今回は下記の表現の意味の違いを説明したいと思います。
- not so much A as B
- more B than A
- B rather than A
- less A than B
- not so much as V
- without so much as Ving
似たような表現ですが、丁寧に確認すれば大丈夫です。
例文付きで見ていきましょう!
not so much A as B/not so much as do/without so much as doing…の意味の違い
まずは類似表現を全てまとめて紹介します。意味の違いは下記のとおりです。
- not so much A as B: AというよりむしろB
- more B than A: AというよりむしろB
- B rather than A: AというよりむしろB
- less A than B: AというよりむしろB
- not so much as V: Vさえしない
- without so much as Ving: Vさえしないで (語尾の訳が若干異なります)
例文はコチラです。
He is not so much a teacher as a scholar.
= He is more a scholar than a teacher.
= He is a scholar rather than a teacher.
= He is less a teacher than a scholar.
(彼は先生というより学者だ)
He does not so much as clean his room.
(彼は自分の部屋の掃除さえしない)
He went out without so much as cleaning his room.
(彼は自分の部屋の掃除さえしないしないで、外へ出ていった)
なぜこのような意味になるのか?
なぜこのような意味になるのか?
単語レベルに分解して考えてみましょう。
not so much A as B
まずは下記の表現からです。
- not so much A as B: AというよりむしろB
- more B than A: AというよりむしろB
- B rather than A: AというよりむしろB
not so much A as Bは、「as~as—: —と同じくらい~」という表現がベースになっています。
ポイントは、
- notがあるとき、一つ目のasはsoで代替可能
- notがあるとき、二個目のas以降の意味が強くなる (例: as A as Bなら、A<Bになります)
ということです。
そのため、「not so much A as B: AというよりむしろB」という和訳になっているのですね。
一方、「more B than A: AというよりむしろB」や「B rather than A: AというよりむしろB」「less A than A: AというよりむしろB」は直感的にもわかりやすいですね。
“than A”の部分が、「Aよりも」という意味合いになっているので、A<Bの関係が成り立っています。(lessは否定語なので、moreと語順が逆になっています)
そのため、全て「AというよりむしろB」という意味になるのですね。
not so much as V
not so much as V「Vさえしない」とwithout so much as Ving「Vさえしないで」の違いは、
- withougの方は後ろがVingになること
- withoutの方は、「Vさえしないで」 という訳になること
ですね。
これも、
- withoutは前置詞なので、後ろはVing (動名詞)にならなければいけない
- withoutがもともと持つ意味「~せずに、~なしに (付加的な意味合い、ざっくりwith⇔withoutです)」
と、withoutの機能・意味に注目すれば一発で理解できますね!
おわりに
いかがでしたか? 最後にまとめを改めて載せておきます。
- not so much A as B: AというよりむしろB
- more B than A: AというよりむしろB
- B rather than A: AというよりむしろB
- less A than B: AというよりむしろB
- not so much as V: Vさえしない
- without so much as Ving: Vさえしないで (語尾の訳が若干異なります)
「この表現なんでこうなるの?」と迷ったら、単語レベルまで崩して考えるクセを付けると良いですよ!
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