今回は関係代名詞whatの正体に迫りたいと思います。
「もの・こと・人」と訳される関係代名詞whatですが、なぜそのような訳になるのでしょう?
その理由に切り込んでみましょう!
ワクワク
関係代名詞whatが「モノ/コト/人」になる理由 -that言い換えまとめ
関係代名詞whatが「もの・こと・人」と訳されるところまではOKですね。
みなさんよく知っていることと思います。
問題は、「なぜこのような訳になるのか?」ということです。
実は、whatは関係代名詞thatを使い、次のように分解できるのです。
- what = the thing that~: ~するコト/モノ
- what = the person that~: ~する人
どういうこと?
実際の文で見てみましょう!
もの・こと
まずは「もの・こと」のパターンから。
what = the thing thatに分解出来るのですね。
What you did is admirable.
= The thing that you did is admirable.
(君がしたことは称賛に値する)
that you didという関係代名詞のカタマリが、the thing「コト・モノ」という名詞を修飾しているのです。
つまり、「あなたがした⇒こと」という関係が成り立っているのですね。だからwhatは「コト・モノ」という訳になるのです。
人
次は「人」のパターンです。
これも、「コト・モノ」のパターンと本質的には同じです。
少し違うのが、what = the person thatと分解される点です。
He is not what he used to be.
= He is not the person that he used to be.
(彼は以前の彼ではない
= 直訳:彼は、以前彼がそうだった人ではない)
that you used to beというカタマリが、the person「人」という名詞を修飾しているのです。
つまり、「あなたが以前そうだった⇒人」という関係が成り立っているのですね。だからwhatは「人」という訳になるのです。
ちなみに、先行詞the personは人ですが、このパターンでwhoやwhomを使うことは出来ません。
というのも、”that(C) he(S) used to be(V)”のように、関係代名詞thatがCの位置に来ていますね。このように、補語Cの位置を関係代名詞に置き換えた場合は、先行詞の種類に限らずthatしか使えない点は要注意です。
おわりに
いかがでしたか?
普段なかなか触れることのない知識ですが、より深くまで踏み込むことで、本質的な理解が出来ますね! 英会話や試験に役立つかと言われたらやや微妙ですが、たまにはこういうのも悪くはないです。
コメント
[…] 関係代名詞whatの正体(【意外と知らない】関係代名詞whatの正体) […]
マジでわかりやすいです。ありがとうございます。
とても嬉しいコメントありがとうございます。むちゃくちゃ励みになります!