧客 (=弁護士などの依頼人、企業の取引先)
  4. customer: お店などのお客さん
  5. guest: ホテルの客、招待された客
  6. patient: 患者
  7. passenger: 乗り物の乗客
  8. visitor: 仕事や観光目的の訪問者 (ホテルの宿泊客という意味もある)

 

順番に詳しく見ていきましょう。

 

audience: コンサートなどの聴衆、観客

audienceはコンサートなどの聴衆、観客という意味を持ちます。

 

“audi”には「聞く」という意味があります(「オーディオ」という日本語もありますね)。そこからもわかる通り、何かを見聞きするために集まった人々を指します。

 

あと、ちょっと古いですが、10~20年ほど前、『クイズミリオネア』というクイズ番組がありました。挑戦者は、会場にいるお客さんに問題の解答を聞くことのできるオプションを持っていたのですが、その名前が「オーディーンス」というものでした。「その場にいる観客=オーディーンス (audience)」というわけですね。

 

なお、その会場にいる聴衆を一つの集団として考えるので、audienceは単数形扱いです。多い/少ないはlarge/smallで表現します。

 

There was a large audience.

(聴衆がたくさんいた)

 

There was a small audience.

(聴衆は少なかった)

 

 

なお、この感覚は「人口」とも同じですね。the populationもlarge/smallで表現します。

 

spectator: スポーツなどの観客

spectatorはスポーツなどの観客です。audienceはコンサートなどでしたが、こちらはスポーツです。

 

“spectat”に「じっと見る」という意味があり、そこから来ています。「見ること」に焦点が当たっているので、スポーツ観戦ということですね。「スペクタクル(壮観、見物)」という表現は日本語でもたまに聞きます。

 

Some excited spectators climbed onto the roof.

(何人かの興奮した観客は屋根に上った)

 

client: 専門的な職業の顧客 (=弁護士などの依頼人、企業の取引先)

これも海外ドラマや映画でたまに見かける表現ですね。スーツをびしっと着たビジネスマン風の男が、「これからクライアントと会う予定なんだ」とか言っているのを聞いたことはありませんか?

 

clientのイメージは、まさにそれです。「企業や弁護士などのお客様」という意味ですね。結構固い単語と言えるでしょう。

 

The lawyer will meet the client at 11:00 a.m.

(その弁護士は依頼人と午前11時に会う予定だ)

 

customer: お店などのお客さん

customerはお店などへくるお客さんのことです。これが一般的な意味での「お客さん」に一番近いかもしれません。ちょっと大きなお店へ行くと「カスタマーサービス (customer service)」とかありますね。

 

The customer is always right.

(お客さんは常に正しい≒お客様は神様です)

 

guest: ホテルの客、招待された客

これも「本日のゲストは…」という日本語を聞いたことがあると思います。guestは、「主催者側が招いた人」に対して使われる言葉です。

 

ディズニーランド/ディズニーシーなんかでは、お客さんのことを「ゲスト」と言っていた気がします。いずれにせよ、「おもてなしの対象」としてのお客さんというイメージです。

 

We entertained the guests.

(わたしたちはお客さんをもてなした)

 

Be my guest!

(どうぞご自由に*)

*レストランなどで他人におごるときにも使用する(ゲストになってよ!≒支払いはやっとくよ!)

 

patient: 患者

patieentは病院などの患者さんを意味します。

 

お医者さんの診療・治療を受動的に受けるイメージです。似たようなつづりの単語の副詞で、“patiently: 我慢強い”という単語があったりもします。

 

 

余談ですが、patientは「受動的なイメージ=マイナスイメージ」ということで、イギリスではこの単語をあまり使わないようにする動きがあるようです。

 

では、その代わりに使われる単語は…? 専門的なお客さんなので、”client”ですね。

 

Positive thinking will improve health of patients.

(前向きな思考は患者の健康を改善するだろう)

 

passenger: 乗り物の乗客

passengerは電車や飛行機などの乗客ですね。

 

アメリカの映画にパッセンジャーというものがありましたね。これ、宇宙船の乗客の話なんです。

 

あとは、今度乗り物に乗る機会があったら、車内アナウンスに耳をすましてみてください。「パッセンジャー」という単語をちょくちょく耳にするハズです。

 

The train was full of passengers.

(その電車は乗客でいっぱいだった)

 

visitor: 仕事や観光目的の訪問者 (ホテルの宿泊客という意味もある)

“visit: 訪れる”というところから、visitorは「訪問者」という意味です。ホテルの宿泊客に対して使うこともあります。

 

そういえば、野球なんかでは「ビジターゲーム」と言ったりしますね。自分の応援するチームが相手の本拠地を「訪問」しているとき、この言い回しを使います。

 

I had visitors from Canada yesterday.

(昨日カナダからの訪問客があった)

 

おわりに

いかがでしたか? よくよく考えると、日本語に溶け込んだ表現も多いですね。普段からカタカナ言葉を意識して聞くと、英語の勉強の役に立つかもしれません。

 

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