not~just because…の訳し方をサクっと解説!justがないと訳し方が2通りに?!

英文法

今回はnot~just because…の訳を解説します。実はコレ、よくよく考えると結構奥深いです。

 

サクっとよろしく!

 

 

not~just because…の訳

not~just because…で「…だからといって~なわけではない」という訳になります。例文で見てみましょう。

 

I do not like her just because she is cute. (わたしは、彼女がかわいらしいからといって、彼女を好きなわけではない)

 

彼女の外見だけに惚れたわけではない、中身もスバラシイから彼女のことを好きになったんだ!そういう文ですね。

 

justの代わりにsimplyやmerelyを使用しても同様の訳になります。

 

単語レベルで細かく見ても、

just because…: (ただ~だから)、

simply because…: (単に~だから)、

merely because…: (単に~だから)

全て似たような訳になっています。

 

「…だからといって~なわけではない」の類似表現

not~just because…

= not~simply because…

= not~merely because…

 

これは覚えておくと英作文で重宝します。

 

例えば、「貧しいからといって、その人を見下してはいけない」なんて表現は、いかにも試験で出てきそうな表現です。(ちなみに英語にすると”You should not look down on him just because he is poor.”)

 

 

justがないと訳が2通りに…

ここからは応用編の内容ですが、実はjust (やsimply, merelyなど)がなくても、似たような訳にはできるんです。

 

ならjustなんかいらないね!

 

 

いや、そうもいかないんです。次の例文を見てください。

 

  1. I do not like her because she is cute. (わたしは、彼女がかわいらしいからといって、彼女を好きなわけではない)
  2. I do not like her because she is cute. (わたしは、彼女がかわいらしいから、彼女のことが好きではない)

 

上も下も英語は同じです。ただ、日本語訳が2通りあり得るんです。

 

上の例文は、「かわいいだけが理由じゃない。内面もよくて好きなんだ!」という訳ですね。

 

一方、下の例文は、「彼女がかわいいから、彼女のコトが好きじゃない!」という訳になってしまうんです。「ぼくは不細工な女性の方が好きなんだ!」といわんばかりの勢いです。

 

なぜこんな風に解釈が分かれるかというと、notのかかり方に違いがあるからです。

 

上の「カワイイだけが理由じゃない」という例文では、notが否定しているのはbecauseです。「~カワイイからではないので」という日本語を考えても、notがbecauseを否定していることがわかります。

 

一方、下の「カワイイから気に食わない。好きではないんだ!」という一見意味不明な例文では、notが否定しているのはlikeです。「好きではない」という日本語を考えても、notがlikeを否定していることがわかります。

 

誤訳を防ぐ方法

このような場合、まずは文脈や常識で判断することです。

 

たとえば今回であれば、「カワイイから好きではない」という下の例文は、なんとなく違和感があります。ただ、女性同士のドロドロした会話を想定すれば「なんかあの子、カワイイから気に食わないのよね」という訳もあるかもしれません。

 

つまり、文脈に依存し過ぎた文は、誤読の可能性を生んでしまうのです。どうやらネイティブの間でも、”I do not like her because she is cute.”という文はあまり好まれないようです。

 

そこで、曖昧becauseの前にカンマ”,”を打つさを避ける主な方法は次の通りです。

 

not~because…の曖昧さを避ける方法
  1. becauseの前にカンマ”,”を打つ
  2. becauseを文頭に持ってくる
  3. not~just because…の形を使う

 

 

まず1から。becauseの前にカンマ”,”を打つことで、notの影響がbecauseに及ぶことを防いでいます。つまり、notがlikeを否定するよう仕向けています。

 

I do not like her, because she is cute. (わたしは、彼女がカワイイので、彼女を好きではない)

 

次に2です。これも1と同じ。notは自分より後ろに出てきた単語(文の右側)しか否定できないので、notの影響がbecauseに及ぶことを防いでいます。つまり、notがlikeを否定するよう仕向けています。

 

Because she is cute, I do not like her. (彼女がカワイイので、わたしは彼女を好きではない)

 

最後は3。not~just because…で「…だからといって~ではない」という訳ですね。つまり、notがbecauseを否定するよう仕向けているのです。

 

I do not like her just because she is cute. (わたしは、彼女がかわいらしいからといって、彼女を好きなわけではない)

 

becauseを明確に否定できるのはnot~just because…だけ!

こうして考えるとわかりますが、becauseを明確に否定できるのは、not~just because…だけです。(もちろん、justの代わりにsimplyやmerelyを使ってもOKです)

 

他はlikeの方を否定してしまいますからね。かといって、文脈に依存しすぎるのも危険です。

 

そんなわけで、not~just because…は論理関係を明確にすることのできるとても便利な表現なのです。

 

おわりに

いかがでしたか?なかなか深い話になりました。

 

訳を覚えるのはもちろん大切ですが、こうしてじっくり掘り下げていく作業も楽しいですね。論理的な力を磨くことにもなるので、国語や数学にも強くなりそうです。(イイスギかな?笑)

 

引き続きよろしくお願いします。それではまた!


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