今回はas~asの意外な意味について解説したいと思います。
as~asを見たら「同じくらい~」と訳す方が多いと思いますし、実際それで合っています。しかし、その裏側に隠された意味を知っている人は案外少ないのではないでしょうか?
今回は、超意外なas~asの本質的な意味についてサクッと解説をしてみました。
超意外なas~asの意味
超意外なas~asの意味は下記の通りです。
- as~asは「同じかそれ以上」を意味( 「=」 or 「≧」)
たとえば下記のような例文があったとしましょう。
この場合、上の意味で捉えるのが普通ですが、下の意味で捉えることも出来ます。
Tom is as tall as Mary.
(トムはメアリと同じくらい背が高い Tom = Mary)
or
(トムはメアリと同じか、それよりも背が高い Tom ≧ Mary)
とても意外ですよね。しかし、きちんと辞書に載っている説明です。
そしてさらに、これと同じ発想の定型表現があるのを皆さんご存知でしょうか? ある程度英語の勉強をされた方であれば、一度は聞いたことがあるハズです。
その表現とは、コチラです。
- A as well as B: BだけでなくAもまた、BはもちろんAも(A≧B)
これはAに重点がある表現ですよね。つまり、A≧Bというわけです。
まさにas~asが”≧”のイメージで使われている表現です。一応例文はコチラです。
Tom as well as Mary betrayed me.
(メアリだけでなくトムもわたしを裏切った)
※話の焦点はトムにある。つまりTom ≧ Mary
まとめ
いかがでしたか? 下記にまとめを再掲いたします。
- as~asは「同じかそれ以上」を意味(= or ≧)
- この意味が顕著に出ているのは、A as well as B: BだけでなくAもまた、BはもちろんAも(A≧B)
なお、as~asは「同じ」の意味になることが大半で、「それ以上」の意味を持たせたいときは普通に比較級+thanを使用することも付記しておきます。
ただ、こういった裏側の意味を知っているかどうかで、英語の理解に深みが出ますね。ぜひ、本記事を元にワンランク上の英語力を目指してみてください。
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