今回は、
- It is ~ for 人 to V⇔It is ~ that SV-
- It is ~ of 人 to V⇔S is ~ to V
の書き換えのパターンをまとめてみたいと思います。
意外と盲点なので、必見です!
It is ~ for/of 人 to Vの書き換えパターンまとめ
It is ~ for/of 人 to Vの書き換えパターンのまとめは下記の通りです。
<It is ~ for 人 to V ⇔ It is ~ that SV->
- forが「~にとって」という意味を強く持つ ⇒書きかえ不可
- forが「~にとって」という意味をあまり持たない ⇒書きかえ可
<It is ~ of 人 to V ⇔ S is ~ to V>
- S is ~ to Vには、常に書き換え可
- It is ~ that SV-には、常に書きかえ不可
具体例を見つつ、詳しく確認していきましょう!
It is ~ for 人 to V ⇔ It is ~ that SV-
It is ~ for 人 to V ⇔ It is ~ that SV-のパターンからです。
まずはforを使った例文を見てください。
It is difficult for him to finish the work.
(彼にとって、その仕事を終えることは難しい)
It is strange for him to get so angry.
(彼がそんなに怒るのは奇妙だ)
for himはいずれも意味上の主語として働いていますが、
それぞれ日本語へした時の意味が下記のように異なっています。
- ~にとって
- ~が
このとき、
「~にとって」という意味の時はthatでの書き換えができませんが、
「~が」という意味の時はthatでの書き換えができます。
つまり、下記のようになります。
It is difficult for him to finish the work.
⇔× It is difficult that he finishes the work.
(彼にとって、その仕事を終えることは難しい)
It is strange for him to get so angry.
⇔〇 It is strange that he gets so angry.
(彼がそんなに怒るのは奇妙だ)
書き換えをすると”~”の部分がthat節内の主語になりますが、
その際、元の”for~”の部分に「~が」という意味が強く持たされていれば、
that節で書き換えた文との相性が良いのですね。
It is ~ of 人 to V ⇔ S is ~ to V
It is ~ of 人 to V ⇔ S is ~ to Vのパターンです。
元の文でofが使われている場合、S is~の形に書き換えが常に可能です。
(It is that SV-への書き換えは常に不可です)
It was kind of him to help me.
⇔〇 He was kind to help me.
(わたしを助けてくれるとは、彼は親切だった)
おわりに
いかがでしたか? 改めてまとめを載せておきます。
<It is ~ for 人 to V ⇔ It is ~ that SV->
- forが「~にとって」という意味を強く持つ ⇒書きかえ不可
- forが「~にとって」という意味をあまり持たない ⇒書きかえ可
<It is ~ of 人 to V ⇔ S is ~ to V>
- S is ~ to Vには、常に書き換え可
- It is ~ that SV-には、常に書きかえ不可
なお、It is ~ for 人 to V/ It is ~ of 人 to Vの使い分けは、下記の記事で詳しく説明しています。「違いがよくわからない」という方はぜひこちらもお読みくださいね。
【決定版】It is ~ of 人 to V/ It is ~ for 人 to Vの使い分け
なお、よく質問を受けるのですが、「おススメの文法書を3つ挙げろ」と言われたら、
がダントツでおススメです。
何か疑問があれば、真っ先に調べるのがロイヤル英文法です。当ブログでも、「この記述で大丈夫かな?」と不安になることがあれば、よく活用させて頂いています。
重たいので持ち運びには向いていませんが、ロイヤル英文法(kindle版)も持っていると便利です。わたしは紙版とkindle版の両方を所持しています。
※ kindle版を読むにはアプリが必要ですが、スマホ/PCをお持ちであれば、アプリ自体は無料でダウンロードできます。
現代英文法講義は、ロイヤル英文法で解決しなかった疑問を解消してくれることがあるので重宝しています。また、少し違った角度から説明を与えてくれることもあるので、ロイヤルと併用しています。
教師のためのロイヤル英文法はややレベルの高い文法書ですが、教える立場からすると「なるほど」というような構成になっています。語法等の細かい知識も網羅しています。2020年現在、一般の書店で見かけることはなく、ネットでも中古しか見当たらないのが残念。
その他、分野別におススメ参考書等が気になる方はコメント欄で質問して頂いても構いませんし、当ブログの参考書カテゴリーでは、気になった書籍・勉強法を紹介しています。
それでは!
コメント