【BLMの文法構造】”Black Lives Matter.”の意味とは -matterは否定文で使用?!

その他

 

今回はBlack Lives Matter.という英語の意味について解説したいと思います。

 

最近アメリカのデモで叫ばれた言葉で、日本のニュースでもちょくちょく目にするようになりました。

 

一体どんな意味になるのでしょう?

 

 

“Black Lives Matter.”の意味

Black Lives Matter.の意味は下記の通りです。

 

ポイント
  • Black Lives Matter. (黒人の命は重要だ)

※matterは否定文や疑問文で使用されることが多い。「実際大事にはされていない」という裏の意味も込められていると言われている

 

 

Blackは「黒人」、Livesは「生命」、Matterは「重要である」という意味で使われています。

 

米国内で黒人の立場がないがしろにされていること(ジョージ・フロイド氏の死亡事件)を受けて、このような運動に広がったのですね。

 

 

また、いやいや黒人だけじゃなくて全員命は大切だろ、という主張から“All Lives Matter. (みんなの命が重要だ)”という表現が、

 

警官の命をないがしろにするな、という主張から“Blues Lives Matter. (警官の命が重要だ)”という主張もなされています。

 

※blueは警官の制服の色です。the blueで警官を指すことがあります。

 

 

ちなみに、matterは通常、”It does not matter.”のように否定文、あるいは肯定文で使われることが多いです(肯定文もゼロというわけではないですが)。

 

そこをあえて肯定文で”Black Lives Matter.”とすることにより、「実際は大切にされていないけどね(否定文)」という皮肉を持たせているようです。とてもウィットに富んだ表現ですね。

 

 

 

なお、一連のデモ運動の中で“I can’t breathe. (息が出来ない)”という言葉も連呼されていますので、一緒に覚えると良いと思います。これはジョージ・フロイド氏が警官に抑えつけられた際、発していた言葉ですね。

 

breatheは「ブリーズ」のように、最後の音が濁るので要注意です。

 

おわりに

いかがでしたか? このように、これからも最新の英語を取り上げていきたいと思います。

 

コメント