今回は「始める/終わる」という意味を持つ単語の違いについてまとめてみたいと思います。
begin/start/end/finish/stopなど、微妙な違いを知ってはいるでしょうか?
イメージ付きでわかりやすくお伝えしていきます!
begin/start/end/finish/stopの意味・用法まとめ
まずはbegin/start/end/finish/stop「振る」という意味・用法の違いから。それぞれ下記のような違いがあります。
<始まる>
- begin: 始まる (主観)
- start: 始まる (客観、静⇒動)
<終わる>
- end: 終わる (主観、途中でもOK)
- finish: 終わる (客観、最後までやり切る)
- stop: 止まる(動⇒静)
具体的な例文と一緒に見ていきましょう!
始まる begin/start
始まる begin/startです。
両者の違いはざっくり下記の通りです。
- begin: 始まる (主観)
- start: 始まる (客観、静⇒動)
まずは「begin: 主観」「start: 客観」の違いから見ていきましょう。
beginとstartはどちらも代替可能なことが多いですが、あえて違いを挙げると、
beginは主観的(自分がその状況の中にいる)であるのに対し、
startは客観的(自分がその状況の外にいる)なイメージがあります。
例えば、“It began/started to rain. (雨が降り始めた)”という例文の違いをイメ―ジで示すと下記の通りです。
beginは自分が雨の中にいる一方、startは自分が雨の外にいるイメージです。
さらに、startには「静⇒動」のように、急に動き出すようなイメージがあります。
The bus started suddenly.
(バスが突然発進した)
バスが急に動くようなイメージです。
なお、「機械などが動き出す」の意味では、beginではなくstartが使用されます。
客観的なイメージや、急にキュッと動き出すイメージが、startの方が相性が良いのですね。
終わる end/finish/stop
終わる end/finish/stopです。
それぞれの違いはざっくり下記の通りです。
- end: 終わる (主観、途中でOK)
- finish: 終わる (客観、最後までやり切る)
- stop: 止まる (動⇒静)
まずはend/finishから見ていきましょう。
endが主観的、finishが客観的な意味を持っていることから、
endは中途半端に終わる、finishは最後まで終わるという意味と結びつきます。
The conversation ended before he finished talking.
(彼が話し終える前に、ミーティングは終わった)
イメージ図は下記の通りです。
「彼が話し終える(≒全てやり切る)」前に、
「ミーティングが終わった(≒中途半端に終わった)」ということですね。
マリオカートなど、レースゲームのゴールには「Finish! (フィニッシュ!)」という掛け声が入っていたりしますよね。アレは、「レースが完全に終わったよ!」という意味で使われていますよね。
また、stopには「動⇒静」のイメージがあります。
キュッと急に止まるイメージですね。
The bus started suddenly, but it stopped soon.
(バスが突然発進したが、すぐに止まった)
begin⇔end、start⇔finish/stopという関係
ここまでお読みの方はお気づきかもしれませんが、
- begin (主観) ⇔ end (主観)
- start (客観、静→動) ⇔ finish (客観)/stop (動→静)
という対応関係があります。
一つの手掛かりとして、もし聞いたことがあれば、下記の表現を思い出すと良いかもしれません。
- from beginning to end: 始めから終わりまで
- from start to finish: 初めから終わりまで
やはり、beginとend、startとfinishがセットになっていますね。
まとめ
いかがでしたか? 各単語の違いを改めてまとめてみましょう。
<始まる>
- begin: 始まる (主観)
- start: 始まる (客観、静⇒動)
<終わる>
- end: 終わる (主観、途中でもOK)
- finish: 終わる (客観、最後までやり切る)
- stop: 止まる(動⇒静)
例文やイメージ図を何度も繰り返しチェックして、単語の違いをイメージで理解できると良いですね!
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