今回はallow, permit, admit, forgiveについてまとめてみました。
全て「許す」という意味なんですが、全部微妙に意味が違うんですね。
覚えたくない…
大丈夫です。一つずつ丁寧に見ていきましょう!
allow, permit, admit, forgive 意味の違い
まずは全体像を確認してみましょう。「許す」の意味まとめは下記のとおりです。
- allow:普通の「許す」。それほど固くはない
- permit:公に「許す」。固い表現
- admit:入ることを「許す」。入学などに使われる
- forgive:罪や過ちを「許す」
これだけ見てもわからない…
例文付きで見てみましょう!
allow
まずはallowです。allow O to Vで「OがVするのを許す」という形で使われることも多いです。
コチラが例文です。
We don’t allow smoking in this building.
(我々は、この建物での喫煙を許可していません)
My parents allowed me to go to the concert.
(わたしの両親は、わたしがそのコンサートへ行くことを許可した)
割と普通の「許す」という意味かもしれません。
日本人がぱっと思い浮かべる「許す」の意味に近いと思います。
なお、allowanceで「許容量」「小遣い」「値引き」といった意味を持ちます。
また、make allowance forで「~を考慮する」という意味になります。
許す量だから「許容量」、
相手にお金を許すから「お小遣い」、「値引き」
相手の事情を許してあげるなら「考慮する」
という意味になりますね。
ここからもわかる通り、allowはわりとフツーの「許す」という感覚を持つ単語なのです。
permit
お次はpermit。allowとセットで覚えるとよいです。「(公に)許す」という意味になりますね。
「公に」というワードからもわかる通り、割とカタい意味を持つ単語です。
また、permit O to Vで「OがVするのを(公に)許す」という意味になります。
コチラが例文です。
The hospital does not permit visitors into certain areas.
(その病院は、特定の場所への訪問者立ち入りを許可していない)
The doctor permitted her to travel.
(その医者は、彼女が旅行することを許した)
permissionで「許可」という意味になりますが、これもやっぱりカタい意味で使われやすいです。
一応例文を挙げておきます。比較的カタい文脈で使われていますね。
You have to get official permission to visit the place.
(その場所を訪れるために、正式な許可を得なければならない)
admit
次はadmit。これは「(入ることを)許す」という意味を持ちます。
transmitに「送る」という意味がある通り、
“-mit”は「行かせる」という意味を持つんですね。
「行かせることを許可する」→「入ることを許可する」
というつながりですね。
コチラが例文です。
This club admits only adults.
(このクラブは大人のみ入会を認めている)
This ticket admits one person.
(このチケットで大人一人入場できます
≒直訳:このチケットは一人の大人が入ることを許します)
そういえば、大学のホームページなんかにadmission policy(入学者受け入れ方針)なんて言葉をよく見ます。これを直訳すると、「入学の方針」ですね。
また、admitには「(しぶしぶ)認める」という意味もあるので、
そちらも押さえておきましょう。
(「入学許可は誰でも貰えるわけじゃない。つまり門戸が狭い→しぶしぶ認める」と無理やり覚えてもいいですね)
He has to admit his fault.
(彼は彼の失敗を認めなければならない)
forgive
最後はforgiveです。これは「(罪や過ちなどを)許す」という意味になります。
また、forgive O forで「Oの~を許す(~のことでOを許す)」という意味になります。
forは理由の意味で使われていますね。
コチラが例文です。
Please forgive me.
(わたしを許してください)
I forgave him for what he did.
(わたしは彼がしたことを許した
≒直訳:わたしは彼の彼がしたことを許した)
これは余談ですが、スパイダーマン(たしか3)で、
まさにこのforgiveが使われているシーンがあります。
ライバルの男が、主人公の彼女に惚れていて、無理やりキスしちゃうんですよ。
それでライバルと主人公はどんどん仲たがいするわけなんですが、
最後にいろいろあって仲直りする雰囲気になって、
ライバルがForgive me.(俺を許してくれ)というんです。
まさに、「俺がお前の彼女に勢い余ってチューしちゃった罪を許してくれ」と言っており、
主人公はこれを許しちゃうんですね。
なんかよく許すよなあ、というカンジですが。
おわりに
いかがでしたか? 単純に覚えるのは少しきついので、今回の記事で紹介したように、他の言い回しや、自分の気に入った映画や音楽の表現などとセットで覚えると良いと思います。
今回の記事が少しでもその手助けになったのであれば嬉しいです。
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