今回は第4文型SVOO⇔第3文型SVOの書き換えについてまとめてみたいと思います。
なにそれ?
まずは基本から確認していきましょう! 試験でもよく出ますし、英作文や英会話でも重宝する知識です。
ざっくり3分で読むことが出来ます!
第4文型SVOO⇔第3文型SVOの書き換えまとめ
第4文型SVOO⇔第3文型SVOの書き換えまとめです。まずは全体像から示しますので、ざっと目を通してみてください。
<to型>
- give: O1にO2を与える
- hand: O1にO2を手渡す
- leave: O1にO2を残す
- pay: O1にO2を払う
- send: O1にO2を送る
- show: O1にO2を見せる
- tell: O1にO2を言う
- teach: O1にO2を教える
<for型>
- make: O1にO2を作ってやる
- buy: O1にO2を買ってやる
- cook: O1にO2を料理してやる
- choose: O1にO2を選んでやる
※bring「持ってくる」という動詞は、to/forどちらを使ってもOKです。
<of型>
- ask: O1にO2を尋ねる
これだけ読んでも意味不明ですね。
下記にて詳しく見ていきましょう。
そもそも第4文型⇔第3文型の書き換えって?
まずは第4文型⇔第3文型の書き換えについて説明します。
次の例文を見てください。
He gave me a present.
= He gave a present to me.
(彼はわたしにプレゼントをくれた)
これをSVO…に分解すると下記のようになります。
上の例文は、
- S= He
- V= gave
- O1= me
- O2= a present
下の例文は、
- S= He
- V= gave
- O2= a present
- to O1*= to me
* 前置詞+名詞(=to + O1) はM (修飾語)になります。つまり、下の例文はSVOM = 第3文型です
ですね。
注目してほしいのは、meとa presentの位置関係です。
上と下の例文では逆になっています。
そして、下の例文では前置詞toが新たに登場してますね。
上は“me a present”で、
下は“a present to me”になってる!
このように、O1とO2の順序を逆にすることを、第4文型⇔第3文型の書き換えと呼んでいるのです。
一般的に、
- O1 = 人
- O2 = 物
という語順になるので、「人 物 ⇔ 物 to 人」の書き換えと考えても良いです。
第4文型⇔第3文型書き換えの三つのパターン
上記の書き換えですが、実は使われている動詞によって、使用される前置詞も変わってくるのです。
大まかにto/for/ofを使う三パターン存在するので、例文付きで見ていきましょう。
SVO1O2 ⇔ SVO2 to O1
これは先ほど紹介したパターンです。
この形をとりやすい代表的な動詞は以下の通りです。
- give: O1にO2を与える
- hand: O1にO2を手渡す
- leave: O1にO2を残す
- pay: O1にO2を払う
- send: O1にO2を送る
- show: O1にO2を見せる
- tell: O1にO2を言う
- teach: O1にO2を教える
※bring「持ってくる」という動詞は、to/forどちらを使ってもOKです。
O1に直接何かを届ける動詞/O1が目の前にいないと成り立たない動詞がこの形をとりやすいです。
たとえば、giveやhandは相手に何かが届くことを含意しますし、teachなども、教える相手がいないと成り立ちませんよね。
どうして?
前置詞toが持つ「到達」の意味と相性が良いからですね。
たとえばI went to Disneyland. 「わたしはディズニーへ行った」という文は、「わたし」が「ディズニー」に到着していることを意味しています。つまり、to~は「~に到着する」という意味を含むのです。
なお、前置詞toのイメージについては、下記の記事で詳しく説明しています。超わかりやすいので、よろしければどうぞ。前置詞に対する苦手意識を払しょくできます。
SVO1O2 ⇔ SVO2 for O1
コチラのパターンを取る代表的な動詞は下記の通りです。
- make: O1にO2を作ってやる
- buy: O1にO2を買ってやる
- cook: O1にO2を料理してやる
- choose: O1にO2を選んでやる
※bring「持ってくる」という動詞は、to/forどちらを使ってもOKです。
例文はコチラです。
He made me a doll.
= He made a doll for me.
(彼はわたしに人形を作ってくれた)
なお、O1に何かを届けなくてもよい動詞がこの形をとりやすいです。
「作る」「買う」「料理する」「選ぶ」は、たしかにO1のためにしている行為ですが、それが相手に届くかはわかりませんよね。
作ったり買ったりしても、相手に最終的に渡さないかもしれないし、料理したり選んだりしても、やはり相手にそれが届くかわかりません。
その意味合いが、前置詞forが持つ「方向性」の意味と相性が良いのですね。
たとえばI left for Disneyland. 「わたしはディズニーへ向けて出発した」という文は、「わたし」が「ディズニー」の方向に向かったことを意味しています。つまり、「到着したかどうか」はわからないのです。これが先ほど紹介したtoとの大きな違いです。
前置詞forのイメージについては、下記の記事で詳しく説明しています。
SVO1O2 ⇔ SVO2 of O1
コチラのパターンを取る動詞はaskのみです。問答無用で覚えましょう。
理屈が気になる方は下記の記事をお読みくださいね。
参考記事:May I ask a favor of you?でofを使う理由
例文はコチラです。
He asked me a difficult question.
= He gave a difficult question of me.
(彼はわたしに難しい質問をした)
おわりに
いかがでしたか? 理屈を理解すれば、ぐっと暗記がしやすくなりますね。「理解+暗記」の組み合わせは最強です!
第4文型には他にも共通する「あるルール」が存在します。興味のある方は下記の記事をどうぞ。
コメント
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