今回は、第4文型の動詞の意味を一発理解する方法を伝授します!
極端な話、「この文は第4文型だ!」というコトさえわかれば、
動詞の意味が分からなくとも、大体の意味は推測出来てしまうのですね。
…ホント?
ホントかどうか、実際に見てみましょう!
授与動詞とは? 第4文型SVOOの意味/使い方
第4文型 (SVOO)では、授与動詞という種類の動詞が使われます。
授与動詞??
その名の通り、相手に「授ける/与える」系の意味を持つ動詞です。
SV+人+物 (SVOO)の形で使われ、「人に物を与える」という意味になるのです。
具体的に見てみましょう。
I gave him (人) a present (物).
(私は、彼に (人に)、プレゼント (物)をあげた)
I sent him (人) a letter (物).
(私は、彼に (人に)、手紙 (物)を送った)
どうです?
微妙にgaveとsentで微妙に意味は違いますが、
どちらも「人に物を与える(あげる/送る)」意味になっていますね。
様々な授与動詞まとめ
第4文型 (SVOO)を取る授与動詞が、全て「人に物を与える」という意味になっていることを押さえたら、代表的な授与動詞をガンガン見ていきましょう。
ポイントは、全て「あげる」意味合いになっていることです。
まずはカンタンなところから。
<make:作る>
I made him (人) a doll (物).
(私は、彼 (人)に、人形 (物)を作った)
<teach:教える>
I teach him (人) English (物).
(私は、彼 (人)に、英語 (物)を教えている)
<lend:貸す>
I lent him (人) my textbook (物).
(私は、彼 (人)に、教科書 (物)を貸した)
どれも、人に対して物を「作ってあげる」「教えてあげる」「貸してあげる」意味合いになっていますね。
また、第4文型 (SVOO)で使われると、普段とはちょっと違う意味になる動詞もあります。
<do:してあげる>
Would you do me (人) a favor (物)?
(あなたは、私に (人)、好意(物)をしてくれませんか?
→お願いがあるのですが)
<get:とってくる>
I got him (人) a blanket (物).
(私は、彼 (人)に、毛布 (物)を取ってきてあげた)
「奪う」系の授与動詞まとめ
これは少し応用編です。授与動詞の中には、「奪う」意味を持つものもあります。
まとめはコチラです。
- charge 人 金: 人に金を請求する
- cost 人 お金/命: 人に金がかかる、人の命を犠牲にする
- deny 人 物: 人に物を与えない
- owe 人 金/モノ: 人に金を借りている、人にモノを負うている、モノは人のおかげだ
- save 人 手間: 人の手間を省く
- spare 人 手間: 人の手間を省く
- take 人 時間/労力: 人に時間/労力がかかる
※save/spareは、save 人 モノで「人にモノを確保しておいてあげる」、spare 人 時間/金で「人に時間/金をさいてあげる」という「授ける/与える」系の意味になることもあるので注意
覚えられるかな…
基本はこれまでと同じです。
SV+人+物 (SVOO)の形で使われ、「人から物を奪う(与えない)」と訳せます。
「与える」が「奪う(与えない)」という逆の意味になったと考えればOKです! マイナスのモノを与えれば「奪う/与えない」という意味になりますね。
例はコチラ。
<take :(時間などが)かかる>
It took me (人) two hours (物)to finish the work.
(その仕事を終えるのに、私 (人)に、2時間 (物)かかった
→その仕事を終えるのに、2時間かかった)
<cost:(お金などが)かかる>
It costs me (人) 100 dollars (物).
(それは私 (人)に、100ドル (物)かかる
→それには100ドルかかる)
<deny:与えない>
She denies her child (人) nothing (物).
(彼女は、彼女の子供 (人)に、何でもないもの (物)を与えない
→彼女は、彼女の子供に何でも与えた)
註:この意味のdenyは、「受動態」や「deny 物 to 人」で使われることが多いです。
<save:省く、節約する>
Her help saved me(人) a lot of trouble(モノ).
(彼女の助けは、わたし (人)に、たくさんのトラブル (モノ)を節約して奪った
→彼女の助けのおかげで、わたしはだいぶ手間が省けた)
おわりに
いかがでしたか?
文型の授業を学校でやったとき、「こんなのダルい」と思った記憶はありませんか?
けれど、文型さえわかれば、意味がおおざっぱにわかるのですね。特に第4文型では効果抜群ですので、ぜひ押さえておいてください。
※下記の記事では、make/getが持つ第1~第5文型までの意味をまとめています。
【第1~第5文型】make/getが持つ文型ごとの意味まとめ
コメント
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[…] *give型の動詞の特徴はコチラの記事を参照のこと […]
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