【不定詞to Vと動名詞Ving】否定/意味上の主語/完了形の意味・使い方まとめ

倒置・否定・省略・強調

 

今回は不定詞 (to V)と動名詞 (Ving)の 否定/意味上の主語/完了形の意味・使い方をまとめてみました。

 

知らないと全く訳せない形ですが、実際の英文ではよく見る形です。

 

これさえできれば不定詞、動名詞の和訳で引っ掛かることはほぼなくなるので、さらっと一緒に確認していきましょう!

 

不定詞to Vと動名詞Vingの否定/意味上の主語/完了形の意味・使い方まとめ

否定/意味上の主語/完了形の意味・使い方まとめです。

 

ポイント
<否定>
  • not to V
  • not Ving

※副詞用法の目的では、be careful notto Vやtake care not to Vといった限られた表現を除き、not to Vにはならない。代わりにin order not to V/so as not to Vの形を使用

 

<意味上の主語>

  • for 人 to V
  • 目的格/所有格 Ving

 

<完了形>

  • to have Vp.p.
  • having Vp.p.

※願望や期待、意図、予定などと共にto have Vp.p.が使われると、実現されなかった計画や予定を意味する

 

<応用編:否定/意味上の主語/時制のずらし方がセットになる場合の語順>

  • for 人 not to have Vp.p.
  • 目的格/所有格 not having Vp.p.

 

 

具体的なポイントは一つずつ見ていきましょう!

 

不定詞to Vと動名詞Vingの否定/意味上の主語/完了形の例文

例文は下記のとおりです。パターン別にみていきましょう。

 

否定

否定からいきましょう。

 

notは、

不定詞to Vを否定する場合はto Vの直前

動名詞Vingを否定する場合はVingの直前に置きます。

 

つまり、not to V、not Vingとなるわけですね。

 

 

例文はこちらです。

I decided not to go outdoors.

(わたしは外へ出ないことを決めた)

 

I insisted on not going outdoors.

(私は外へ出ないことを主張した)

 

 

なお、不定詞の副詞用法に「Vするために/Vするよう」という意味がありますが、これはcareful/take careとセットで使われる場合を除き、一般的にはnot to Vにはなりません。

 

「Vするために」を「Vしないために」と否定にするためには、in order to V/so as to Vといった表現にnotを組み合わせることになります。

Be careful not to catch a cold.

Take care not to catch a cold.

(風邪にかからないよう気をつけて)

 

He just stayed home in order not to catch a cold.

He just stayed home so as not to catch a cold.

(彼は風邪にかからないよう家にいた)

 

意味上の主語

意味上の主語です。

 

意味上の主語を作る場合は、

  • for 人 to V
  • 目的格/所有格 Ving

という形を作ります。

 

こうすることによって、

  • 人がto Vする
  • 目的格/所有格がVingする

のように、不定詞や動名詞の主語を作ることが出来ます。

 

 

例文はこちらです。

It is impossible for him to stay home.

(彼が家にいることは不可能だ)

 

He insisted on my staying home.

He insisted on me staying home.

(彼は、わたしが家にいることを主張した)

 

 

なお、不定詞to Vの意味上の主語はofで表現される場合もあります。ofとforの違いについては下記の記事で3分程度で確認できます。よろしければぜひ。

【決定版】It is ~ of 人 to V/ It is ~ for 人 to Vの使い分け

 

完了形

完了形です。不定詞や動名詞の意味を過去へずらすことができます。

 

不定詞や動名詞の部分の表現を過去へずらす場合、

  • to have Vp.p.
  • having Vp.p.

とします。

 

 

例文はこちらです。

I am sorry to have kept you waiting.

(待たせてごめんなさい

=わたしがあなたを待たせたことをすまなく思う)

 

I am sorry for having been late for the meeting.

(ミーティングに遅れてしまいごめんなさい

=わたしがミーティングに遅れたことをすまなく思う)

 

 

なお、願望や期待、意図、予定などと共にto have Vp.p.が使われると、実現されなかった計画や予定を意味します。

I was to have left a year ago.

(一年前には出発するつもりだったのだが

=実際は出発しなかった)

 

I intended to have finished the work.

(宿題を終えるつもりだったのだが

=実際は終わらなかった)

 

「実際は違った」という感覚は、助動詞+have Vp.p.とも共通する部分があります。興味がある方はぜひ「助動詞+have 過去分詞(Vpp)」意味/使い方まとめ -may/must/can’t/need not have Vpp…もお読みくださいね。5分程度でサクッと読めます。

 

応用編:否定/意味上の主語/過去がセットの場合

応用編として、否定/意味上の主語/過去がセットで使われる場合を見てみましょう。

 

この場合は、下記のような語順になります。

  • 不定詞: for 人 not to have Vp.p.
  • 動名詞: 目的格/所有格 not having Vp.p.

 

 

It is natural for me not to have gone there.

(わたしがそこへ行かなかったのは自然だ)

 

He insisted on me not having gone there.

He insisted on my not having gone there.

(彼は、わたしがそこへ行かなかったと主張した)

 

まとめ

いかがでしたか? 少し難しい不定詞と動名詞の用法でした。

 

また、動名詞と不定詞の意味の違いは下記の記事にわかりやすくまとめてあります。5分程度で読めるので、よろしければぜひお読みくださいね。

【不定詞/動名詞の違い】remember/forget to V/Ving意味まとめ

 

コメント

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