今回はtake/bring/carry/bear「運ぶ・持っていく」の意味・用法の違いについてまとめてみたいと思います。
一見似ている単語ですが、実はかなり異なるイメージを持つのですね。
今回はその内容を徹底的にわかりやすくまとめてみたいと思います!
take/bring/carry/bearの意味・用法まとめ
まずはtake/bring/carry/bearの意味・用法まとめから。それぞれ下記のような違いがあります。
- take: ~を持っていく、連れていく(離れるイメージ)
- bring: ~を持ってくる(近づくイメージ)
- carry: ~を持ち運ぶ(軽いイメージ)
- bear: ~を抱く、運ぶ(重いイメージ)
take/bringとcarry/bearはそれぞれセットで考えると良いです。
具体的な例文と一緒に見ていきましょう。
take: ~を持っていく、連れていく(離れるイメージ)、bring: ~を持ってくる(近づくイメージ)
まずはtakeとbringです。
両者には下記のような違いがあります。
- take: ~を持っていく、連れていく(離れるイメージ)
- bring: ~を持ってくる(近づくイメージ)
takeが「ある場所から離れていく」ことを意味するのに対し、
bringは「ある場所へ近づいてくる」ことを意味するのですね。
イメージとしては、go「行く=離れる」とcome「来る=近づく」の違いと全く同じです。
※go/comeについては下記の記事でまとめています。興味のある方はぜひお読みください。
【イメージで理解】get/become/go/come/turn/fall「~になる」の意味・用法の違いとは
上記のイメージを頭に入れつつ、下記の例文を見てくださいね。
He took me to the park.
(彼はわたしを公園へ連れていった =もともといた場所から離れて、公園へ行くイメージ)
He brought me a glass of water.
(彼はわたしに一杯の水を持ってきた =水をわたしがいる方向へ近づけたイメージ)
図で示すと下記のようなイメージですね。
上がtakeの離れていくイメージ、
下がbringの近づくイメージです。
carry: ~を持ち運ぶ(軽いイメージ)、bear: ~を抱く、運ぶ(重いイメージ)
次はcarryとbearです。
両者には下記のような違いがあります。
- carry: ~を持ち運ぶ(軽いモノを運ぶイメージ)
- bear: ~を抱く、運ぶ(重いモノを運んだり、その場で持ち続けるイメージ)
carryは比較的軽いモノを持ち運ぶイメージです。(そういえば、「キャリーバッグ」という表現は日本語にもなじんでいますね)
一方、bearは重めのモノを運ぶイメージです。さらに言うと、必ずしも持ち運ぶわけではなく、その場で重いモノをグッと支えるイメージの強い単語です。
「重いモノを支える」というところから、「何かに耐える」という意味にもつながります。
それぞれの例文を見ていきましょう。
carryです。いずれも比較的軽いモノを持ち運ぶイメージです。
He carried the box.
(彼はその箱を持ち運んだ)
He carried the suitcase.
(彼はそのスーツケースを持ち運んだ)
次にbearです。重いモノを運んだり、その場でグッと支えているイメージです。
The car was bearing the coffin.
(その車は棺を運んでいた =棺のような重々しいモノ)
The bridge bore the weight of the cars.
(その橋は車の重みに耐えた =その場でグッと支えるイメージ)
He couldn’t bear the pain.
(彼はその痛みに耐えられなかった =痛みにグッと耐えるイメージ。この意味のときは、通例否定文で使用)
I was born in Tokyo.
(わたしは東京で生まれた =重いモノをグッと産み落とすイメージ)
※bearは”bear-bore-born”と変化します
まとめ
いかがでしたか? 最後に改めてまとめです。
- take: ~を持っていく、連れていく(離れるイメージ)
- bring: ~を持ってくる(近づくイメージ)
- carry: ~を持ち運ぶ(軽いイメージ)
- bear: ~を抱く、運ぶ(重いイメージ)
単なる和訳ではなく、イメージで捉えられるといいですね。
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