今回は進行形の意味・用法についてまとめてみたいと思います。
「~している」って訳しておけばOKなんじゃないの?
実は違うのですね!
ひと口に進行形と言っても、実はなかなか奥が深いのです。
進行形の意味・用法まとめ -イメージは?
まずは進行形の意味・用法をまとめましょう。
- 進行中の出来事・動作
- 到達点への接近(「瞬間的に終わる動作/ある時点での達成」の動詞)
- 反復的な動作
- 確実な未来
⇒ポイントは「躍動感」
こんなにあるの?
しかも意味不明…
具体的な用法はこれからわかりやすく説明します。
ただ、どの用法にも「躍動感」が意味合いとして含まれていることに留意してくださいね。
進行形は、
- 比較的短い時間の継続
- 動作や状態が途中であること(終わっていないこと)
を意味する表現なのですね。
このことが頭に入っていると、これから紹介するそれぞれの用法がぐっと頭に入りやすくなりますよ! 例文と一緒に、具体的に見ていきましょう!
進行形の具体的な説明/例文
進行形の具体的な説明/例文は下記のとおりです。
進行中の出来事・動作
まずは進行中の出来事・動作です。
最もなじみ深い用法だと思います。
- まさに今やっているのだ!
- 動作の途中なのだ!
という躍動感に注目しつつ、次の例文を見てくださいね。
I am watching the baseball game now.
(わたしはいま野球の試合を観ている)
He is playing tennis.
(彼はテニスをしている)
到達点への接近
次は到達点への接近です。
「~しかけている」と訳せる場合が多いです。「瞬間的に終わる動作」、「ある時点での達成」を表す動詞が進行形になるとこの意味になります。
これも、
- まさに今やっているのだ!
- 動作や状態の途中なのだ!
という躍動感に注目すると、理解がしやすいと思います。
例えば、
“I am dying.”ならば、「わたしは死にそうだ」という意味になります。
「死ぬ」という状態への「到達」に向かい、今まさに躍動感をもって突き進んでいる感じですね。
他の例文はコチラです。
The bus is stopping.
(バスが止まりかけている)
She is drowning.
(彼女は溺れかけている)
ちなみに、be dyingが「死にかけている」という意味にならないこともあります。この応用編については、下記の記事でチェックしてみてください。
反復的な動作
次は反復的な動作です。
alwaysとセットで使われ、「いつも~してばかりいる」と訳せる場合が多いです。
これも、
- まさに今やっているのだ!
- 動作や状態の途中なのだ!
という躍動感が話し手の頭の中にある感覚で理解してください。
例えば下記の例文を見てみましょう。
“He is always playing tennis.”
(彼はいつもテニスばかりしている)
これは話し手が「彼がテニスしている様子」を頭の中に思い浮かべ、うんざりしているイメージです。
彼がテニスしている様子を躍動感をもって思わず思い浮かべてしまうほど、うんざりしているというわけですね。
その他の例文はコチラです。
He is always being noisy.
(彼はいつもうるさくしてばかりいる)
確実な未来
ラストは確実な未来です。
進行形は「確実に来る未来」を意味することもあります。和訳する際は、未来を意味するwillのように訳します。ただし、「その動作が頭の中で始まっている」ことから、willよりも確実性はずっと高いです。
これも、未来のコトを
- まさに今やっているのだ!
- 動作や状態の途中なのだ!
という躍動感付きで思わず言ってしまうという感覚で理解しましょう。
「確実性がかなり高いので、ついつい未来のコトを躍動感付きで頭に思い描いてしまう」という感覚です。
例文はコチラです。
I am leaving this town tomorrow.
(わたしはこの町を去るつもりだ)
We are moving next week.
(わたしたちは来週引っ越すつもりだ)
おわりに
進行形のまとめはこれで終わりです。
一見バラバラに見えますが、「短い時間の継続」「動作や状態が終わっていないこと」を示す躍動感というコアの部分の意味を理解できると、スッと頭に入ってきますね!
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