生徒からたまに「withoutとexceptの違いは何?」という質問を受けます。
- without: ~なしに
- except: ~を除いて
なので確かに似ていますよね。
たしかに…
今回は二つの違いについてわかりやすくまとめてみました。3分程度で読めますよ!
without/exceptの意味/使い方の違い
without/exceptの違いは、exceptの意味に着目するとわかりやすくなります。
- without: ~なしに
- except: ~を除いて (all/every/noなどの後ろで使う。「原則的に全てある」モノから、何かを差し引くイメージ)
よくわからない…
一つずつ、例文付きで見ていきましょう。
without/exceptの例文
こちらがwithout/exceptの例文です。
withoutの意味
まずはwithoutから。「~なしに」という意味があります。
こちらが例文です。特に難しいことはないはずです。
He cannot live without beer.
(彼はビールなしに生きることは出来ない)
He saved people without money.
(彼はお金なしに人々を救った)
exceptの意味
次はexceptです。「~を除いて」という意味ですが、使い方のポイントは下記の通りです。
- all/every/noなどの後ろで使う
- 「原則的に全てある」ものから、何かを差し引くイメージ
例文で見てみましょう。
Everybody except me attended the party.
(わたしを除いてみんな、パーティーに出席した)
上記の例文において、パーティーには全員参加しているわけですね。原則的には全員参加なわけです。
しかし、その原則から除外されている人間がいる。それがexcept me、つまりは「わたし」という文なのです。
ここでwithoutを使うと、意味がややおかしなことになってしまいます。withoutには、「原則的にあるものから何かを差し引くイメージ」はないからです。
一方、先ほどのwithoutの例文でexceptを使うとこれまたおかしなことになってしまいます。
<OK>
He cannot live without beer.
(彼はビールなしに生きることは出来ない)
<NG>
He cannot live except beer.
(彼はビールを除外して生きることは出来ない)
日本語にすると一見悪くなさそうですが、理由はもうおわかりですね?
そうです。文の前半部分に「原則的に」という意味合いがないので、「除外する」というexceptの意味がうまく発揮されないのです。
おわりに
いかがでしたか? 以上、英作文で間違えやすいwithoutとexceptの違いでした。
コメント
He saved people without money.
(彼はお金のない人々を救った)
とありますが、
He saved people without money.
彼はお金を使うことなく人々を救った。
He saved those who had no money.
彼はお金のない人々を救った。
ではないですか?
ご指摘ありがとうございます。たしかにそちらが自然です。修正させて頂きました。