今回はby the time, until, tillの意味と違いについて紹介します。
単なる日本語訳だけでは違いが見えづらいので、
図入りで解説したいと思います。
by the time, until, tillの意味と違い
まず、untilとtillはほぼ同じ意味です。
「untilが書き言葉、tillが話し言葉で使われやすい」という違いはありますが、
特に気にしなくても良いです。
そして、by the timeとuntil / tillの違いは下記の通りです。
- by the time SV: SVするまでに(期限に焦点)
- until / till SV: SVするまでずっと(継続性に焦点)
詳しく見ていきましょう!
by the time SV: SVするまでに(期限に焦点)
「SVするまでに」という訳からもわかるように、
by the time SVは期限に焦点を当てている表現です。
例文で見てみましょう。
You must finish the work by the time I come back.
(わたしが戻ってくるまでに、君はその仕事を終えなければいけない)
by the timeは、「わたしが戻ってくる瞬間」に焦点が当たった表現なのです。
下の図で言うと、矢印の終わりの部分です。
「ここまでに〇〇しないと、タダじゃおかねえからな!」
by the timeは、矢印の終わり、期限を意識した発言で使える表現です。
※前置詞byが持つイメージは、下記の記事に詳しくまとめてあります。ご興味あれば是非。
until / till SV: SVするまでずっと(継続性に焦点)
「SVするまでずっと」という訳からもわかる通り、
until SV は継続性に焦点を当てている表現です。
例文で見てみましょう。
You must wait here until I come back.
(わたしが戻ってくるまでずっと、君はここで待っていなければならない)
until / tillは、「わたしが戻ってくるまでのあいだ」に焦点が当たった表現です。
下の図で言うと、矢印そのものの部分です。
矢印の終わりの部分に意識がない、といえばウソになるんですが、矢印の途中部分に意識を向けている表現なのです。
「ずっと待っていてね!」という例文からもわかる通り、
これは途中の継続性も気にした発言ですよね。
たとえば「トイレ行くから荷物見て待っていてね」とお願いされた相手が、途中に一瞬でも席を立ったらダメじゃないですか。ずうっと荷物を見ていなくちゃいけないんです。途中経過、継続性が大切なんです。だから今回の例文ではuntil / tillを使っているんです。
というわけで、until / tillは矢印の途中経過、継続性を意識した発言で使える表現です。
by 名詞、until / till 名詞のパターン
上の例文では後ろにSVのカタマリ(文法用語では節といいます)が来ていましたが、
単なる名詞を持ってくるのもアリなんですよね。
ただ、基本的な意味は全く変わりません。byは期限、until / tillは継続性を重視した訳になります。
下はその例文です。それぞれ後ろにthe eveningという名詞が置かれています。
You must finish the work by the evening.
(夕方までに、君はその仕事を終えなければいけない)
You must wait here until the evening.
(夕方までずっと、君はここで待っていなければならない)
おわりに
いかがでしたか?文法問題の鉄板ネタですので、ぜひこれを機会にマスターしてくださいね!
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