今回は、anything but/nothing but/everything butの意味と使い方について、まとめてみたいと思います。
特に、anything butとnothing butは一見意味不明な訳になります。
ただ、単語レベルで意味を追っていけば、すっきり理解できるようになりますよ!
anything but/nothing but/everything butの意味と使い方
まずはまとめから。それぞれの訳語と同意表現は下記の通りです。
- anything but~: 決して~ではない (=far from~ / not~at all / not~in the least)
- nothing but~: ~だけ、~にすぎない (=only~)
- everything but~: ~以外全て

どうしてこんな意味になるの?
ポイントはbutの訳です。「しかし」という意味のほかに、butには「~以外」という意味があるのです。
今回は全て、「but: ~以外」と考えると理解しやすくなります。
anything but~: 決して~ではない
まずは「anything but~: 決して~ではない」から。
anythingには「なんでも」という意味があるので、直訳すると下記の通りになります。
He is anything but a hero.
(彼は全てのモノだ。英雄以外の
⇒彼は決して英雄ではない)
世の中にはスポーツマン、ジェントルマン、リーダータイプの人間…色々いるわけですが、かなりテキトーに、彼は全部に当てはまると言っているわけです。
ただ、色々当てはまるんだけど、その中から英雄の可能性は除くよ、というのが今回の文です。
色々当てはまる中からわざわざ除くくらいだから相当です。彼は、決して英雄などではないというわけです。
nothing but~: ~だけ、~にすぎない
次に「nothing but~: ~だけ、~にすぎない」です。
nothingには「なにもない」という意味があるので、直訳すると下記の通りになります。
He is nothing but a hero.
(彼はなんでもない。英雄以外の
⇒彼はただの英雄だ)
これは、そのままの日本語でも似たようなニュアンスになりそうです。
「彼は英雄以外の何者でもない (=何者にもなれないよ)」という直訳ですね。
随分と投げやりなイメージです。
その結果、「ただの~、~にすぎない」といった意味になるわけですね。
everything but~: ~以外全て
最後に「everything but~: ~以外全て」です。
これは特にひねりはありません。butを「~以外」という意味で捉えて、直訳すればOKです。
こちらが例文です。
He has everything but money.
(彼はお金以外全てを持っている)
まとめ
まとめを再掲します。
- anything but~: 決して~ではない (=far from~ / not~at all / not~in the least)
- nothing but~: ~だけ、~にすぎない (=only~)
- everything but~: ~以外全て
ちょっとした言い回しも、直訳を意識することで随分わかりやすくなりますね!
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