今回は動名詞の紹介をします!
ドウメイシ?
そんな方も大丈夫! 絶対にわかるように説明します。
この記事を読めば、
- 動名詞Vingの基本的なルール
- 注意すべきルール
- 不定詞to Vとの違い
がわかります!
動名詞とは?
動名詞とは、「動」「名詞」という名の通り、動詞が名詞化したもののことです。動詞の語尾に-ingをつければ動名詞にできます。たとえばmakeという動詞であれば、makingとすることで動名詞になります。
基本的な訳は「~すること」です。
- 語尾に-ingがつき、動詞が名詞化したもの(例:make→making)
- S, C, O, 前置詞のOになることが出来る
- 基本的な訳は「~すること」
名詞としての用法
まずは名詞としての用法、最も基本的な用法です。例文で見てみましょう。
I am interested in learning English. (わたしは英語を学ぶことに興味があります)
ここでは、動名詞が前置詞のOになっています(註:前置詞の後ろの名詞を「前置詞のOになっている」と表現します)。
動詞的な機能も残っているので、「learn English: 英語を学ぶ」と訳します。その後、動名詞であること(語尾に-ingがついていること)を意識し、「learning English: 英語を学ぶこと」とします。
形容詞としての用法
「動名詞+名詞」の形で、「動名詞」の部分が形容詞的に働くことがあります。
a sleeping bag: 寝袋(≒寝るための時間)
ただ、これも動名詞が名詞としての機能を持つことを考えれば納得です。たとえば、a shoe shopで「靴屋」という訳になります。これ、shoeという名詞が形容詞的に働き、shopという名詞を修飾しているんですね。「名詞1+名詞2」の語順になると、「名詞1」の方が形容詞的な機能を持つんです。
そのため、「動名詞+名詞」で「動名詞」部分が形容詞的な機能を持つのも、非常に自然なことなんです。
ただし、「動名詞+名詞」の場合は、「動名詞 (Ving)するための」という意味になります。sleeping bagも「寝るための袋」となっていますね。
動名詞を使う際に注意すべきルール
さて、動名詞の基本を確認したところで、今度は注意すべきルールを見ていきましょう。
- 否定形にするときは、notを動名詞の直前に置く
- 過去形にするときは、having Vp.p.の形にする
- 意味上の主語は、所有格or目的格を動名詞の直前に置く
覚えられるかな…
最初は戸惑うかもしれませんが、数は多くないので大丈夫!わかりやすくまとめるので、一気に覚えてしまいましょう。
否定形の作り方
まずは否定形の作り方です。動名詞を否定する場合、notは動名詞の直前に置きます。
I am afraid of not being able to win the game.
(わたしは、その試合に勝てないことを恐れている)
過去形の作り方(過去への時制のずらし方)
動名詞部分を過去へずらしたいときは、having Vp.p.の形(完了形の形)を使います。
1. I am ashamed of having escaped.
(わたしは、逃げたことを恥じている)
2.I was ashamed of having escaped.
(わたしは、逃げたことを恥じていた)
1の方は、「現在:恥じている」、「過去:逃げた」という時系列の関係に注目です。having escapedという形にしたことで、「現在:恥じている」よりも時制を一つ後ろへずらすことに成功しています。
2の方は、「過去:恥じていた」、「さらに過去:逃げた」という時系列の関係に注目です。having escapedという形にしたことで、「過去:恥じていた」よりも時制をさらに一つ後ろへずらすことに成功しています。
ちなみに、不定詞ではto have Vp.p.で時制を過去にずらすことが出来ました。それと似ていますね。
参考:【不定詞と動名詞】否定/意味上の主語/時制のずらし方まとめ
意味上の主語
動名詞に意味上の主語をつけたいときは、動名詞の直前に名詞(代名詞)の所有格or目的格を置きます。
I am sure of his living in Tokyo.
(わたしは、彼が東京に住んでいることを確信している)
I am sure of him living in Tokyo.
(わたしは、彼が東京に住んでいることを確信している)
I am sure of John’s living in Tokyo.
(わたしは、ジョンが東京に住んでいることを確信している)
I am sure of John living in Tokyo.
(わたしは、ジョンが東京に住んでいることを確信している)
ちなみに、不定詞では意味上の主語をfor A to Vの形で表すことが出来ました。やはりそれと似ています。
参考:【不定詞と動名詞】否定/意味上の主語/時制のずらし方まとめ
ちなみに、動名詞の中止すべきルールを凝縮した例文はコチラ。これを一本丸々覚えておけば、動名詞のルールを網羅出来ちゃいます。
I am ashamed of his not having escaped.
(わたしは、彼が逃げなかったことを恥じている)
逃げなかったことを恥じる、ってよくわからないですが、まあそこのところは置いておきましょう。実際にこんな文章を使うかは別として、できるだけいろんなルールを凝縮した例文を頭に入れておくと、省エネで便利です。
不定詞to Vと動名詞Vingの違い
不定詞to Vと動名詞Vingのざっくりとした違いは下記のとおりです。
<不定詞>
- 意味:未来志向、前向き
- 文中での位置:文中でS、C、Oとして働く
<動名詞>
- 意味:過去/現在志向、後ろ向き(反復・中断・逃避)
- 文中での位置:文中でS、C、O、前置詞のOとして働く
※前置詞のOとは、前置詞の直後にくる単語のことを言います。動名詞のみ、前置詞の後に置くことが出来ます。たとえば、in to speakはダメですが、in speakingは大丈夫ということです
意味については、不定詞は未来志向で、動名詞は過去志向。まずはこれを押さえたうえで、次の例文を見てください。
rememberは「覚える」という意味の動詞ですが、不定詞と結びつくか、動名詞と結びつくかでだいぶ意味が変わります。
まずは不定詞から。
remember to V: (これから)Vすることを覚えておく
I remember to meet him tomorrow. (明日の朝、彼に会うことを覚えておく)
これは、「明日の朝、彼と会う予定があるので、それを忘れないように覚えておく」という意味です。これからの予定、未来の予定を忘れないように覚えておこう、ということです。
一方の動名詞はコチラです。
remember Ving: (以前に)Vしたことを覚えている
I remember meeting him yesterday. (昨日、彼に会ったことを覚えている)
これは、「昨日、彼と会ったことを覚えているよ」という意味です。過去の出来事をちゃんと覚えている、ということです。
動名詞と不定詞では結びつきやすい表現が決まっています。こちらについてより詳しくまとめた記事は下記にありますので、ぜひお読みくださいね。3分程度でサクッと読めます。
【不定詞/動名詞の違い】remember/forget to V/Ving意味まとめ
おわりに
いかがでしたか? 動名詞で覚えるべき主なルールは以上です。
長くなったので、ポイントを再掲しておきます。
- 語尾に-ingがつき、動詞が名詞化したもの(例:make→making)
- S, C, O, 前置詞のOになることが出来る
- 基本的な訳は「~すること」
- 否定形にするときは、notを動名詞の直前に置く
- 過去形にするときは、having Vp.p.の形にする
- 意味上の主語は、所有格or目的格を動名詞の直前に置く
<不定詞>
- 意味:未来志向、前向き
- 文中での位置:文中でS、C、Oとして働く
<動名詞>
- 意味:過去/現在志向、後ろ向き(反復・中断・逃避)
- 文中での位置:文中でS、C、O、前置詞のOとして働く
※前置詞のOとは、前置詞の直後にくる単語のことを言います。動名詞のみ、前置詞の後に置くことが出来ます。たとえば、in to speakはダメですが、in speakingは大丈夫ということです
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