今回はalready, yet, stillの意味や位置の使い分けを説明します。
意味とか使い方がよくわからない…
という方も大丈夫。
本質的な理解をすることで、もうゴチャゴチャになることはないハズです!
already/yet/stillの意味と位置使い分けまとめ
まずは全体像から示します。already/yet/stillの意味と位置使い分けまとめです。
ポイントは、「1. 意味」と「2. 使われる文の種類」、「3. 位置」の3点です。まずは下の表をサッと流して見てください。
- already
- 意味は「すでに(期待より早い)」
- 文の種類は「肯定文」が基本
- 位置は「文中」が基本
- yet
- 意味は「もう、まだ(期待して)」
- 文の種類は「疑問文・否定文」が基本
- 位置は「文末」が基本
- still
- 意味は「まだ(継続)」
- 文の種類は「肯定文」が基本
- 位置は「文中」が基本
具体的にどういうことなのか?
順番に説明していきます。
alreadyの意味・位置・用法
まずはalreadyからです。
基本的な意味・用法
alreadyの意味は「すでに(期待より早い)」です。
この、「期待より早い」というところがalreadyの本質的な意味です。
どうしてそんな意味になるの?
語源に注目してみましょう。
alは「強調」という意味、
readyは「準備できている」という意味を持つのですね。
「準備できている」という状態が「強調」されるので、
「期待より早い」というニュアンスを持つようになるのです。
alreadyは肯定文、文の中での使用が基本です。その例文はコチラ。
He has already finished his homework.
(彼はすでに宿題を終えてしまった
≒こんなにも早く!)
なお、完了形や進行形での使用が基本ですが、状態を表す動詞の時は、現在形や過去形とセットで使用されます。
He already likes her.
(彼はすでに彼女のことが好きだ)
その他の意味・用法
alreadyは、疑問文や否定文でも使われることがあるんですね。
ややこしい…
でも大丈夫です。alreadyの基本的な意味を押さえておけばカンタンに理解できます。
alreadyは「予想よりも早く」というニュアンスを持つのでしたね。
そこから、疑問文・否定文で使われるときは、
- 「もう~した」という驚き
- 「もう~しているよね」という肯定の答えを期待する気持ち
が出てきます。
疑問文の例文はコチラ。なお、already強調する場合は、文末に置かれることもあります。
Have you already finished your homework?
Have you finished your homework already?
(あなたはもう宿題終わったの?
≒早いね!)
否定文の例文はコチラ。
If you have not already done so, please send me the letter.
(もしあなたがまだそうしていないのであれば、わたしへ手紙を送ってくださいね
≒すでにそうしているとは思うけど!)
yetの意味・位置・用法
次はyetです。
基本的な意味・用法
yetの意味は「もう、まだ(期待して)」です。
「期待して」というところがyetの本質的な意味です。期待するという行為は、「もう起きたの?」と疑問に思ったり、「まだ起きていない」と否定されているものに対して起こります。「すでに起きた」ことであれば、わざわざ期待する必要はありませんよね。
こちらはLONGMAN英英辞書からの引用です(和訳は筆者)。expected(期待して)という記述に注目です。
used in negative statements and questions to talk about whether something that was expected has happened
(期待されていたものが起こったかどうか話すとき、否定文や疑問文で使用される)
yetは疑問文や否定文で使われるのですね。文末での使用が基本です。
まずは疑問文のパターンの例文です。「もう」という訳になります。
Have you finished your homework yet?
(あなたはもう宿題終わったの?
≒終わってると思うけど!)
次は否定文でのパターンです。「まだ」という訳になります。
「まだ(いずれやるけどまだ)」のように、「期待」の意味合いをネガティブに捉えると「まだ」という意味になりますね。
例文はコチラ。文中にyetがくることもあります。
He has not finished his homework yet.
He has not yet finished his homework.
(彼はまだ宿題を終えていない
≒そのうちやると思うけど)
なお、yetは完了形とセットで見ることも多いですが、現在形や過去形とセットでも使用されます。
It was not cold yet.
(まだ寒くなっていなかった)
I don’t know yet.
(まだわかりません)
その他の意味・用法
yetで他に触れておきたいのは、
- 肯定文での表現
- 未来とセットでの表現
- 定型表現
ですね。
まず肯定文とセットの表現では、「まだ」という意味で使用されます。そのうちそれが起こることを期待するニュアンスですね。
He is a child yet.
(彼はまだ子供だ)
なお、このyetの意味合いでは、stillを使用することの方が普通です。
次に、未来とセットでの表現では、肯定文で使用されます。将来それが起こることを期待して、「やがては」という意味になります。
She will change her mind yet.
(やがては彼女は気持ちを変えるかもしれない)
ラストは定型表現です。have yet toやbe yet toで「まだ~していない」という意味になります。
例文はコチラです。
We have yet to arrive at the airport.
We are yet to arrive at the airport.
(我々はまだ空港に着いていない)
stillの意味・位置・用法
最後にstillです。
基本的な意味・用法
stillの意味は「まだ(継続して)」です。
ずーっと続いていることを意味するわけですね。しばしば、継続性に対する「驚き」の感情が込められることもあります。
例文はコチラ。文中に置かれることが多いですが、文末にくることもあります。
He still loves her.
(彼はまだ彼女を愛している
≒ずーっと長い間!)
また、否定文では、notの前に置いて使います。
He still does not understand the problem.
(彼はまだその問題を理解していない)
その他の意味・用法
定型表現だけ押さえておきましょう。
have still toやbe still toで「まだ~していない」という意味になります。
have yet toやbe yet toと同じ意味を持つと考えてOKです。
We have still to arrive at the airport.
We are still to arrive at the airport.
(我々はまだ空港に着いていない)
まとめ
いかがでしたか? ここから外れる例外はいくつかありますが、まずはコレをしっかり理解し(とくにalreadyとyetの違い)、例外事項はその後で一つずつ拾っていきましょう。
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