今日はnot~ until…を説明したいと思います。
コレ、言い換えも含めてなかなか厄介な表現なんですね。厄介なので、試験にも出やすい。
ただ、死ぬほどわかりやすく解説するので、これを機会に得点源にしてしまいましょう!
not~ until…の意味と用法まとめ
まずはnot~ until…の意味と用法をまとめてみたいと思います。

よくわからない…
それぞれを詳しく見ていきましょう!
S not V until…
まずは「S not V until… : …まで SVしない、…してはじめてSVする」です。

どうしてこんな訳になるの?
具体的な例文と一緒に考えてみましょう。
He did not know the fact until he was twelve.
(彼は12歳になるまでずっと、その事実を知らなかった
= 彼は12歳になってはじめて、その事実を知った)
until…が「…までずっと」という訳を持つのがポイントです。
図で示すと下記のようなイメージになります。
「12歳になるまでずーっと、その事実を知らなかった」は、
「12歳以降はその事実を知っていた」というコトになりますよね。
それを自然な日本語にすると、「12歳になってはじめて、その事実を知った」となるわけです。
It is not… that SV
次に「It is not… that SV: …してはじめてSVする」です。これは強調構文が使用されています。
端的に言うと、強調したい部分をIt is~that…の”~”部分に挟み込む表現です。作り方は下記の通り。
- 元になる文章を用意する。(We want to visit New York.)
- 強調したい部分を”It is XX that~”とIt isとthatの間に挟み込み、残りをそのまま後ろへ持ってくる。(It is New York that we want to visit.)
※参考記事:【サクッと理解】強調構文のitとは?
今回は、
He did not know the fact until he was twelve.
の下線部分をIt is~that…で挟んでいます。
残りの部分は、ほぼそのまま”…”部分に書かれている点も意識してくださいね。
It was not until he was twelve that he knew the fact.
(彼は12歳になってはじめて、その事実を知った)
Not until… VS
最後に「Not until… VS: …してはじめてSVする」です。
Not until…を、否定的な意味のカタマリとして考えてください。
否定的な意味のカタマリが文頭にくるとき、後ろの語順は倒置する(SV⇒VSになる)のです。
※参考:【倒置全9パターン】英語で倒置が起こる場合をまとめてみた
例文はコチラ。”did(S) he(V)”という語順に注目です。
Not only he was twelve did he know the fact.
(彼は12歳になってはじめて、その事実を知った)
まとめ
いかがでしたか?
最後に意味と例文を改めてまとめてみましょう。
He did not know the fact until he was twelve.
= It was not until he was twelve that he knew the fact.
= Not until he was twelve did he know the fact.
(彼は12歳になってはじめて、その事実を知った)
理解をしたら、あとは何度も音読をして、身体で覚えてくださいね!
なお、よく質問を受けるのですが、「おススメの文法書を3つ挙げろ」と言われたら、
がダントツでおススメです。
何か疑問があれば、真っ先に調べるのがロイヤル英文法です。当ブログでも、「この記述で大丈夫かな?」と不安になることがあれば、よく活用させて頂いています。
重たいので持ち運びには向いていませんが、ロイヤル英文法(kindle版)も持っていると便利です。わたしは紙版とkindle版の両方を所持しています。
※ kindle版を読むにはアプリが必要ですが、スマホ/PCをお持ちであれば、アプリ自体は無料でダウンロードできます。
現代英文法講義は、ロイヤル英文法で解決しなかった疑問を解消してくれることがあるので重宝しています。また、少し違った角度から説明を与えてくれることもあるので、ロイヤルと併用しています。
教師のためのロイヤル英文法はややレベルの高い文法書ですが、教える立場からすると「なるほど」というような構成になっています。語法等の細かい知識も網羅しています。2020年現在、一般の書店で見かけることはなく、ネットでも中古しか見当たらないのが残念。
その他、分野別におススメ参考書等が気になる方はコメント欄で質問して頂いても構いませんし、当ブログの参考書カテゴリーでは、気になった書籍・勉強法を紹介しています。
それでは!
コメント