今回は助動詞doがdoesになる理由を解説してみました。
助動詞doとは、”I do not play tennis.”や”Do you play tennis?”などのように、否定文や疑問文を作る際に使用されるdoのことです。(doesも同じです)
また、三人称単数が主語になるとdoesになることはよくご存じだと思います。
この記事では、
- なぜ否定文や疑問文ではdo/doesが必要なのか
- なぜ三人称単数ではdo⇒doesへ変化するのか
をわかりやすく説明してみました。
なぜ助動詞do/doesが使用されるか
なぜ助動詞do/doesが使用されるかをまとめると下記の通りです。
- 昔はもともと肯定文でもdo/doesが使われていた
たとえば、”You play tennis.”という肯定文で考えてみましょう。通常、肯定文で”You do play tennis.”とすることはありません。
しかし、昔は肯定文でも”You do play tennis.”のようにdoを使っていたのです。
つまり、現代の英語においても、”You (do) play tennis.”には、doが隠れていると考えることが出来ます。
これが前提となり、
- 否定文ではdoの後ろにnotを置く
- 疑問文ではdoを先頭に移動する
となるのですね。
実はコレ、be動詞と同じルールが適用されているのです。
be動詞でも、
- 否定文ではbe動詞の後ろにnotを置く
- 疑問文ではbe動詞を先頭に移動する
となっています。
一見、一般動詞とbe動詞では異なるルールが適用されているように見えて、実は同じ感覚が共有されていたのです!
なお、余談ですが、現代英語でも肯定文でdoを使い、”I do play tennis.”とすることがあります。肯定文でdoなどが使われると、直後の動詞を強調する働きを持ちます。今回の文であれば、「私は実際/たしかにテニスをする」という意味になります。
なぜ三人称単数ではdo⇒doesへ変化するのか
次に、なぜ三人称単数ではdo⇒doesへ変化するのかを考えていきましょう。
普通の肯定文では、三人称単数が主語になると、一般動詞の後ろにsが付くのはご存じだと思います。例えば、”He plays tennis.”です。
「三単現のs」と呼ばれているものですね。
このsが適用されたのが、doesなのです。
ただ、普通に考えたらsだけを末尾につけて、dosとすれば良さそうなものですが、なぜesを末尾につける必要があるのでしょうか。
実はコレ、一般動詞の末尾にesがつくときのルールと同じなのです。
一般動詞の末尾がs, o, x, sh, chになっているとき、sではなくesをつけるという原則があるのですね。予備校業界では割と有名なのですが、「s, o, x, sh, ch (ソックスシチュー)」という語呂合わせで覚えると良いと思います。
例えば、
- accesses
- washes
- watches
などですね。
単にsを付け足すだけだと、「アクセスス」のように、発音しにくいので、esを足して「アクセスィズ」としています。
※不正確なのを承知の上で、わかりやすさ優先で発音をカタカナ表記しています。
このことを押さえたうえでdoを見ると、語尾がoで終わっていますね。従い、esを付け足しdoesになったと考えられるのです。
おわりに
いかがでしたか? 以上、周りに自慢できる(かもしれない)豆知識でした。
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