こんにちは!
今回は、current, excursion, incur…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
中心はcur「走る」
今回中心になっている語幹は、curです。
curには「走る (=run)」という意味があります。
これをもとに、下記の単語の意味を捉えていきましょう!
excursion「遠足、小旅行」
まずはわかりやすいところから。
excursion「遠足、小旅行」は、次のように考えてみましょう。
- ex-:外へ
- -cur:走る
- -sion:単語を名詞化
つまり、
「外へ+走る+コト(形容詞)」
↓
「遠足、小旅行」
となるわけです。
incur「~を被る、招く」
次に、incur「~を被る、招く」は、次のように考えてみましょう。
- in-:中へ
- -cur:走る
つまり、
「中へ+走る」
↓
「マイナスのモノが中へ流れ込んでくる」
↓
「~を被る、(怒りなど)を招く」
となるわけです。
current「現在の、現在行われている」
current「現在の、現在行われている」は、次のように考えてみましょう。
- cur-:走る
- -ent:単語を形容詞化、性質・状態を意味する(註:名詞化することもあります)
つまり、
「走る+状態(形容詞)」
↓
「現在走っている」
↓
「現在の、現在行われている」
となるわけです。
currency「貨幣」
currency「貨幣」は次のように考えてみましょう。
- cur-:走る
- -cy:単語を名詞化 (状態や性質を表す名詞を作る)
つまり、
「走る+状態(名詞)」
↓
「世の中を走り回っているモノ」
↓
「貨幣」
となるわけです。
「お金が流通する」という日本語を考えても、
これはしっくりくるね!
occur「起こる」
occur「起こる」は次のように考えてみましょう。
- oc-:~に向かって
- -cur:走る
つまり、
「~に向かって+走る」
↓
「何かが起こるとそちらへ向かって走る」
↓
「起こる」
となるわけです。
occurrence「出来事、事件」
ちなみに、occurrenceで「出来事、事件」という意味になります。
- -ence:単語を名詞化
が語尾にくっついているので、
「起こる+こと」
↓
「事件、出来事」
となるわけですね。
その他
少し難しい単語もありますが、これを機会に下記の単語も押さえてしまいましょう。
recur「再び起こる」
recurは「再び起こる、再発する」という意味を持ちます。
これは次のように考えてみましょう。
- re-:再び
- -cur:走る
つまり、
「再び+走る」
↓
「再び起こる、再発する」
となるわけです。
concur「一致する、同時に起こる」
concurは「一致する、同意する、同時に起こる」という意味を持ちます。
これは次のように考えてみましょう。
- con-:ともに
- -cur:走る
つまり、
「ともに+走る」
↓
「一致する、同意する、同時に起こる」
となるわけです。
discursive「散漫な、話が次々に移る」
discursiveは「散漫な、話が次々に移る」という意味を持ちます。
これは次のように考えてみましょう。
- dis-:反対、分離
- -cur:走る
- -ive:単語を形容詞化。性質・傾向を意味する。
つまり、
「分離して+走る+形容詞」
↓
分離してあちこちに走っている状態
↓
「散漫な、話が次々に移る」
となるわけです。
おわりに
いかがでしたか? 語源から単語を捉えると、単語が覚えやすい&イメージを鮮明につかむことが出来ると思います。
もしよろしければ、【英語語源】語根・単語イメージ一覧に英語の語源を一覧でまとめてあるので、チェックしてみてくださいね。
コメント
[…] cur (= run 走る) […]
[…] 詞です。「~に起こる」とするためには、toを補い、occur toという形で使う必要があります。(curには「走る」という語源があります。「考えがこちら側に走ってくる」イメージです。) […]